こんにちは!
子育て中のパパママの皆さん、「これをしてあげたら、次はあれも!」「ひとつ叶えたら、また新しいお願い!」なんて、子どもの無限ループのような要求に、思わず笑っちゃうこと、ありませんか?
可愛らしいけど、時に「えええ、まだ続くの!?」って、嬉しい悲鳴をあげたくなる瞬間。僕も覚えがあります。
今回は、そんな子どもの好奇心と「もっともっと!」が詰まった、とってもキュートでユーモラスな英語絵本『If You Give a Mouse a Brownie』をご紹介したいと思います。この「もしも〜なら」シリーズ、一度ハマると親子で次々読みたくなっちゃうんですよね。
ここでは『If You Give a Mouse a Brownie』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
もし、あなたが小さなネズミくんにブラウニーをあげたら…。
さあ、ここからが大変! ネズミくん、きっと「ブラウニーにはアイスクリームがなくっちゃ!」って言い出すんです。うんうん、分かるよその気持ち。濃厚なブラウニーと冷たいアイス、最高の組み合わせだもんね。
でも、ネズミくんのおねだりは、まだまだ序の口。アイスをあげたらスプーンが欲しくなり、スプーンを持ったら今度はテーブルを叩いてドラム演奏! ノリノリになったネズミくん、「バンドを組もう!」なんて言い出しちゃうんです。
そこからはもう、あれよあれよという間に話がどんどん大きくなっていきます。ギターを弾かされ、ステージを作らされ、チケットにポスター作り…。やっと準備ができたと思ったら、今度は雨が降ってきて…。
さてさて、このネズミくんのわんぱくな冒険、一体どこまで続いていくのでしょうか? そして、最初にあげたブラウニーのことは、覚えているのかな…?
英語学習のポイント
この絵本は、同じような構文が繰り返されるので、英語のパターンを覚えるのにとっても役立つんです。いくつかピックアップしてみましょう。
go with it
(それにあわせて、一緒にイケるモノ)
これをものすごくざっくりいうと、「これとこれ、相性バッチリだよね!」って感じです。食べ物の組み合わせはもちろん、ファッションなんかでも使えます。
例えば、レストランで「このお肉料理に go with 赤ワインはありますか?」(Do you have any red wine that would go with this meat dish?)なんて聞けますね。
日常では、「このシャツにどのネクタイが go with it かな?」(Which tie goes with this shirt?)なんて、毎朝のパパの悩みにも使えそうです。とっても便利!
chances are
(可能性としてはたぶん、おそらく)
これは、「まあ、たぶんこうなるだろうね〜」という、確信に近い推測を表す時に使います。日常会話でもよく耳にするフレーズですよ。
例えば、空がどんより曇ってきたら、「Chances are, it’s going to rain soon.」(たぶん、もうすぐ雨が降るだろうね)という感じ。
あるいは、子どもがこっそりお菓子を隠しているのを見つけたら、「Chances are, he’s planning to eat it later.」(たぶん、後で食べるつもりなんだろうな)なんて、微笑ましい場面でも使えますね。
こんな風に、絵本の中には日常で使えるフレーズがいっぱいです。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
If you give a mouse a brownie,
もしあなたがマウスにブラウニーを与えるならば、
he’s going to ask for some ice cream to go with it.
彼は、それにあわせていくらかのアイスクリームを求めそうです。
When you give him the ice cream,
あなたが彼にアイスクリームを与えるとき、
He’ll ask you for a spoon.
あなたにスプーンを求めるでしょう。
He’ll start drumming on the table.
彼はテーブルを叩き始めるでしょう。
Drumming will get him so excited he’ll want to start a band.
ドラミングは彼をとても興奮させ、彼はバンドを始めたいと思うでしょう。
You’ll have to play the guitar.
あなたはギターを弾く必要があります。
He’ll want to put on a show.
彼は、ショーを行いたいです。
so you have to build a stage.
それで、あなたはステージを造らなければなりません。
Then you’ll need some spotlight and a microphone.
それから、あなたは若干のスポットライトとマイクを必要とします。
When the stage is finished,
ステージが完成したとき
he’ll want to make lots of tickets.
彼は、たくさんのチケットを製造したいです。
You have to find paper and markers.
あなたは、紙とマーカーを見つけなければなりません。
When the tickets are done,
チケットが完成し終えたら、
he’ll decide to make posters as well.
彼はポスターを作ることにします。
He’ll hang them all over the neighborhood.
彼は近所にそれらを掛けます。
When he’s out hanging them, it might start to rain.
彼がそれらを掛けているとき、雨が降りそうでした。
He’ll fold some posters and make a little boat.
彼はポスターを折り畳んで小さなボートを作る。
Then he’ll sail it and a puddle.
それから、彼はそれで水たまりを航海します。
He’ll get so wet he’ll start to sneeze.
彼は濡れてしまい、くしゃみを始めるでしょう。
You’ll have to put them in your pocket to stay nice and warm.
あなたは素敵で暖かい滞在のためにあなたのポケットにそれらを入れなければなりません。
When he peeks out of your pocket,
彼があなたのポケットから覗くとき、
he’ll smell something delicious.
彼は何かおいしいにおいをかぎます。
The smell will remind him that he’s hungry.
匂いは、彼が空腹であることを彼に思い出させるでしょう。
You’ll have to take him to the store and get a few things to nibble on.
あなたは彼を店に連れていき、いくつかのかじるものを得る必要があります。
Of course, he’ll want to have a picnic.
当然のことながら、彼はピクニックをしたいです。
When the sun comes out, you have to take into the park.
太陽が出るとき、あなたは公園に入らなければなりません。
While you’re setting up the picnic, he’ll see a playground.
ピクニックを設定している間、彼は遊び場を見るでしょう。
He’ll jump on the swings.
彼はブランコに飛びつくだろう。
He’ll go as high as he can.
彼はできるだけ高くいくだろう。
When he looks up at the sky,
彼が空を見上げると、
he might notice a big white cloud.
彼は大きな白い雲に気付くかもしれない。
The clouds will remind him of ice-cream.
雲は彼にアイスクリームを思い出させるでしょう。
He’ll probably ask you for some,
彼はおそらくあなたに何かを頼むでしょう、
And chances are,
そして可能性としてはたぶん、
if you give him some ice cream.
もしあなたが彼にアイスクリームをあたえたら
he’ll want a brownie to go with it.
彼はそれに合うブラウニーが欲しいでしょう。
最後に:「もしも」がくれる、想像力のたね
この絵本を読んでいると、ネズミくんの次から次へと広がる行動に、思わず「次はどうなるの!?」とワクワクしてしまいますよね。ひとつのことから、たくさんの新しい「やりたいこと」を見つけ出すネズミくんの姿は、まるで子どもの好奇心そのものみたいです。
「もしもこうだったら…」という想像力は、子どもたちが世界を理解し、創造性を育むための大切なステップなのかもしれません。
この絵本は、そんな「もしも」の連鎖をユーモラスに描きながら、英語の繰り返し表現も自然と身につけさせてくれる、とっても素敵な一冊だなと思います。親子で一緒に「次はどうなるかな?」なんて想像しながら読むのも、楽しいかもしれませんね。