『Penguin in Love』は、ただのラブストーリーじゃない。友情と冒険の物語

【英語絵本】『Penguin in Love』は、ただのラブストーリーじゃない。友情と冒険の物語

こんにちは!

誰かと仲良くなるきっかけって、本当にささいなことだったりしますよね。落とし物を拾ってあげたり、困っている時に助け合ったり。そんな偶然の出来事から、思いがけない素敵な関係が始まることって、なんだかワクワクしませんか?

大人の世界だけでなく、子どもたちの間でも同じですよね。今日は、そんな心温まる出会いと、そこから始まる冒険の物語を描いた、とっても可愛らしい英語絵本『Penguin in Love』をご紹介したいと思います。

ここでは『Penguin in Love』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

お話のあらすじ

ある日、愛を探していたペンギンが見つけたのは、なんと片方だけのミトンでした。持ち主は一体誰なんだろう?ペンギンはミトンの持ち主を探す小さな冒険に出かけます。

一方で、氷山の向こう側には、編み物が大好きなペンギンの女の子、ブーツィーがいました。彼女もまた、心の通う誰かと出会うことを夢見ています。そんな二人の毛糸が、ある日突然なくなってしまうという事件が発生。二人はひょんなことから出会い、なくなった毛糸の謎を解き明かすため、一緒に旅に出ることになります。果たして二人は毛糸を見つけられるのでしょうか。そして、その冒険の先で、二人を待っていたものとは…?

Penguin in Love

英語学習のポイント

“look for”(〜を探す)

物語の冒頭で「Penguin was looking for love.(ペンギンは愛を探していました)」という印象的な一文で使われている、とても基本的なフレーズです。

look for」は、言い換えるなら「何かを見つけようと目で追う」という感じです。物理的に失くした物を探す時にも使えますし、この絵本のように「愛」や「友情」といった、目に見えないものを探す時にも使える、とても便利な言葉ですよ。

例文:
I’m looking for my red crayon. Did you see it?(私の赤いクレヨンを探しているの。どこかで見た?)
He is looking for a new friend to play with.(彼は一緒に遊ぶ新しい友達を探しています。)

“unravel the mystery”(謎を解き明かす)

ペンギンとブーツィーが、なくなった毛糸の行方を追う場面で使われています。

unravel the mystery」をものすごくざっくりいうと、「謎を解く」という意味です。「unravel」には「(もつれた糸などを)ほどく」という意味があって、そこから、複雑に絡み合ったミステリーを一つ一つ解き明かしていく、というイメージで使われることが多いです。なんだか探偵みたいで、ワクワクする表現ですよね。

例文:
Let’s be detectives and unravel the mystery of the missing snacks!(探偵になって、なくなったおやつの謎を解き明かそう!)
They worked together to unravel the mystery.(彼らは協力してその謎を解き明かしました。)

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

One day Penguin was looking for love.
ある日、ペンギンは愛を探していました。

“What’s this?”
「これは何だろう?」

Instead he found..
その代わりに見つけたのは…

..a mitten.
…ミトンでした。

It was a mystery.
それは謎でした。

No fingerprints or tracks.
指紋も足跡もありません。

Penguin asked Grandpa if it was his.
ペンギンはおじいさんに、これが自分のものか尋ねました。

“No, Penguin, I like to wear hats.”
「いや、ペンギンや、わしは帽子をかぶるのが好きなんじゃ。」

Penguin searched for its owner.
ペンギンは持ち主を探しました。

Emily was missing a bead but not a mitten.
エミリーがなくしたのはビーズで、ミトンではありませんでした。

Isabel was missing a slipper but not a mitten.
イザベルがなくしたのはスリッパで、ミトンではありませんでした。

Oliver was missing the sun but not a mitten.
オリバーがなくしたのは太陽で、ミトンではありませんでした。

Penguin wondered who admitted such a fineman.
ペンギンは、誰がこんな素敵なものをなくしたのだろうと思いました。

Meanwhile, Penguin’s friend Bootsy was busy knitting cozies.
一方、ペンギンの友達のブーツィーは、コージーを編むのに忙しくしていました。

Knitting warmed her lonely heart.
編み物は彼女の寂しい心を温めました。

These snout cozies will keep you toasty.
この鼻カバーがあれば、ぬくぬくですよ。

Thank you!
ありがとう!

Penguin was busy knitting, too.
ペンギンも編み物で忙しくしていました。

There, now this mitten has a mate.
ほら、これでこのミトンに片方ができた。

Just then, a couple of puffins from out of town flew down.
ちょうどその時、町の外からやってきたつがいのパフィンが飛んで降りました。

“H-h-hello, A-a-are you knitting a bill cozy?” asked the shivering puffin.
「こ、こんにちは。く、くちばしカバーを編んでいるんですか?」と震えるパフィンが尋ねました。

Do you mean this?
これのことかい?

Y-y-yes!
は、はい!

“I d-d-dropped mine passing through”
「通、通りすがりに私、落としてしまって」

The puffin beamed with delight when Penguin gave it to him.
ペンギンがそれを渡すと、パフィンは喜んで顔を輝かせました。

So cozy!
なんて暖かい!

So colorful!
なんてカラフル!

“Thank you!” said the grateful love birds.
「ありがとう!」と感謝するつがいの鳥は言いました。

The puffins hatched a secret plan to help the penguin find his own perfect match.
パフィンたちは、ペンギンが自分自身の完璧な相手を見つけるのを手伝うための秘密の計画を立てました。

Goodbye!
さようなら!

“What a perfect pair,” got the Penguin.
「なんてお似合いのカップルなんだ」とペンギンは思いました。

“I got his.”
「彼の分は手に入れたぞ。」

“This bill cozy will make a nice hat,” he said to the seal pup.
「このくちばしカバーは素敵な帽子になるね」と彼はアザラシの赤ちゃんに言いました。

“Wait here and I’ll knit you a scarf!”
「ここで待ってて、マフラーを編んであげるからね!」

On the other side of the ice, a cold visitor asked Bootsy for a favor.
氷の向こう側では、凍えている訪問者がブーツィーにお願いをしました。

“Could you knit me a sweater?” asked the whale.
「セーターを編んでくれませんか?」とクジラが尋ねました。

This was a big job, but Bootsy wanted to try.
これは大仕事でしたが、ブーツィーは挑戦したいと思いました。

“I got hers.”
「彼女の分は手に入れたわ。」

When Bootsy reached for her basket, all her yarn was missing.
ブーツィーが籠に手を伸ばすと、毛糸がすべてなくなっていました。

“Oh my!”
「あらまあ!」

Penguin noticed his knitting box was empty too.
ペンギンも自分の編み物箱が空になっていることに気づきました。

“Oh no!”
「なんてことだ!」

The penguins went on a search.
ペンギンたちは探しに出かけました。

“Hi Penguin!”
「やあ、ペンギン!」

“Hi Bootsy!”
「やあ、ブーツィー!」

“Have you seen my yarn?” asked Bootsy.
「私の毛糸を見なかった?」とブーツィーが尋ねました。

“No,” said Penguin.
「ううん」とペンギンは言いました。

“I’m missing mine too!”
「僕のもなくなっちゃったんだ!」

Penguin and Bootsy set off to unravel the mystery together.
ペンギンとブーツィーは一緒に謎を解き明かすために出発しました。

“Look, a clue!”
「見て、手がかりだよ!」

“Just what I was looking for.”
「ちょうど探していたものだわ。」

As they looked, they knitted for warmth.
探しながら、二人は暖をとるために編み物をしました。

They knitted for fun.
楽しみのために編み物をしました。

“What a lovely kite.”
「なんて素敵な凧なんだろう。」

They knitted for comfort.
安らぎのために編み物をしました。

“I heart my curtains.”
「私のカーテン、大好き。」

They even knitted for friends along the way.
途中では友達のためにも編み物をしました。

“Row, row, row your flow gently out to sea.”
「漕げ、漕げ、流れに乗って、穏やかに海へ。」

“Why aren’t you humming?”
「どうしてハミングしないの?」

“Because we’re not hummingbirds.”
「だって僕たち、ハチドリ(ハミングバード)じゃないもの。」

“Go with the flow, I say.”
「流れに身を任せるのさ。」

“Merrily, merrily, merrily, merrily, floating happily.”
「陽気に、陽気に、陽気に、陽気に、楽しく浮かんでる。」

And this made Penguin and Bootsy very happy, until…
そして、それでペンギンとブーツィーはとても幸せになりました、しかし…

…a blizzard came and blew the penguins apart.
…吹雪がやってきて、ペンギンたちを吹き飛ばしてしまいました。

Their journeys were long and lonely.
二人の旅は長く、孤独なものでした。

Bootsy followed the trail through the rain
ブーツィーは雨の中、その跡をたどりました

and snow and dreamed of better days.
そして雪の中、より良い日々を夢見ました。

“I hope I will see you again,” thought Penguin as he laid out a sign for Bootsy to find.
「また君に会えますように」とペンギンは、ブーツィーが見つけられるように目印を置きながら思いました。

They knitted peak to peak as the trail of yarn went on and on.
毛糸の道が延々と続く中、二人は頂から頂へと編み物をしました。

They pulled themselves higher and higher.
二人はどんどん高くへと登っていきました。

Finally…
ついに…

…they reached the very top.
…二人は一番てっぺんにたどり着きました。

Penguin and Bootsy had pulled right into each other’s hearts.
ペンギンとブーツィーは、お互いの心の中へと引き寄せ合ったのです。

Love birds at last.
ついに愛し合う二人になりました。

And together…
そして一緒に…

…love was a big adventure!
…愛は大きな冒険でした!

最後に:冒険の先にある、あたたかい気持ち

というわけで、今回は『Penguin in Love』をご紹介しました。

この絵本は、ただの可愛らしいラブストーリーというだけではなく、友情が芽生え、二人で困難に立ち向かう冒険の物語でもあるところが、とっても素敵だなと思います。

ペンギンもブーツィーも、最初から「恋人」を探していたわけではありません。片方のミトンの持ち主を探したり、なくなった毛糸の謎を追ったり。何かに夢中になっているうちに、いつの間にかお互いがかけがえのない存在になっていく様子が、とても自然で心温まります。

本当に大切な出会いって、もしかしたら必死に探している時ではなく、何かに一生懸命になったり、誰かのために行動したりしている時に、ふと訪れるものなのかもしれませんね。



 

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