エリック・カールの傑作ユーモア絵本!The Nonsense Showで楽しむ英語表現

エリック・カールの傑作ユーモア絵本!The Nonsense Showで楽しむ英語表現

雨降りの日が増えてお部屋で過ごす時間が多くなるこの季節、「今日はお家でどんな風に過ごそう?」と悩む日もありますよね。そんなとき、私たち親にとっても、子どもが絵本のへんてこなページを見つめてクスクスと大笑いしている姿は、慌ただしい日常の中でほっと心が和む瞬間です。

今回ご紹介する絵本は、世界的人気作『はらぺこあおむし』の作者エリック・カールが描く、ユーモアとナンセンスがたっぷり詰まった『The Nonsense Show』です。ここでは、The Nonsense Showのあらすじのほか、英語学習のポイント、読み聞かせ動画などを掲載しています。

『The Nonsense Show』の基本情報

 

作品タイトルThe Nonsense Show
著者Eric Carle
イラストEric Carle
出版社Philomel Books
対象年齢(目安)3歳〜7歳

あらすじ

「鳥が水浸しで飛べないと言い、魚が乾きすぎて泳ぎたがる」「犬が自分の家から人を追い出す」「馬と乗り手が頭を交換する」など、ページをめくるたびにあべこべで不思議なナンセンス・ショーが繰り広げられます。

エリック・カールならではの鮮やかなコラージュアートと、言葉遊びやライム(韻)が絶妙に融合した本作。現実のルールをユーモラスに飛び越えるシュルレアリスムの世界を通して、子どもたちの柔軟な思考と豊かな創造力を引き出します。

『The Nonsense Show』で学べる英語表現

絵本の中に登場する、日常生活やユーモラスな会話で使える楽しい英語表現を3つ選んでご紹介します。

1. 「ありえない!」「変だな!」を表すユーモラスな言葉

現実では起こり得ないおかしな状況について語るときに使える表現です。日常会話でのちょっとしたツッコミにも役立ちます。

  • absurd(ばかげた、理不尽な)
    • つじつまが合わないおかしな状況を表現するときに使います。
    • I can’t fly, it’s absurd.(飛べやしない、ばかげてる。)
    • That excuse is completely absurd.(その言い訳はまったくばかげている。)
  • nonsense(ナンセンス、たわごと)
    • 意味のないことや、ばかばかしい内容を指す単語です。
    • Step right up to the nonsense show!(さあさあ、ナンセンス・ショーの始まりだよ!)
    • Stop talking nonsense.(そんなわけのわからない話はやめなさい。)

2. 願いやあるべき姿を表現する「wish / be supposed to」

キャラクターたちの願望や「本来どうあるべきか」という会話から学ぶ、少しステップアップした文法表現です。

  • wish + 助動詞過去形(〜ならいいのになぁ)
    • 現実とは異なる願望を表現します。
    • How I wish I could swim!(泳げたらいいのになぁ!)
    • I wish I could fly like a bird.(鳥のように空を飛べたらいいのになぁ。)
  • be supposed to…(〜することになっている)
    • 役割やルール、予定されていることを表現します。
    • I am supposed to catch you.(あなたを捕まえることになってるの。)
    • What time are we supposed to meet?(私たちは何時に会うことになっている?)

3. 日常で役立つテンポの良い指示と促し

慌ただしい朝や、お出かけの準備中にお子様とテンポ良くやりとりをするのにぴったりのフレーズです。

  • Hurry up! / Wait for me!(急いで! / 待ってよ!)
    • お互いに急かしたり、引き止めたりする表現です。
    • “Hurry up!” said Bottom.(「急いで!」と下が言った。)
    • Wait for me, I’m almost ready.(待ってよ、もうすぐ準備ができるから。)

『The Nonsense Show』の読み聞かせ動画

こちらの読み聞かせ動画で、英語のユーモラスなイントネーションや、カール氏が作り出したアートのリズムをお楽しみください。

日本語訳(全文)

Welcome friends! Don’t be slow.
ようこそ、みんな! 遅れずにおいで。
Step right up to the nonsense show!
さあさあ、ナンセンス・ショーの始まりだよ!
“I’m too wet,” said the bird.
「びしょ濡れだよ」と鳥が言った。
“I can’t fly, it’s absurd.”
「飛べやしない、ばかげてる」
“I’m too dry! How I wish I could swim!” said the fish.
「乾きすぎちゃって! 泳げたらいいのになぁ!」と魚が言った。
“Ouch! Who’s that in my pouch?”
「痛っ! ぼくのポケット(育児嚢)にいるのは誰?」
“I’m, I’m seeking my tail. Can you see where it’s gone?”
「ぼ、ぼくは自分の尻尾を探してるんだ。どこへ行ったか見えるかい?」
His-s-sed snake number one.
ヘビの1号がシューシューと言った。
“What a coincidence, Mine’s missing too!” His-s-sed snake number two.
「なんて奇遇んだ、ぼくのもなくなってる!」ヘビの2号がシューシューと言った。
“I am supposed to catch you,” Meowed the cat.
「あなたを捕まえることになってるの」と猫がニャーと鳴いた。
“Yes,” Squeaky, the mouse.
「そうだね」とネズミがチュウチュウ。
“Of course that’s true, but you must know we’re in a nonsense show!”
「もちろんその通りだけど、ここはナンセンス・ショーの中だって知っておかなきゃ!」
Oh dear, look here, it says “no gas,” Alas!
おやまあ、ここを見て、ガス欠(ガソリンがない)って書いてある、あぁ!
No gas! Don’t worry. We’re not in a hurry!
ガス欠だって! 心配ないさ。急いじゃいないんだから!
What a funny looking ball Thought the tennis ace
なんておかしな見た目のボールかしら とテニスのエースは思った
And wound up with applesauce in her face.
そして結局、顔中アップルソースまみれになった。
One sheep, two sheep, three sheep, four, and after that, how many more? Zzzzz
羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹、四匹、そのあとはあと何匹? グーーー
KO! OK!
ノックアウト! オッケー!
“Get out of my house!” said the dog.
「おれの家から出ていけ!」と犬が言った。
“But where can I go?” barked the man.
「でもどこへ行けばいいんだ?」と男が吠えた。
“For all that I care, you can fly to the moon, but go soon.”
「知ったことか、月へでも飛んでいけ、とにかくすぐ失せろ」
And that’s why we’ve now got a man in the moon! believe it or not…
信じるか信じないかは別として、だから今、月に男がいるんだよ!
Up-sy. Down-sy. Nice and Straight. Smile a mile…
上を向いて。下を向いて。まっすぐピシッと。満面の笑みで……
Bravo! That’s great!
ブラボー! すばらしい!
Who’s that I see?
私が見ているのは誰かしら?
It can’t be me.
私であるはずがないわ。
I’ll tell you who it looks like: you!
誰に似ているか教えてあげる、あなたよ!
“Let’s trade hats,” the rider said.
「帽子を交換しよう」と乗り手が言った。
But, “Neigh, Neigh!” said the horse.
だけど「ヒヒーン、ダメダメ!」と馬が言った。
“Let’s trade heads instead. Okay!”
「代わりに頭を交換しよう。いいよ!」
And so they did, of course.
そしてもちろん、二人はそうした。
“Hurry up!” said Bottom.
「急いで!」と下が言った。
“Wait for me!” said Top.
「待ってよ!」と上が言った。
But they couldn’t agree, so they never did stop.
だけど二人の意見は合わず、だから絶対に止まらなかった。
Could a leopard change his spot to a tigerish stripe?
ヒョウは自分の斑点模様を、トラのような縞模様に変えられる?
Probably not.
おそらく無理だね。
Would the tiger wish to swap his stripe for a leopard spot?
トラは自分の縞模様を、ヒョウの斑点模様と交換したいと思う?
Certainly not!
まさか、絶対に嫌だよ!
Why is Mr. Up Up, Why is Mrs. Down Down?
どうしてアップ・アップ(上上)氏は、どうしてダウン・ダウン(下々)夫人はこうなのか?
It’s not a mistake, it’s just how they eat cake.
間違いじゃない、それが二人のケーキの食べ方ってだけさ。
The yellow rubber duck I found has feet for walking on the ground.
ぼくが見つけた黄色いゴムのアヒルには、地面を歩くための足がある。
But don’t you think that this duck ought-er Get webbed feet to swim in water?
だけど、このアヒルはこうすべきだと思わない?水で泳げるように水かきを付けるべきだって。
Odd, baloney, tommyrod, gibberish, weird, balderdash, preposterous, ridiculous, bizarre, fanny, weird, hokum, hogwash, gobbledegook, out of place, foolish, puzzling, rubbish, surreal, popcomach, strange, absurd, ridiculous, etc.
奇妙、たわごと、ばかげたこと、わけのわからない言葉、変な、ナンセンス、理不尽な、ばかばかしい、おかしな、へんてこな、奇妙な、いんちき、くだらないこと、ちんぷんかんぷん、場違い、愚かな、不可解な、ゴミクズ、超現実的、でたらめ、奇妙な、不条理な、ばかげた、などなど。
The end.
おしまい。

まとめ

カオスで予測不能なナンセンスの世界を描いた本作は、子どもたちの自由なひらめきや笑い声を引き出す不思議なパワーを持っています。ルールにとらわれない愉快なあべこべアートを眺めながら、「もし頭が入れ替わったらどうする?」とお子様と色々なお話をして盛り上がってみるのも楽しそうですね。



 

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