春から初夏にかけて暖かくなってくると、公園の大きな水たまりや身近な池で、小さくて黒い生き物がくねくねと泳ぐ姿に子どもたちが釘付けになっているのを見かけることがあります。私たち親も、しゃがみこんで真剣に水面を見つめる子どもの姿に、つい服が汚れるのも忘れて一緒に覗き込んでしまいますよね。
成長とともに姿を変える生き物の不思議は、いつの時代も子どもたちの知的好奇心を刺激します。そんな自然科学の第一歩を、おなじみのキャラクターと一緒に英語で楽しく学べる一冊です。
ここでは、はらぺこあおむしと一緒に自然を学ぶ!エリック・カールの英語絵本『How does a tadpole grow?』のあらすじのほか、英語学習のポイント、読み聞かせ動画などを掲載しています。
『How does a tadpole grow?』の基本情報
| タイトル | How does a tadpole grow? |
|---|---|
| 著者 | World of Eric Carle |
| イラスト | Eric Carle(エリック・カール) |
| 出版社 | Penguin Young Readers |
| 対象年齢(目安) | 3歳〜5歳頃 |
あらすじ
この本は、エリック・カールの代表作でおなじみの「はらぺこあおむし」がナビゲーターとなり、おたまじゃくしがカエルへと成長していく過程を追いかける物語です。
水の中に産み落とされたジェリー状の卵から、しっぽの生えたおたまじゃくしが生まれ、えら呼吸をしながら水中で過ごす様子が丁寧に描かれます。やがて後ろ足、前足と順番に生えてきて肺ができ、最後にしっぽが消えて立派なカエルになって陸へと上がっていく劇的なライフサイクルが、エリック・カール特有の鮮やかで美しいコラージュで表現されています。
おたまじゃくしが次にどうなるかを知っている大人にとっても、改めて生命の変容のプロセスに驚かされる、親子でワクワクしながら事実を学べる一冊です。
英語学習のポイント
1. curious:好奇心旺盛な子どもの様子を表す単語
絵本の冒頭で「はらぺこあおむし」の様子を表すのに使われている単語です。何でも知りたがる、興味津々な子どもの姿にぴったりですね。日常会話でも、好奇心からくるちょっとした疑問を持った時に気軽に使える表現です。
- curious
- きょうみしんしん・好奇心旺盛な
- “I am curious about bugs.”(虫に興味津々です。)
- “He is a curious boy.”(彼は好奇心旺盛な男の子です。)
2. Let’s find out!:一緒に疑問を解決する魔法のフレーズ
子どもが「なぜ?どうして?」と聞いてきた時、親の私たちもすぐに答えがわからないことってありますよね。そんな時に「よし、一緒に調べてみよう!」と声をかけるのに最適なフレーズです。
- Let’s find out!
- たしかめてみよう!・調べてみよう!
- “What’s in the box? Let’s find out!”(箱の中に何が入っているかな?確かめてみよう!)
- “Let’s find out how it works.”(どうやって動くのか調べてみよう。)
3. ready to 〜:日常のあらゆる準備完了に使える万能表現
卵がかえる時やおたまじゃくしに足が生える時に使われている形容詞の表現です。日々の生活の中でも「ご飯の準備ができたよ」「お出かけするよ」など、親が子どもに声をかける場面でとてもよく使います。
- ready to 〜
- 〜する準備ができている
- “Are you ready to go?”(お出かけの準備はできた?)
- “I’m ready to eat!”(食べる準備ばっちりだよ!)
読み聞かせ動画
日本語訳(全文)
The Very Hungry Caterpillar is curious.
はらぺこあおむしは、きょうみしんしんです。
How does a tadpole become a frog?
おたまじゃくしは、どうやってカエルになるのでしょう?
Let’s find out!
たしかめてみましょう!
A mother frog lays a clump of eggs in the water.
お母さんガエルが、水の中に卵のかたまりを産みます。
The eggs are surrounded by a squishy gel.
卵は、ぷにぷにしたジェルに包まれています。
After about two weeks, the eggs are ready to hatch.
だいたい2週間たつと、卵がかえる準備が整います。
Who will swim out of the eggs?
卵の中から泳ぎ出てくるのは、だれでしょう?
Tadpoles.
おたまじゃくしです。
Tadpoles have tails.
おたまじゃくしには、しっぽがあります。
They breathe in the water through gills.
彼らは、えらを使って水の中で呼吸をします。
About 2 months later, the tadpoles are ready to grow their legs.
だいたい2ヶ月がたつと、おたまじゃくしに足が生えてくる準備が整います。
Which grow first, their front legs or back legs?
前足と後ろ足、どちらが先に生えるでしょうか?
Back legs!
後ろ足です!
Next, the tadpoles grow front legs.
次に、おたまじゃくしに前足が生えてきます。
Then they grow lungs.
それから、肺がつくられます。
Now they can live on land and breathe air.
これで、陸の上で暮らしたり、空気で呼吸したりできるようになります。
Then, their tails disappear.
それから、しっぽが消えてなくなります。
What are they now?
今は、いったい何になったのでしょう?
Frogs!
カエルです!
Now the Very Hungry Caterpillar knows how a tadpole turns into a frog.
これで、はらぺこあおむしは、どうやっておたまじゃくしがカエルになるのかがわかりました。
And you do, too!
あなたも、もうわかりましたね!
まとめ
おたまじゃくしからカエルへと劇的に姿を変えていく様子は、大人でもすっかり忘れていて驚いてしまうことがありますよね。泥んこになって水たまりを覗き込んだり、小さな生き物を夢中になって追いかけたりする子どもの横顔は、時にとても頼もしく感じられます。
「どうしてこうなるのかな?」という子どもたちのまっすぐな好奇心に対して、英語と自然科学を同時に楽しめるこの本は、有意義な親子の会話のきっかけを作ってくれます。はらぺこあおむしと一緒に、ぜひお子さんの「もっと知りたい!」という気持ちに寄り添ってみてくださいね。