こんにちは!
「大きい」の反対は「小さい」、「高い」の反対は「低い」。こういうの、大人にとっては当たり前かもしれませんね。でも、子どもにとっては、世界を発見する大きな一歩だったりします。
今日は、そんな「反対言葉」の面白さを、とびきりユニークなキャラクターたちと一緒に探求できる英語絵本『The Hueys in What’s the Opposite?』をご紹介したいと思います。
この絵本、ただの言葉遊びじゃないんですよ。
クスッと笑えるユーモアの中に、物事をいろんな角度から見るヒントが隠されているんです。「え、そんなこと考えたことなかった!」なんて、大人もハッとさせられるかもしれません。
英語の勉強にもなるし、何より親子で一緒に楽しめるのが嬉しいポイントですよね。
ここでは『The Hueys in What’s the Opposite?』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
この絵本に登場するのは、なんとも不思議な生き物「Huey(ヒューイ)」たちです。
みんな同じような見た目をしているけれど、よーく見ると、一人ひとり(一匹ひと匹?)ちょっとずつ違うのが面白いんですよ。
ある日、一人のヒューイが問いかけます。
「”beginning”(始まり)の反対って、なんだろう?」
うーん、と悩むヒューイ。
すると別のヒューイが「”yes”(はい)かな?」なんて、ちょっとトンチンカンな答えをしたりして。
そんな調子で、ヒューイたちは次々と「反対言葉」のクイズを出し合います。
「”up”(上)の反対は?」「”down”(下)!」
「”high”(高い)の反対は?」「”low”(低い)!」
こんな感じで、簡単なものから少しずつレベルアップしていきます。
でも、ヒューイたちのやり取りは、ただの言葉遊びじゃないんです。
時には「”unlucky”(ついてない)」の次も「”unlucky again”(またついてない)」だったり、「”half full”(半分入った)」と「”half empty”(半分空)」で頭を悩ませたり。
なんだか、私たちの日常にもありそうな、クスッと笑える展開が待っているんですよ。
さて、ヒューイたちは無事に「始まりの反対」を見つけられるのでしょうか?
そして、この言葉遊びの先に、どんな発見があるのでしょうね。
それは読んでからのお楽しみです。
英語学習のポイント
この絵本、シンプルな言葉で反対語を教えてくれるので、英語学習の初めの一歩にぴったりなんです。
「これをものすごくざっくりいうと、反対の言葉ってこういうことだよ!」って、ヒューイたちが体当たりで教えてくれる感じですね。特に使えそうなフレーズを2つほどピックアップしてみました。
Now you’ve got it!
意味:「わかったようだね!」「その調子!」
解説:相手が何かを理解したり、コツを掴んだ時に使える便利な一言です。子どもが何かできた時に「そうそう、その感じ!」って褒めてあげるときに使うイメージですね。
例文:
A: Is this how you do it? (こうやるの?)
B: Yes, now you’ve got it! (そう、その調子だよ!)
He struggled at first, but now he’s got it. (彼は最初苦労したけど、もうコツを掴んだよ。)
How about a few more?
意味:「もういくつかどうですか?」「もう少しやってみる?」
解説:「How about…?」は「~はどうですか?」と提案する時に使います。「a few more」で「もう少し」という意味になります。クイズを続けて欲しい時や、おかわりを勧めるときなんかに使えそうです。
例文:
Those cookies were delicious! How about a few more? (あのクッキー美味しかったね!もう少しどう?)
We’ve solved three puzzles. How about a few more before dinner? (パズルを3つ解いたね。夕食前にもういくつかどうかな?)
こんな風に、絵本の中には普段の会話でも使える表現が隠れているんですよ。
親子で「これってどういう意味かな?」なんて話しながら読むのも、楽しいかもしれませんね。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
“What’s the opposite of the beginning?”
「始めの正反対は、何ですか?」
“Ummm…”
「うーん」
“Is it yes?”
「それは、はいですか?」
“Uh… no!”
「あー… いいえ!」
“Let’s try an easier on…
「より簡単にためしましょう…
What’s the opposite of up?
上へ向かうの正反対は、何ですか?
“Down?”
「下?」
“You’re right, it is!”
「あなたは正しいよ、それだ!」
“uh-oh!”
And the opposite of high…
そして、高いの反対…
“Thanks”
「ありがとう」
is low.
低いです。
Let’s do another one.
もう一度やりましょう。
Here… and there!”
ここ と、あそこ
“There… and here?”
「あそこと、ここ?」
“Now you’ve got it!
「わかったようだね!」
How about a few more?
もうすこしどうですか?
Cold… hot.
寒い 暑い
Unlucky… lucky…
ついてない ついている
unlucky again.
またついてない
On… good day!
のせる ごきげんよう!
how do?
いかがですか?
off.
外す
Big… small.
おおきい ちいさい
Light… heavy.
軽い 重い
YAY!
わぁ!
Happy…
楽しい
boo!
ぶー!
sad.
悲しい
Now for a tricker one…
こんどはより巧妙なもの
half full
半分入った
My head hurts
あたまが痛い
half empty.
半分空
All right, let’s finish with something simple…”
良いでしょう。何か単純なもので終わりにしましょう。
FORWARD
前方へ
BACK!
後退
“So… what IS the opposite of the beginning?”
「それで、始めの反対はなに?
“Oh, yes!
「おぉ、はい!
It’s… the END
それは、おしまい。
最後に:反対側から見てみよう
この絵本を読んでいると、ヒューイたちのとぼけたやり取りに、思わず顔がほころんでしまいます。
「始まりの反対は終わり」って、私たちは当たり前のように知っています。
でも、ヒューイたちは一生懸命考えて、時には間違えたり、遠回りしたりするんです。
それって、なんだか私たちの日々と似ていませんか?
「正しい答え」は一つかもしれないけれど、そこにたどり着くまでの道のりは、人それぞれ違っていい。
そんなふうに、この絵本は優しく教えてくれているような気がします。
「反対語」を知ることは、言葉の世界を広げるだけじゃなくて、物事をいろんな角度から見るきっかけにもなるんじゃないでしょうか。
「高い」があれば「低い」があるように、「嬉しい」があれば「悲しい」もある。
どちらか一方だけが良いとか悪いとかじゃなくて、どっちもあって自然なんだなって。
そう思うと、なんだか少しだけ気持ちが楽になるような気がしませんか。
この絵本は、英語を学ぶ楽しさだけでなく、そんなちょっとした心のゆとりもプレゼントしてくれる、素敵な一冊だと僕は思います。ぜひ、お子さんと一緒に、ヒューイたちのユニークな言葉遊びの世界を覗いてみてくださいね。