青いネコのピートが、お気に入りの白い靴をはいて歩いていきます。
ところが、いちごやブルーベリー、泥の中を通るたびに、真っ白だった靴の色はどんどん変わってしまいます。
それでもピートは泣きません。
そのたびに、今の靴を気に入って歌いながら歩き続けます。
『I Love My White Shoes』は、ねこのピート(Pete the Cat)の魅力がぎゅっと詰まった英語絵本です。
同じ言葉や歌が何度も登場するため、英語を始めたばかりの子どもでも流れをつかみやすいのが特徴。色の英語を覚えたり、親子で声を合わせたりしながら楽しめます。
そして何より印象に残るのが、何が起きても前へ進んでいくピートの姿です。
ねこのピートを初めて読むなら、まず候補に入れたい1冊です。
絵本の基本情報
| タイトル | Pete the Cat: I Love My White Shoes |
|---|---|
| シリーズ | Pete the Cat |
| 主人公 | ねこのピート |
| おすすめ | 英語絵本初心者、歌や繰り返しのあるお話が好きな子、色の英語に親しみたい子 |
『I Love My White Shoes』ってどんな意味?
タイトルのI Love My White Shoesは、
「ぼくの白い靴が大好き」
という意味です。
loveは「愛している」と訳すこともありますが、この絵本では「大好き」という感覚がぴったり。
お気に入りの白い靴をはいて、ごきげんに歩いているピートの気持ちが、そのままタイトルになっています。
ところが、お話が進むにつれて靴は白ではなくなっていきます。
それでもピートの歌は止まりません。
ここが、このタイトルのおもしろいところです。
『I Love My White Shoes』のあらすじ
ピートは、大好きな白い靴をはいて歩いています。
あまりに気に入っているので、歩きながら歌まで歌っています。
ところが途中で、いちごの山を踏んでしまいました。
白かった靴は赤色に。
さらにブルーベリーを踏むと青色、泥の水たまりを通ると茶色へと変わっていきます。
普通なら「せっかくの白い靴が……」と落ち込んでしまいそうな場面。
でもピートは、靴の色が変わるたびにその色を受け入れ、また歌い始めます。
最後まで変わらないのは、ピートの前向きな気持ち。
失敗や思い通りにならないことが起きても、そのまま楽しく進んでいく姿が、この絵本の大きな魅力です。
ピートは「元に戻そう」と大騒ぎするのではなく、そのときの靴をそのまま楽しみます。
子どもと読むときは、「もしお気に入りの靴が違う色になったらどうする?」と話してみてもおもしろいですね。
歌と繰り返しがあるから、英語初心者にも読みやすい
この絵本では、同じような場面が何度も繰り返されます。
靴の色が変わる。
ピートが泣いたか聞く。
そして、また歌う。
次に何が起こるか予想しやすいので、英文をすべて理解できなくても物語に参加できます。
色も、
- white
- red
- blue
- brown
と、幼児でも覚えやすい基本語が中心です。
読み聞かせでは、色が変わる前に、
「次は何色になるかな?」
と一度止めてみるのもおすすめです。
英語を「聞くだけ」にせず、親子のやり取りに変えられます。
この絵本で注目したい英語
Did Pete cry? ―「ピートは泣いた?」
短い質問ですが、この絵本では何度も登場する大切なフレーズです。
Did + 人 + 動詞?は、「〜しましたか?」と過去のことをたずねる基本の形。
ここでは、「ピートは泣いた?」と聞いています。
毎回同じ問いが出てくるので、子どもも途中から答えを予想できるようになります。
Did Pete cry?のような短い質問は、読み聞かせで掛け合いにしやすい表現です。
大人が質問して、子どもが次の答えを言うだけでも、英語のリズムに自然に参加できます。
Goodness, no! ― 元気よく「もちろん泣かない!」
ピートは泣いたのでしょうか。
答えは、毎回この一言。
直訳だけでは少し分かりにくい表現ですが、お話の中では、「とんでもない!」「もちろん泣かないよ!」くらいの元気なニュアンスです。
ピートの性格がよく表れている言葉でもあります。
単なるNo.よりも感情のある答え方です。
読み聞かせでは、少し大げさに声を出すと、子どもも一緒に言いやすくなります。
no matter what ―「何があっても」
no matter whatは、「何があっても」「どんなことが起きても」という意味です。
この絵本では、靴の色が何度変わっても歩き続けたピートの姿と重なります。
英語表現そのものだけでなく、作品全体のテーマを理解するうえでも大切な言葉です。
no matter whatは、「状況が変わっても大切なことは変わらない」という場面で使える表現です。
ピートの場合は、靴が何色になっても、歌いながら前へ進む姿につながっています。
読み聞かせ動画で歌とリズムを楽しもう
『I Love My White Shoes』は、文字だけで読むよりも、歌と一緒に楽しむことで魅力が伝わりやすい作品です。
動画では、お話の流れと歌の繰り返しを耳で確認できます。
最初は聞くだけでも十分。
慣れてきたら、
の部分だけ一緒に声に出してみてもいいでしょう。
ほかのPete the Cat英語絵本も読んでみたい方へ
Pete the Catには、歌や色を楽しめる作品のほか、学校、キャンプ、宇宙など、いろいろなテーマの英語絵本があります。
「次はどれを読もう?」と迷ったときは、シリーズまとめも参考になります。
ねこのピート(Pete the Cat)英語絵本おすすめガイド|初心者はどれから読む?人気作と選び方 →
靴の色が変わっても、ピートは変わらない
この物語では、ピートの靴は何度も変わります。
白から赤へ。
赤から青へ。
さらに茶色へ。
見た目はどんどん変わっていくのに、ピート自身はずっと同じです。
泣かずに、今の状況を受け入れて、また歩き出します。
「ピートはどうして泣かなかったと思う?」と聞いてみるのもいいですね。
「赤い靴も気に入ったから」「歌うのが好きだから」「気にしてないから」など、いろいろな答えが出てきそうです。
正解を求めるのではなく、絵本の中の気持ちについて親子で話せるところも、この作品のおもしろさです。
ねこのピートを初めて読む1冊にもおすすめ
『I Love My White Shoes』は、歌・色・繰り返しという、子どもが英語絵本に入りやすい要素がそろっています。
英文を一文ずつ訳しながら読む必要はありません。
歌えるところは歌って、色が変わったら声に出して、ピートが泣くかどうかを一緒に予想する。
そんな読み方が似合う絵本です。
そして、ねこのピートには、このほかにもたくさんの英語絵本があります。
読み聞かせで楽しむ作品から、自分で読み始める子向けの「I Can Read」、小さいころのピートが登場する「Pete the Kitty」までさまざま。
「次はどのピートを読もう?」
と迷ったときに選びやすいよう、シリーズ全体のおすすめも別の記事で紹介していく予定です。