お子さんと一緒に英語絵本を読んでいると、文法をどうやって楽しく教えればいいか悩むことはありませんか。
特に「〜より〜だ」といった比較の表現は、机の上で勉強するよりも絵本のストーリーの中で触れたほうが、すんなり頭に入ってきたりしますよね。
今回は、子どもたちに大人気のピートが活躍する1冊をご紹介します。
Pete the Kitty: Ready, Set, Go-Cart!の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本の基本情報
| タイトル | Pete the Kitty: Ready, Set, Go-Cart! |
|---|---|
| 著者・イラスト | Kimberly and James Dean |
| 出版社 | HarperCollins |
| 対象年齢(目安) | 3歳〜5歳(My First I Can Read) |
あらすじ
ゴーカートが大好きなピートは、自分だけの1番速いゴーカートを作ることにしました。
古い木箱を見つけて早速乗り込んでみますが、なんだか様子が変です。
前が見えなかったり、車輪がなかったりと、完璧なゴーカートには足りないものばかりでした。
そこへボブやキャリーといった仲間たちがやってきて、椅子や車輪を一緒に探して手伝ってくれます。
みんなの協力でどんどん形になっていくゴーカートですが、最後にピートが気づいた本当に大切なものとは何だったのでしょうか。
英語学習のポイント
① 比較級と最上級の変化を感覚的に掴む
物の大きさや速さを比べるときに使う「比較級」や「最上級」は、文字だけで覚えようとすると少し難しく感じてしまうかもしれません。言い換えるなら、言葉の「背比べ」のようなものですね。この絵本では、坂の高さやゴーカートの速さを比べる中で、自然とその変化に触れられるようになっています。
- fast → faster → fastest(速い → より速い → 一番速い)
- “Pete’s go-cart goes fast.” → ピートのゴーカートは速く走ります。
- “His go-cart is the fastest!” → 彼のゴーカートが一番速いです!
- tall → taller → tallest(高い → より高い → 一番高い)
- “Callie finds a tall hill.” → キャリーは高い坂を見つけます。
- “Pete finds the tallest hill.” → ピートは一番高い坂を見つけます。
② 「look for」を使って探しものをする表現
何かを探しているときにとてもよく使う熟語が「look for」です。日本語でいう「〜を探す」というステップを、そのままシンプルな言葉で表してくれます。宝探しをするような感覚で、日常生活でもおもちゃや靴下を探すときに声をかけてあげると、楽しく覚えられますよ。
- look for → 〜を探す
- “Pete looks for a box.” → ピートは箱を探します。
- “Pete and Bob look for a seat.” → ピートとボブはシートを探します。
③ 方向を表す「up」と「down」のイメージ
「up」と「down」は、空間的な移動や位置関係を伝える大切な言葉です。これをわかりやすくいうと、「上に向かって進むか」「下に向かって進むか」という矢印の向きのようなイメージですね。坂道を登ったり下りたりするピートたちの動きと一緒に覚えることで、頭の中に情景が浮かびやすくなります。
- up → 上へ / down → 下へ
- “push the go-cart up the hill” → ゴーカートを押して坂を登る
- “It rolls down the big hill.” → それは大きな坂を転がり下りていきます。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
ピートはゴーカートが大好きです。
ゴーカートは速く走ります。
ピートはゴーカートを作りたいと思っています。
一番速いゴーカートを作るつもりです!
ピートは箱を探します。
彼は古い木箱を見つけます。
「これは完璧だ」と彼は言います。
ピートは箱の中に座ります。
「ブーン」とピートは言います。
でも、道が見えません。
何かが足りません。
「シートが必要だよ」とボブが言います。
ピートとボブはシートを探します。
ボブは古い椅子を見つけます。
その椅子は完璧です!
彼らはそのシートをゴーカートに入れます。
ピートはゴーカートに座ります。
「ブーン」とピートは言います。
でも、ゴーカートは進みません。
何かが足りません。
「車輪が必要だよ」とキャリーが言います。
ピート、ボブ、キャリーは車輪を探します。
キャリーは古いラジオフライヤー(ワゴン)を見つけます。
車輪は完璧です。
彼らは車輪をゴーカートに取り付けます。
ゴーカートは少し転がります。
「ブーン」とピートは言います。
でも、ピートのゴーカートは遅いです。
何かが足りません。
「坂を下りれば速く走れるよ」とキャリーが言います。
ピートと仲間たちは坂を探します。
キャリーは高い坂を見つけます。
ボブはもっと高い坂を見つけます。
ピートは一番高い坂を見つけます。
ピートと仲間たちはゴーカートを押して坂を登ります。
位置について!よーい!
「まって!」とピートは言います。
「何かが足りないよ」とピートは言います。
「なにが?」とボブが尋ねます。
ゴーカートには箱がある。
ゴーカートにはシートがある。
ゴーカートには車輪がある。
僕のゴーカートにはかっこいい色が必要なんだ」とピートは言います。
ピートはゴーカートにかっこいい模様(ライン)を描きます。
これでピートは速く走る準備が整いました!
位置について!よーい、ドン!
ゴーカートが転がり始めます。
大きな坂を転がり下りていきます。
ピートのゴーカートは速く走ります。
彼のゴーカートはさらに速く走ります。
「ブーン!」とピートは言います。
彼のゴーカートが一番速いです!
ピートの仲間たちは歓声をあげます。
「やったね、ピート!」
「ううん」とピートは言います。「僕たちでやったんだよ!」
ピートは新しいゴーカートが大好きです。
でも、仲間たちのことが一番大好きです。
まとめ
自分で作ったゴーカートで勢いよく坂を駆け下りる爽快感はもちろん、仲間と一緒に工夫する楽しさが詰まった素敵な絵本ですね。
文法的な要素もストーリーの中で自然に学べるので、お子さんとの読み聞かせタイムにぜひ取り入れてみてください。