運動会でおなじみの「二人三脚」や「綱引き」。
日本語ではすぐ名前が出てきても、英語となると意外と迷うところ。
『Pete the Cat: Rocking Field Day』は、そんな運動会の英語を物語の中で楽しめるピート・ザ・キャットの絵本です。
リレー、二人三脚、水風船投げ、綱引き、障害物競走……。ピートと仲間たちが次々と競技に挑戦するので、スポーツにまつわる英語が場面と一緒に入ってきます。
もちろん、ずっと順調に勝てるわけではありません。
転んだり、負けたり、卵を落としてしまったり。それでも次の競技へ向かうピートたち。ここもこのお話の楽しいところです。
この記事では、物語のあらすじや見どころとともに、運動会で覚えておきたい英語表現を見ていきます。
絵本の基本情報
| タイトル | Pete the Cat: Rocking Field Day |
|---|---|
| 著者 | Kimberly Dean, James Dean |
| イラスト | Kimberly Dean, James Dean |
| 出版社 | HarperCollins |
| 対象年齢(目安) | 3〜6歳 |
Field Dayは「運動会」?
タイトルにあるField Day。
この絵本では、リレーや二人三脚、綱引き、障害物競走などにチームで挑戦する一日として描かれています。
日本の子どもたちに説明するなら、「運動会」と考えるとイメージしやすいでしょう。
競技の内容にも、日本の運動会で見かけるものがたくさん。
「これ、英語ではこう言うんだ」
そんな発見をしながら読めるのも、この絵本ならではのおもしろさです。
お話のあらすじ
今日は町のField Day。
去年は3位だったピートは、「今年こそ1位になりたい」と張り切っています。キャリー、グランピー・トード、ガスとチームを組み、準備もばっちり。
ところが最初のバトンリレーではライバルチームに負け、続く二人三脚ではガスが靴ひもにつまずいて転んでしまいます。
なかなか思い通りにいきません。
それでもピートたちは、水風船投げや綱引き、障害物競走へ次々と挑戦。勝ったり負けたりしながら、みんなで力を合わせていきます。
最後のエッグスプーンレースでは、ピートの卵が落ちて黄身まみれになるハプニングまで。
そして競技がすべて終わったとき、ピートたちを待っていたのは「一人だけが勝つ」のとは少し違う結果でした。
二人三脚や綱引きで、仲間と力を合わせるピート
このお話のピートは、最初からかなり勝つ気満々。
去年の3位より上へ行きたい。できれば1位になりたい。
負ければ悔しいし、次こそはと力も入ります。運動会を経験した子どもなら、分かりやすい気持ちかもしれません。
でも二人三脚では、相手と足を合わせなければ走れません。綱引きも、一人の力だけでは勝てない競技。
水風船投げでは受け取る相手が必要で、リレーではバトンをつないでいきます。
競技が進むほど、「自分が勝つ」だけではなく「みんなでやる」場面が増えていきます。勝ちたい気持ちを持ったまま、仲間と力を合わせていくピートの変化にも注目です。
最後には、ピートのチームとライバルチームが同点で表彰台へ。
単独優勝ではなかったけれど、友だちと一緒にメダルを手にするピート。
読み聞かせをしながら、「どの競技をやってみたい?」「一人ではできない競技はどれかな?」と話を広げても楽しめそうです。
運動会の種目を英語で言ってみよう
この絵本には、運動会で使える英語がたくさん登場します。
二人三脚|three-legged race
2人の隣り合った足を結ぶと、合わせて3本の足のように見えることからthree-legged race。
日本語では「二人」に注目しますが、英語では「3本の足」に注目しているのがおもしろいところです。
綱引き|tug of war
tugには「ぐいっと引っ張る」という意味があります。
そこにwarが合わさったtug of war。
ピートたちも、チームみんなでロープを引っ張ります。
障害物競走|obstacle course
obstacleは「障害物」、courseは「コース・経路」。
ピートはタイヤを抜け、壁を登り、トンネルを進みながらゴールを目指します。
絵と単語を結びつけやすい競技です。
水風船投げ|water balloon toss
water balloonは「水風船」、tossは軽く投げること。
相手と少しずつ距離を取りながら、水風船を落とさないように投げ合います。
割れればびしょ濡れ。
英語を知らなくても、絵を見るだけで盛り上がりそうな競技です。
この絵本で注目したい英語
Ready, set, groove!
かけっこのスタートなら、よく知られているのはReady, set, go!
この絵本では最後のgoが、ピートらしくgrooveに変わっています。
grooveは、音楽のリズムやノリを感じさせる言葉。ピートの世界にぴったりの掛け声です。
いつもの「Ready, set, go!」をピートらしくアレンジした表現。読み聞かせでは少し勢いよく読むと、競技が始まる感じを出しやすくなります。
trip on …|〜につまずく
二人三脚でガスが転んでしまう場面。
trip on …は「〜につまずく」。ここではhis shoelaceなので、「自分の靴ひもにつまずいた」という意味になります。
tripは「旅行」という名詞で覚えることも多い単語ですが、動詞では「つまずく・足を引っかける」という使い方もあります。
work together|一緒に力を合わせる
work togetherは「一緒に取り組む」「協力する」。
難しい表現ではありませんが、この物語にはよく合う言葉です。
二人三脚、リレー、綱引き。どれも相手に合わせたり、仲間と力をそろえたりする競技。Field Dayの雰囲気が、この短い表現にもよく出ています。
ピートたちのField Dayを追ってみよう
最初はバトンリレー
最初の競技はバトンリレー。
ピートからキャリー、キャリーからガスへとバトンをつないでいきます。
ところがライバルチームのスクイレルはとても速く、最後はタートルがグランピー・トードより先にゴール。
勝つつもりで来たピートにとって、ちょっと悔しいスタートです。
二人三脚では、まさかの転倒
次は二人三脚。
今度こそ勝てそうだと思ったピートでしたが、走り始めるとガスが靴ひもにつまずき、二人そろって転んでしまいます。
勝ちたいのに、またうまくいかない。
ピートも少しがっかり。
それでもField Dayはまだ続きます。
水風船と綱引きで巻き返し
次の水風船投げでは、ピートとキャリーが最後まで残って勝利。
びしょ濡れになりながらも、ようやくうれしい結果が出ます。
さらに綱引きでは、チーム全員で力いっぱいロープを引っ張ります。
今度はピートのチームの勝ち。
負け続けていた前半から、少しずつ流れが変わってきました。
最後は卵が落ちた。でも……
最後の競技では、スプーンに卵をのせて走るピート。
ところが卵はぐらぐらと揺れ、そのまま落下。ピートは黄身まみれです。
「これで優勝は無理かな」と思わせる場面ですが、最後の結果発表では思わぬ展開が待っています。
ピートのチームとマーティのチームは同点で1位。
一人で勝ったわけではありません。それでも友だちと一緒にメダルを手にしたピートは、うれしそう。
勝った競技だけではなく、転んだことも、濡れたことも、卵を落としたことも含めてField Day。
そんな一日の楽しさが残るラストです。
読み聞かせ動画
物語のテンポやReady, set, groove!の掛け声は、声で聞くとさらに雰囲気が伝わります。
ほかのPete the Cat英語絵本も読んでみたい方へ
Pete the Catには、学校、キャンプ、季節の行事、身近な出来事など、いろいろなテーマの英語絵本があります。
「次はどれを読もう?」と迷ったときは、シリーズをテーマや読みやすさから選べるまとめ記事も参考になります。
ねこのピート(Pete the Cat)英語絵本おすすめガイド|初心者はどれから読む?人気作と選び方 →
まとめ
『Pete the Cat: Rocking Field Day』には、three-legged race(二人三脚)、tug of war(綱引き)、obstacle course(障害物競走)など、運動会で使える英語が次々に登場します。
単語だけを覚えるのではなく、ピートたちが走ったり、転んだり、ロープを引いたりする場面と一緒に読めるのがいいところ。
そして物語の中心にあるのは、「絶対に1位になるぞ」と張り切っていたピートの一日です。
思い通りにならない競技もたくさんありました。それでも最後まで仲間と参加し、友だちと一緒に表彰台へ。
運動会の英語を覚えたいときにも、チームで競技を楽しむ物語として読みたいときにも、手に取りやすいPeteの一冊です。