「子どもが病院を怖がって、連れていくだけで一苦労……」と頭を悩ませている親御さんは多いのではないでしょうか。白い服を着たお医者さんや、独特な機械の音を前にすると、小さな心が緊張してしまうのは当然のことですよね。そんな通院前の不安を、絵本の力を借りて優しく解きほぐしてみませんか。
今回は、大人気シリーズの可愛いキャラクターが活躍する一冊をご紹介します。ここではPete the Kitty Goes to the Doctorの簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のごご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本の基本情報
| タイトル | Pete the Kitty Goes to the Doctor |
|---|---|
| 著者・イラスト | Kimberly and James Dean / James Dean |
| 出版社 | HarperCollins |
| 対象年齢(目安) | 4歳〜8歳(My First I Can Read) |
あらすじ
朝起きたら、なんだかお腹が痛くなってしまった子猫のピート。学校をお休みして家で楽しく過ごせるかと思いきや、パパから「お医者さんに行くよ」と告げられてしまいます。初めての病院に、ピートの心はドキドキと不安でいっぱいに膨らんでいくのでした。しかし、パパに手を引かれて向かった病院には、楽しいおもちゃや優しい看護師さん、そして素敵な先生が待っていたのです。
3つの英語学習ポイント
① 「体調が優れない」を伝える定番フレーズ
自分の体の状態がいつもと違ってすっきりしないとき、ネイティブがよく使うとても便利な表現がこちらです。直訳すると「最高な感じがしない」となりますが、日常会話では「なんだか調子が悪いな」というニュアンスで頻繁に登場します。日本人がよく学校で習う「I’m sick(病気です)」よりも少しマイルドで、ちょっとした不調を伝えるときにぴったりの言葉ですね。
- feel groovy → 体調が良い、イケてる状態である
- “My belly does not feel groovy.” → お腹の調子がイケてないんだ。
- “I feel groovy today!” → 今日は絶好調だよ!
② 順番を待つときの日常表現
病院の待合室や、テーマパークのアトラクション、あるいは人気のレストランなど、日常のあらゆる場面で「自分たちの番を待つ」ということはありますよね。そんなときにそのまま使えるのがこのイディオムです。これをわかりやすくいうと、「列に並んで順番を待っている状態」を表しています。
- wait one’s turn → 自分の順番を待つ
- “They wait their turn.” → 二人は順番を待ちます。
- “Please wait your turn in line.” → 列に並んで順番を待ってくださいね。
③ 誰かをベッドに優しく寝かしつける時の言葉
子どもが眠る時間になったときや、風邪をひいてお布団に入るときに、親が毛布をそっと掛けてあげるような温かい動作を表す表現です。言い換えるなら、「お布団で包み込んであげる」というニュアンスを含んでいます。ただ寝かせるだけでなく、愛情を込めて心地よい状態にしてあげるという親子のスキンシップに欠かせない言葉ですね。
- tuck someone back into bed → 人を再びベッドに優しく寝かしつける
- “Dad tucks Pete back into his bed.” → パパはピートをベッドに寝かしつけます。
- “I will tuck you into bed tonight.” → 今夜は私があなたをベッドに寝かしつけてあげるね。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
It is time to go to school.
Pete stretches his arms.
He stretches his legs.
学校へ行く時間です。
ピートは腕を伸ばします。
彼は足を伸ばします。
Pete calls his dad.
“My belly does not feel groovy,” he says.
ピートはパパを呼びます。
「お腹の調子がイケてないんだ」と彼は言います。
“You do not have a fever,” dad says.
“You just need some rest.”
Dad tucks Pete back into his bed.
Dad kisses Pete’s head.
「熱はないね」とパパは言います。
「少し休む必要があるだけさ」
パパはピートをベッドに寝かしつけます。
パパはピートの頭にキスをします。
He thinks he will have a cool day at home.
彼は家で素敵に過ごせるぞと思います。
Then Pete starts to paint a picture.
それからピートは絵を描き始めます。
“It is time to go to the doctor.”
「お医者さんに行く時間だ」
Pete is scared of the doctor.
Dad says, “The doctor is cool. She is not scary.”
ピートはお医者さんが怖いです。
パパは「お医者さんは素敵だよ。怖くないさ」と言います。
They wait their turn.
The waiting room is fun.
Pete gets to play with lots of far out toys.
二人は順番を待ちます。
待合室は楽しいところです。
ピートはたくさんの風変わりで最高なおもちゃで遊ぶことができます。
She takes him to another room.
The nurse checks for a fever.
彼女は彼を別の部屋へ連れていきます。
看護師さんは熱を測ります。
She checks Pete’s ears.
She checks Pete’s eyes.
彼女はピートの耳を診ます。
彼女はピートの目を診ます。
She listened to Pete’s heart.
The doctor even lets Pete listen to her heart.
彼女はピートの心音を聴きます。
お医者さんはピートに彼女の心音さえ聴かせてくれます。
“It is just a belly ache.”
The doctor gives Pete a cool sticker.
She tells Pete to rest.
「ただのお腹の痛みだからね」
お医者さんはピートにかっこいいステッカーをくれます。
彼女はピートに休むように言います。
Dad lets Pete rest in bed.
Pete will feel better soon.
パパはベッドで休ませます。
ピートはすぐに気分が良くなるでしょう。
The doctor was not scary.
She was nice.
お医者さんは怖くありませんでした。
彼女は優しかったです。
He will be back to his groovy self again!
彼はまたいつものイケてる自分に戻るでしょう!
まとめ
病院という未知の場所に対する子どもの不安を、ピートが見事に代弁して解消してくれましたね。優しいパパの声かけや、お医者さんの温かい工夫に触れることで、読み終わる頃にはきっと「病院は怖くない場所なんだ」と心が軽くなっているはずです。おうち英語を楽しみながら、実際の生活での安心感にもつながる素敵なこの絵本を、ぜひ親子で一緒に開いてみてはいかがでしょうか。