サッカーのパス

「今回はパスで」も「ボールをパス」も?英語の“pass”の奥深い世界

こんにちは!

今回は、「パス」という言葉のいろんな使われ方について書いてみたいと思います。
「今回はパスで」も「ボールをパス」も、ぜんぶ“pass”なんですけど、どうしてそんなに意味が広がってるのか、気になりませんか?

「パス」って、日常でめちゃくちゃ使われている言葉なんですが、よくよく考えると、けっこう不思議な使われ方してるなーって思いませんか?

たとえば、友達とキャッチボールしてて「はい、パス!」って言ったり、
会社の受付で「入館パスお持ちですか?」って聞かれたり、
飲み会の誘いに「今回はパスで!」って返事したり。

全部「パス」なんですけど、意味はぜんぜん違うんですよね。

 

こういうのって、なんでなんだろう?って考えてみると、実は全部に共通してるのが「通す」とか「通る」というニュアンスなんです。

・ボールをパスする → 相手に通す(渡す)
・入館パス → ゲートを通るためのもの(通行証)
・今回はパス → 自分の順番を飛ばして通過する(スキップ)

つまり、全部「通す」ってイメージから派生してるんですね。これ、地味にすごくないですか?

pass

元々の「pass」は英語で、「通り抜ける」「通過する」って意味があります。これをものすごくざっくり言うと、「何かをスルーさせる」みたいな感じです。

で、そこから転じて「パスを出す」っていうスポーツの用語になったり、「通行証」や「パスコード」みたいに通過を許すアイテムのことになったり、「今回はパスします」みたいに、自分を通過させる(飛ばす)という使い方になったりしてるんですね。

 

言葉の意味が、物理的な動作から抽象的な概念にまで発展してるのって、けっこう面白いです。

でも、たとえば「パスしとくね!」って言われたとき、どの意味のパスかは文脈次第ですよね。

「あ、書類渡してくれるのかな?」と思ったら「今日は遠慮しときます」の意味だったり。

逆に、「試験パスしたよ!」って聞くと、今度は「通過した(合格した)」って意味になったり。

これってちょっとしたトリックみたいなもので、「通す・通る」っていうコアのイメージがあるからこそ、いろんな方向に意味が広がっていってるんですね。

とはいえ、意味が多すぎてややこしい!って思う人もいるかもしれません。

 

でも、こういうのって、慣れるとけっこう便利なんですよね。

「今回はパスで」とかって、やんわり断るときにすごく便利なフレーズですし、「ちょっとパス出しといて」って言えば、資料を相手に回してもらえるし。

要するに、使いこなせるとめちゃくちゃコミュニケーションが円滑になる言葉なんです。

 

というわけで、

「パス」という言葉には、「通す・通る」というイメージが根っこにあって、そこからいろんな意味に広がっていってるよ、という話でした。

言葉って、元をたどってみると意外なつながりが見えてきて楽しいですね。

他にも、こうやっていろんな意味に広がっていく言葉を見つけてみると、ちょっとした発見があっておもしろいですよ。