いつも上手にできることでも、いざ本番となると怖くなってしまう。子どもたちにも、そんな経験があるかもしれませんね。
英語絵本『The Very Last Leaf』の主人公は、葉っぱの学校に通うランス。勉強も運動も得意なのに、どうしても受けたくない試験があるんです。
秋の落ち葉を学校生活に見立てた、ちょっとユーモラスで温かいお話です。
『The Very Last Leaf』のあらすじ|葉っぱの学校の最後の試験
ランス・コットンウッドは、葉っぱの学校の優等生。
芽を出す授業も、風に耐える授業も、光合成だってお手のもの。秋にはきれいに色を変えて、どの授業でも優秀な成績を取ってきました。
ところが、最後の試験が近づくと、ランスは急に落ち着かなくなります。
その試験とは、木の枝から地面へ落ちること。
ほかの葉っぱたちは、待ちきれない様子で次々に飛び降りていきます。でも、ランスはどうしても枝から離れられません。
隣の木にいる常緑樹のダグが、うらやましくて仕方ないランス。ダグは冬になっても葉を落とさず、ずっと枝にいられるのです。
「今日はちょっとせきが出るから」
そんな言い訳をしながら、ランスは試験を先延ばしにしてしまいます。
やがて、友達の葉っぱが一枚、また一枚といなくなり、木の上はだんだん寂しくなっていきます。
最後まで残ってしまったランスは、どうするのでしょうか。
この絵本で注目したい英語
ランスと友達の気持ちが対照的に描かれているので、英語表現も場面を思い浮かべながら覚えられます。
「〜するのが怖い」という気持ち
「ランス・コットンウッドは、落ちるのが怖かった。」
be afraid to + 動詞 は「〜するのが怖い」という言い方です。
ランスは落ちる方法を知らないわけではありません。これまでたくさん勉強してきたのに、実際にやるとなると怖いのです。
例えば、初めて高いところからジャンプするときなら、こんなふうに言えます。
練習例文
I’m afraid to jump.
(ジャンプするのが怖いよ)
楽しみで待ちきれない気持ち
「ほかの葉っぱたちは、飛び降りるのが待ちきれませんでした。」
can’t wait to … は「早く〜したくてたまらない」という意味。
ここでは過去の出来事なので、couldn’t wait to という形になっています。
同じ最後の試験でも、友達は楽しみで仕方ないのに、ランスは怖くて仕方ない。その違いが、この一文から伝わってきます。
また、take the leap には「思い切って一歩を踏み出す」という意味もあります。葉っぱが実際に飛び降りる場面なので、二つの意味が重なっているのも面白いところですね。
練習例文
I can’t wait to see you!
(早く会いたいな!)
枝から手を離すとき
let go は、つかんでいるものから手を離すこと。
このお話では、葉っぱが枝を離れる動作と結びついています。
でも、ランスにとっては、ただ枝を離すだけでは済まないことなんですよね。
英語の意味を知ってから終盤の場面を読むと、短い言葉にもランスの気持ちが重なって見えてきます。
親子で楽しみたい、秋の読み聞かせ
この絵本は、葉っぱの学校という発想そのものが面白い作品です。
光合成や色の変化が授業になっていたり、常緑樹と落葉樹の違いが登場人物の特徴になっていたり。自然の仕組みが、子どもたちの学校生活と重なっています。
ランスが試験を怖がる理由にも、思わず笑ってしまうようなものが出てきます。
親子で読むなら、「どうしてランスはこんなに怖いのかな?」「自分だったらどうする?」と話してみるのも楽しそうです。
英語の読み聞かせ動画
https://youtu.be/INgPPAtm8q4?si=KEtfVQ2bJpbvRV0l
ランスが最後まで悩んでいた理由や、その後どうするのかは、ぜひ絵本の中で。
秋の自然を楽しみながら、怖い気持ちとどう向き合うかを、親子でゆっくり考えられる一冊です。