「英語の本を読んでみたいけれど、知らないお話だと途中でわからなくなりそう……」
そんなときは、まず知っている物語から読んでみるのもいいですよね。
『The Hare and the Tortoise』は、日本でもおなじみの「ウサギとカメ」のお話です。
足の速いウサギと、ゆっくり進むカメが競争する。結末まで知っている人も多いので、英語を一語ずつ日本語にしなくても、絵や知っているストーリーを手がかりに読み進めやすい一冊です。
今回紹介する本は First Reading Level 4。物語を楽しみながら英語を読むリーダーズとして使いやすく、読み聞かせ動画では、読んでいる英文を目で追いながら音を聞くこともできます。
まずは聞いてみる。次に英文を見ながら聞いてみる。慣れてきたら、短い一文をまねして声に出してみる。
「読む・聞く・発音する」を一冊の物語で少しずつ試せるのが、この絵本のいいところです。
『The Hare and the Tortoise』はどんなお話?
走ることが大好きなウサギのHarry Hareは、自分の速さにかなり自信があります。
毎日のように走り、まわりの動物たちからも「速い!」と言われているHarry。本人もすっかりその気で、ゆっくり歩くTom Tortoiseをからかってしまいます。
そんなある日、Harryが「誰かぼくと競争しない?」と言うと、名乗り出たのはTomでした。
もちろんHarryは、自分が負けるなんて考えていません。
レースが始まると、Harryはあっという間に先へ。ところが、余裕がありすぎて途中で休憩し、そのまま眠ってしまいます。
その間もTomは、ゆっくり、でも止まらずに進み続けます。
そしてHarryが目を覚ましたころには……。
日本語で「ウサギとカメ」を知っていれば、このあたりは英語が全部わからなくても「あ、この場面だ」と想像しながら読めます。
知っている物語は英語でも読みやすい
英語の文章を読むとき、すべての単語を知らなくても大丈夫です。
イラストや前後の流れ、そして「このお話を知っている」という手がかりがあると、知らない英語が出てきても意味を想像しやすくなります。
最初から完璧に訳そうとせず、「だいたいこんな場面かな」と読み進めてみるのも、リーディング練習になります。
リーダーズだから、英語の文章を追いやすい
英語の絵本には、絵を楽しむことを中心にした作品もあれば、少しずつ自分で英語を読むために作られたリーダーズもあります。
『The Hare and the Tortoise』は First Reading Level 4。
短い会話や地の文が続き、物語の流れに沿って英語を追っていけます。
たとえば、Harryが自慢したり、Tomをからかったり、レースを始めたりと、場面がはっきりしているので、英文の意味もイラストやストーリーから想像しやすいです。
難しい単語がひとつ出てきたからといって、そこで止まらなくても大丈夫。
「Harryは今、自信満々なんだな」
「ここでレースが始まったんだな」
そんなふうに物語を追えていれば、まずは十分です。
英語アニメでも「ウサギとカメ」を楽しみたい人へ
同じ「ウサギとカメ」でも、アニメを見ながら英語を聞いてみたいときは、こちらの記事もどうぞ。
make fun of、beat、catch up など、物語の中で使われる英会話表現をアニメの場面と一緒に紹介しています。
英語学習ポイント|短い表現を声に出してみよう
物語の中には、長い文章だけでなく、会話で使いやすい短い英語も出てきます。
全部を覚えようとせず、「これ言ってみたいな」と思った表現をひとつ拾うくらいでちょうどいいです。
Take your time.|ゆっくりでいいよ
Take your time. は、「急がなくていいよ」「ゆっくりでいいよ」という表現です。
物語の中ではHarryがTomに言う言葉ですが、日常では相手を急かさずに待つときにも使えます。
子どもが靴を履いているときや、何かを考えているときに、
Take your time.
と声をかけてみると、絵本の英語がそのまま生活の中につながります。
Let’s have a race.|競争しよう
race は「競争・レース」。
Let’s have a race. で、「競争しよう」という意味になります。
ウサギとカメのお話らしい、覚えやすい一文ですね。
catch my breath|ひと息つく
走ったHarryが休もうとする場面で出てくる表現です。
catch one’s breath は、走ったあとなどに「息を整える」「ひと息つく」という意味。
単語だけを見るよりも、「走って疲れたHarryが木のそばで休む」という場面と一緒に見ると、意味が残りやすくなります。
Slow and steady wins the race.|ゆっくりでも着実に
「ウサギとカメ」といえば、この言葉を思い浮かべる人も多いかもしれません。
速さだけではなく、ゆっくりでも着実に続けることが大切という、この物語の教訓を表すフレーズです。
英語の勉強にも、ちょっと似ていますよね。
一度にたくさん覚えようとするより、絵本を一冊読んだり、短い一文を声に出したり。そんな小さな積み重ねのほうが、あとからしっかり残ることもあります。
読み聞かせ動画でリーディングとリスニングを一緒に
今回の読み聞かせ動画は、この本を英語学習に使うならかなり相性がいいです。
ゆっくり、丁寧に読まれていて、さらに今どの英文を読んでいるのかを目で追いやすいようになっています。
音だけを聞くよりも、英文と音を一緒に確認できるので、リーディングとリスニングをつなげやすいです。
① まずは絵を見ながら聞く
最初は英文を全部読もうとしなくてもOK。
イラストを見ながら、「今はレースの場面だな」「Harryが寝ちゃったな」と、知っている物語と英語の音をつなげてみます。
② 次は英文を目で追ってみる
2回目は、読まれている英文を目で追ってみます。
聞こえてくる音と、書かれている単語が少しずつ一致してくると、「この単語はこう読むんだ」という発見も出てきます。
③ 短い一文だけ、まねして読んでみる
慣れてきたら、全部を音読しなくても大丈夫。
Take your time. や Let’s have a race. のような短いところだけ、動画のあとについて言ってみます。
発音を完璧にしようとするより、まずは同じリズムでまねしてみる。
そのくらいから始めると、音読もぐっと気楽になります。
『The Hare and the Tortoise』の読み聞かせ動画を見る
「読めた」がひとつ増えると、次の英語絵本にもつながる
英語の本を初めて読むときは、「知らない単語がいっぱいあったらどうしよう」と身構えてしまうこともあります。
でも、知っている物語なら、英語が少しくらいわからなくても話を見失いにくいです。
「全部はわからなかったけど、最後まで読めた」
その経験って、意外と大きいんですよね。
一冊読めると、「じゃあ次も読んでみようかな」と、英語の本へのハードルが少し下がります。
『The Hare and the Tortoise』は、英語を勉強するためだけの本というより、知っているお話を英語でも楽しめたという感覚を作りやすい一冊だと思います。
絵本の基本情報
| タイトル | The Hare and the Tortoise |
|---|---|
| シリーズ | First Reading Level 4 |
| 日本でおなじみの物語 | ウサギとカメ |
| 英語学習のポイント | リーディング・リスニング・音読・発音練習 |
まとめ|知っている「ウサギとカメ」を英語で読んでみよう
『The Hare and the Tortoise』は、日本でもよく知られている「ウサギとカメ」を英語で楽しめるリーダーズです。
ストーリーを知っているからこそ、すべての単語を訳さなくても、場面を想像しながら読み進められます。
そして読み聞かせ動画を使えば、英文を目で追いながら英語の音を聞くこともできます。
まず聞いてみる。次に文字を追う。できそうなら、短い一文をまねしてみる。
いきなり「英語の本を一冊読もう」と考えると少し大変ですが、知っているお話なら、最初の一歩はずっと小さくできます。
「ウサギとカメなら知ってる」。
その安心感を使って、英語のリーディングやリスニングを気軽に始めてみてくださいね。