こんにちは!子どもに英語を楽しんでもらいたいけれど、どんな絵本を選べばいいか迷ってしまうことってありませんか。文字ばかりだと飽きちゃいそうだし、かといって簡単すぎるのも物足りない。そんなおうち英語の悩みに寄り添ってくれるのが、世界中で愛されているクマのパディントンなんです。
今回は、自力読みの第一歩にぴったりな一冊をご紹介しますね。ここでは『Paddington at the Barber Shop』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本の基本情報
| タイトル | Paddington at the Barber Shop (I Can Read Level 1) |
|---|---|
| 著者・イラスト | Michael Bond / R. W. Alley |
| 出版社 | HarperCollins |
| 対象年齢(目安) | 4歳〜8歳(自力読み初心者の小学校低学年など) |
あらすじ
毎朝、大親友のグルーバーさんのお店を訪ねてココアとパンを分かち合うのが日課のパディントン。ある日、壊れた花瓶を修理するための接着剤を買いに出かけます。その途中で見つけたのが「店員募集」の看板を出している床屋さんでした。
親切なパディントンは、お店の掃除やお客様のお世話を引き受けることにします。ところが、店主のスループさんがコーヒーを飲みに出かけた留守中、急ぎの男性客がやってきて椅子の上で眠り込んでしまったからさあ大変!お客様を喜ばせようと大奮闘するパディントンですが、バリカンを手にしたことで床屋さんはとんでもない大騒動に発展していきます。
英語学習のポイント
① 日常で大活躍する重要熟語「be in a hurry」
絵本の中で、お店にやってきた男性客の様子を表すときに「in a hurry」という表現が登場します。これは「急いでいる」「慌てている」という状態を表すとても便利な熟語なんですね。
学校の英語の授業で習った記憶がある方もいるかもしれませんが、これをわかりやすく言うと「時間がなくてバタバタしているよ」というニュアンスです。日本の生活でも、朝の通勤ラッシュや登校前に「急いで!」と言うシーンはよくありますよね。そんなときにそのまま使える表現です。
- be in a hurry → 急いでいる
- “But the man was tired and in a hurry.” → しかし、その男性は疲れていて、急いでいました。
- “I am in a hurry to catch the train.” → 私は電車に乗り遅れないように急いでいます。
② 安心した気持ちを表すフレーズ「sigh in relief」
パディントンがちょっとしたハプニングの後に、ホッと一息つく場面で「sigh in relief」という表現が使われています。「sigh」はため息をつくという意味で、「relief」は安心や安批という意味の言葉です。
言い換えるなら、「あ〜よかった、助かった!」と胸をなでおろすような感じです。私たちは日常生活で、なくしたスマホが見つかったときや、心配事が杞憂に終わったときに、思わず「はぁー」と深く息を吐き出しますよね。あのホッとしたリアルな感覚がこのフレーズ一つで綺麗に表現できます。
- sigh in relief → 安心のため息をつく、ホッとする
- “Paddington sighed in relief.” → パディントンは安心の引き息をつきました。
- “She sighed in relief when the test was over.” → 彼女はテストが終わったときに安心のため息をつきました。
③ 覚えておきたい助動詞「could」の過去の能力
物語の中で、パディントンが何かをする前に状況が動いてしまうシーンで「could」が登場します。「can(〜できる)」の過去形として知られている言葉ですね。
難しい文法用語を使うと「過去の能力や可能性」などと言われますが、要するに「あのとき、〜することができた(あるいはできなかった)」という過去の話をしているだけなんです。例えば「子どもの頃は逆上がりができたんだけどな」とか、「昨日は忙しくて電話できなかったよ」という日常の振り返りをするときに、この感覚がしっくり馴染みます。
- could → 〜することができた(canの過去形)
- “Before Paddington could speak he had fallen asleep.” → パディントンが話しかける前に、彼は眠ってしまいました。
- “He could swim well when he was a child.” → 彼は子どもの頃、上手に泳ぐことができました。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
One day Mr Gruber showed Paddington a vase.
A piece had broken off.
ある日、グルーバーさんはパディントンに花瓶を見せました。
破片が一つ、欠けてしまっていました。
Paddington offered to fix the vase.
He put it in his basket on wheels and went to buy some glue.
パディントンはその花瓶を直してあげると申し出ました。
彼はそれを車輪付きのバスケットに入れ、接着剤を買いに出かけました。
Along the way Paddington passed a shop with a sign that read said “Help Wanted”.
He went inside.
途中でパディントンは、「店員募集」と書かれた看板のあるお店の前を通りかかりました。
彼は中に入っていきました。
It was a barber shop.
Mr Sloop the barber, offered Paddington a job sweeping and looking after the customers.
そこは床屋さんでした。
床屋のスループさんはパディントンに、掃除をしたりお客さんの世話をしたりする仕事を勧めました。
“Bears are good at sweeping,” Paddington said.
“If you do well you can try the clippers,” Mr Sloop replied.
「クマは掃除が得意なんですよ」とパディントンは言いました。
「うまくできたら、バリカンも使わせてあげるよ」とスループさんは答えました。
Mr Sloop showed Paddington where to find the broom.
Then he went out for a coffee.
“I won’t be long,” he said.
スループさんはパディントンにほうきのある場所を教えました。
それから彼はコーヒーを飲みに外へ出かけました。
「すぐ戻るからね」と彼は言いました。
Paddington looked around.
The shop was full of interesting things.
He saw benches and newspapers.
パディントンは見回しました。
店の中は面白いものでいっぱいでした。
ベンチや新聞が見えました。
He he saw mirrors and chairs.
He looked at pictures of different hairstyles.
He smelled shampoos and lotions.
鏡や椅子が見えました。
彼は色々な髪型の写真を見つめました。
シャンプーやローションの匂いを嗅ぎました。
Paddington picked up the scissors.
Snip snip!
He almost cut his fur!
He put the scissors down again.
パディントンはハサミを手に取りました。
チョキ、チョキ!
もう少しで自分の毛を切ってしまうところでした!
彼はハサミをまた下に置きました。
Paddington went back to the closet.
Brooms, brushes, towels and a white coat fell out!
パディントンはクローゼットのところに戻りました。
ほうきやブラシ、タオル、そして白い上着が落ちてきました!
As Paddington untangled the items a bell rang.
A customer came into the shop.
He asked for a trim.
パディントンがそれらの道具を片付けていると、ベルが鳴りました。
お客さんが店に入ってきたのです。
彼は髪を少し整えてほしいと頼みました。
Paddington asked the customer to wait for the barber.
But the man was tired and in a hurry.
パディントンはお客さんに床屋さんが戻るまで待つように頼みました。
しかし、その男性は疲れていて、急いでいました。
The man sat in the barber’s chair.
Before Paddington could speak he had fallen asleep.
男性は床屋の椅子に座りました。
パディントンが話しかける前に、彼は眠ってしまいました。
Paddington draped a cloth around the man’s shoulders.
Then he picked up the clippers.
パディントンは男性の肩に布をかけました。
それから彼はバリカンを手に取りました。
He waved the clippers a few times in the air for practice.
Then he moved them through the man’s hair.
彼は練習のために、バリカンを空気中で数回振ってみました。
それから彼は、それを男性の髪に滑らせました。
The first cut took all of the man’s hair off his head in one swoop.
The man was almost bald.
最初の一太刀で、男性の頭の髪の毛が一気にすべて剃り落とされてしまいました。
男性はほとんどハゲ頭になってしまいました。
Paddington sat down on his suitcase to think.
Then he spotted a bottle high up on the shelf.
パディントンは考えるためにスーツケースの上に座り込みました。
そのとき、彼は棚の高いところにボトルがあるのを見つけました。
It was hair growing tonic.
Paddington poured it on the man’s head.
それは育毛トニックでした。
パディントンはそれを男性の頭に注ぎました。
Paddington waited and waited for the man hair to grow.
He looked through his binoculars but there was still no hair.
パディントンは男性の髪が伸びるのを、ずっとずっと待ちました。
彼は双眼鏡で覗いてみましたが、それでもまだ髪の毛は生えてきませんでした。
At a loss Paddington spotted his shopping basket on wheels.
He put the vase on the counter and took out a jar of marmalade.
途方に暮れたパディントンは、自分の車輪付き買い物バスケットに目を留めました。
彼はカウンターの上に花瓶を置き、マーマレードの瓶を取り出しました。
He spread the marmalade all over the man’s head.
He took some hair hair from the floor and put it on top.
彼は男性の頭全体にマーマレードを塗りました。
彼は床から髪の毛を拾い上げ、その上に乗せました。
Now the man’s hair was black and brown and blonde and red.
Paddington sighed in relief.
これで、男性の髪は黒、茶色、金髪、そして赤色になりました。
パディントンは安心の引き息をつきました。
When the man woke up he was not happy.
Then he spotted Mr Gruber’s vase and picked it up.
男性が目を覚ましたとき、彼は機嫌が良くありませんでした。
そのとき、彼はグルーバーさんの花瓶を見つけて手に取りました。
“That’s Mr Gruber’s!” Paddington cried.
The man was eager to see more pieces just like the vase.
「それはグルーバーさんのです!」とパディントンは叫びました。
男性はその花瓶のような作品をもっとたくさん見たいと熱望しました。
Paddington led the man to Mr Gruber’s shop.
He bought many things there.
パディントンは男性をグルーバーさんのお店へと案内しました。
彼はそこでたくさんのものを買いました。
Mr Gruber and Paddington shared a late day coke to celebrate.
“A very good day’s work,” Mr Gruber said.
And Paddington had to agree.
グルーバーさんとパディントンは、お祝いに一日の終わりのコーラを分け合いました。
「とても良い一日の仕事だったね」とグルーバーさんは言いました。
そしてパディントンも、本当にその通りだと思わざるを得ませんでした。
まとめ
パディントンの悪戦苦闘っぷりが本当に可愛らしくて、読んでいるこちらまで笑顔になってしまう素敵なお話でしたね。失敗しても一生懸命にお客さんを喜ばせようとする姿は、子どもたちの心にも温かく残るのではないでしょうか。
I Can Readのレベル1は、短い文章とシンプルな単語で構成されているので、おうち英語での読み聞かせや、子どもが自分で読み進める多読のスタートに本当にぴったりです。ぜひ動画やこの日本語訳も参考にしながら、親子で何度もページをめくってみてくださいね。