子どもが日常のちょっとしたトラブルで泣き出してしまったり、パニックになったりして困った経験はありませんか?おもちゃの取り合いやせっかく作ったブロックが崩れてしまったとき、どう声をかければいいのか悩むことも多いですよね。
そんな時におすすめしたいのが、絵本『The Girl Who Has A Million Problems』です。ここではThe Girl Who Has A Million Problemsの簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本の基本情報
| タイトル | The Girl Who Has A Million Problems |
|---|---|
| 著者・イラスト | Silvia Spencer |
| 出版社 | Freebird Publishing |
| 対象年齢(目安) | 4歳〜8歳 |
あらすじ
主人公のミリィは、次から次へとトラブルに見舞われる女の子です。兄弟とおもちゃの奪い合いになったり、せっかく積んだタワーが崩れたり、さらには雨で靴が濡れてしまったりと、災難が尽きません。最初は泣いたり怒ったりしていたミリィですが、泣いても何も解決しないことに気づき始めます。
そんな中、学校で楽しみにしていた「エッグドロップ(卵落とし)」のプロジェクトが始まります。しかし、準備の途中で大切な材料がなくなったり、予想外のアクシデントが起きたりと、またしても大ピンチに!果たしてミリィはパニックにならず、持ち前のアイデアでこの試練を乗り越えられるのでしょうか?
英語学習のポイント
① move on to (〜へ進む、〜に移る)
日常会話でもよく使われる非常に便利なイディオムです。一つのことが終わったり、気持ちを切り替えて次の行動や話題に移ったりする時にぴったりのフレーズですね。
これをわかりやすく言うと、「はい、次行こう!」という前向きな切り替えの感覚です。落ち込んでいる時間を終わらせて次の作業に入るときなどに使えますよ。
- move on to → 〜へ進む、〜に移る
- “Millie moves on to building a tower.” → ミリィはタワーを作ることに移ります。
- “Let’s move on to the next topic.” → 次のトピックに進みましょう。
② within minutes (数分以内に、あっという間に)
時間を表す言葉と一緒に使われる表現で、どれくらい素早く物事が起こったかを強調したい時に使われます。
言い換えるなら、「ものの数分で」「あっという間に完了した」というニュアンスですね。料理の手軽さを説明する時や、子供がすぐにおもちゃを片付けた時などの日常表現として役立ちます。
- within minutes → 数分以内に、あっという間に
- “Millie has an empty box within minutes.” → ミリィは数分で空の箱を手に入れます。
- “The cake was gone within minutes.” → ケーキはあっという間になくなりました。
③ no time to… (〜している時間はない、〜している暇はない)
緊急の場面や、焦りそうな時に自分や相手に言い聞かせる形でよく使われる文法・語彙のパターンです。
わかりやすく言い換えると、「泣いている場合じゃない!」「迷っているヒマはないぞ!」という場面ですね。ネガティブな感情に引きずられそうな時、心をシャキッと切り替えるポジティブなスイッチとして使えます。
- no time to… → 〜している時間はない、〜している暇はない
- “No time to cry or panic.” → 泣いたりパニックになったりしている暇はないわ。
- “There is no time to waste.” → 無駄にしている時間はありません。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
She is having a great day.
彼女は素晴らしい一日を過ごしています。
“Mine,” says Millie.
“No, mine,” says Theodore.
「私のよ」とミリィは言います。
「ううん、僕のだよ」とセオドアは言います。
She stomps. She pulls.
And she screams.
Thump! Grrrr! Arrrgh!
彼女は足踏みをし、引っ張ります。
そして悲鳴を上げます。
ドスン!ガルル!アーッ!
“Look what you did,” says Millie.
“No, you did it,” says Theodore.
“Did not,” says Millie.
“Did too,” says Theodore.
“Well, that was a waste of time,” Millie says.
「あなたがやったことを見てよ」とミリィは言います。
「ううん、君がやったんだよ」とセオドアは言います。
「やってないわ」とミリィは言います。
「やったよ」とセオドアは言います。
「まったく、時間の無駄だったわ」とミリィは言います。
Oh, no!
She cries. Waaaa!
ああ、大変!
彼女は泣きます。ワーン!
Crying didn’t help at all.
泣いても何の役にも立ちませんでした。
Millie continues to have more problems.
Her shoes get soaked in the rain.
Her ice cream melts in the sun.
ミリィにはさらに問題が起き続けます。
雨で彼女の靴はびしょ濡れになります。
太陽の下で彼女のアイスクリームは溶けてしまいます。
Snap!
And her kite gets stuck in a tree.
バキッ!
そして彼女の凧が木に引っかかってしまいます。
Miss Fizzle says, “We have a fun science project.
Next week is the egg drop challenge. Put an egg in a paper cup with cotton.
Add a parachute. We’ll drop it from way up high. If your egg doesn’t crack, you pass.”
Parachute, egg, cup.
フィズル先生が言います。「楽し科学のプロジェクトがありますよ。
来週はエッグドロップ(卵落とし)チャレンジです。紙コップに綿を入れて卵を置きます。
パラシュートを付けます。それをはるか高いところから落とします。もし卵が割れなければ合格です。」
パラシュー、卵、コップ。
At home, she gathers all her materials.
家で、彼女は材料をすべて集めます。
But wait, one problem.
Where’s the paper cup?
It’s gone.
でも待って、一つ問題が。
紙コップはどこ?
なくなっています。
Her dad is sipping coffee from her only paper cup.
Millie starts to cry.
“That’s the last cup,” she says.
お父さんが彼女の唯一の紙コップからコーヒーをすすっています。
ミリィは泣き始めます。
「それが最後のコップなの」と彼女は言います。
Then she remembers everything that happened with her toys and learns that crying doesn’t help.
その時、彼女はおもちゃで起こった出来事をすべて思い出し、泣いても何の解決にもならないことを学んだのを思い出します。
And that’s when Millie has an idea.
その時、ミリィはアイデアをひらめきます。
“I can put the egg in this tissue box and it will still work.”
Egg box,
「このティッシュの箱に卵を入れれば、同じようにうまくいくわ。」
卵の箱、
How could I get it out fast?”
She ponders.
Then Millie has another idea.
どうすれば早く外に出せるかしら?」
彼女は考え込みます。
その時、ミリィはもう一つのアイデアをひらめきます。
It’s allergy season and everyone has a runny nose.
アレルギーの季節で、みんな鼻水を垂らしています。
Ta-dah! Problem solved.
Millie has an empty box within minutes.
タダー!問題解決。
ミリィは数分で空の箱を手に入れます。
She thinks she has everything.
But wait, there’s another problem.
Where is the egg?!
It’s gone!!
すべて揃ったと思っています。
でも待って、また別の問題が。
卵はどこ?!
なくなっています!!
Mom has cooked her egg.
お母さんが彼女の卵を調理してしまいました。
But there are none!
でも、一つもありません!
But it’s closed.
でも閉まっています。
Nope, not a good idea.
ううん、良いアイデアではありませんでした。
Millie buys an egg and rushes home.
ミリィは卵を買い、急いで家に帰ります。
Bada bing, bada boom, it’s done.
ジャジャーン、完成です。
Uh-oh, more problems.
The tape has come off.
あらら、さらに問題が。
テープが剥がれてしまっています。
and it’s almost Millie’s turn.
もう少しでミリィの番です。
She takes a deep breath and looks around.
I need something that works like tape…
彼女は深呼吸をして見回します。
テープの代わりになるものが必要だわ…
But oh well.
Time to test it out.
Miss Fizzle lifts her project up high, ready for the drop.
In three, two, one…
でも、まあいいでしょう。
テストする時間です。
フィズル先生が彼女のプロジェクトを高く持ち上げ、落とす準備をします。
3、2、1…
Nope! No cracks!
Hooray!
ううん!ひびは入っていません!
万歳!
The egg, it’s cracking.
It’s moving…
卵が、割れかけています。
動いています…
Ah, so cute! Millie says.
“Wait, do I still pass?”
あは、すごくかわいい!とミリィは言います。
「待って、私、それでも合格かしら?」
“And you win the most creative design award! A tissue box and water bottle stickers? That’s so unique!”
Everyone claps for Millie.
Today is a great day.
「そして一番クリエイティブなデザイン賞を獲得です!ティッシュ箱と水筒のステッカー?とてもユニークですね!」
みんながミリィに拍手を送ります。
今日は素晴らしい一日です。
Instead of fighting over toys, she finds something more fun and relaxing to do.
おもちゃを取り合う代わりに、もっと楽しくてリラックスできることを見つけます。
She dries her wet shoes with a hand dryer.
彼女は濡れた靴をハンドドライヤーで乾かします。
まとめ
どんなにトラブルが重なっても、冷静になって工夫することで道が開けることを教えてくれる素敵な一冊でしたね。完璧に行かなくても、手元にあるものでアイデアをひらめかせる姿は、子どもたちにとっても大きな刺激になるのではないでしょうか。
親子の読み聞かせを通して、失敗を恐れずに挑戦する楽しさを共有してみてくださいね。