こんにちは!
眠れない夜、昔からよく言われるおまじないがありますよね。
そう、「ひつじが1匹、ひつじが2匹…」と、心の中で羊を数える、あのおまじないです。
でも、もし。
その数えられる側の「ひつじ」自身が、眠れなくなってしまったとしたら…?
一体、誰を数えればいいんでしょう!?
今回は、そんなユーモラスな設定から始まる、心温まるフォニックス絵本、『Sam sheep can’t sleep』をご紹介します。
ここでは『Sam sheep can’t sleep』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介を掲載しています。
お話のあらすじ
ひつじのサムくん(Sam sheep)、眠れません(can’t sleep)。
ベッドの中でゴロゴロしても、ちっとも眠くならない。
困ったサムくんは、ベッドを飛び出し、お友達を起こしに行くことにしました。
最初に訪ねたのは、ジープ(jeep)に乗ったネコさん。
次に、ブタさんのところに。そして、ニワトリさんのところへも。
「眠れないんだよぅ」と訴えるサムくんに、お友達はみんな、親身になってアドバイスをくれます。
ドライブに誘ってくれたり、夜食を分けてくれようとしたり…。
さて、心優しいお友達のアドバイスの中で、サムくんをぐっすり眠らせてくれる、最高の方法は見つかるのでしょうか?
この絵本がそっと教えてくれること
眠れない夜って、なんだか世界で一人ぼっちのような気がして、急に寂しくなったりしますよね。
この絵本のサムくんも、きっとそんな気持ちだったのでしょう。彼がしたことは、ただ一人で悩むのではなく、「お友達に助けを求める」ことでした。
そして、この物語が本当に心温まるのは、真夜中に叩き起こされたにも関わらず、サムくんのお友達が、誰一人として怒らないところ。
みんな、眠い目をこすりながらも、「どうしたんだい?」と、彼の話を真剣に聞いて、自分なりの解決策を提案してくれます。
これって、まさに「友情」そのものですよね。
相手が困っている時に、ただそばにいて、話を聞いてあげる。自分にできることを、一緒に考えてあげる。
この絵本は、フォニックスを学ぶだけでなく、そんな「友達を思いやる心」の大切さを、優しく教えてくれる一冊なんです。

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英語学習のポイント
この絵本は、これまでのシリーズで学んだ音のルールが、まるで「お友達」のようにたくさん登場します。まさに、フォニックスの総復習にぴったりの一冊です!
ee の音
今回のメインテーマです。アルファベットの e が二つ並ぶと、「イー」と長く伸ばす音になります。
絵本に出てくる単語: sheep, sleep, jeep, peep
これまでの仲間たちも大集合!
この絵本には、これまでのシリーズの主役たちが、友情出演(?)してくれます。
cat の -at
pig の -ig
hen の -en
これまでの絵本を読んできたお子さんなら、「あ、知ってる音だ!」と、目を輝かせるはず。この「わかる!」という喜びが、英語学習のモチベーションを、ぐんぐん高めてくれますよ。
読み聞かせ動画のご紹介
最後に:眠れない夜の、お守り絵本
というわけで、今回はフォニックス絵本『Sam sheep can’t sleep』をご紹介しました。
フォニックスのルールを学ぶことはもちろん、それ以上に、温かい友情の物語が、子どもたちの心を優しく包んでくれます。
お子さんがなかなか眠れない夜。
「早く寝なさい!」と言う代わりに、「サムくんみたいに、お友達のところに行ってみる?」なんて言いながら、この絵本をそっと開いてみるのも、素敵な時間になるかもしれません。
きっと、お話が終わる頃には、親子の心に、温かい眠気が訪れているはずですよ。