こんにちは!
「〇〇しちゃダメ!」「危ないからやめなさい!」…。子育てをしていると、一日に何度も「ダメ!」という言葉を使っている自分に、ふと気づくこと、ありませんか?
もちろん、子どもの安全を守るために必要な言葉。でも、言われる側の子どもにとっては、ちょっぴり窮屈で、つまらない言葉に聞こえているかもしれません。
もし、そんな「ダメ!」が、思わず笑ってしまうくらい、とんでもなくユニークで、想像力にあふれていたら? 今日は、そんな奇想天外な「ダメダメ」リストで、ベッドタイムを大爆笑の時間に変えてくれる、とってもユーモラスな英語絵本、『Never ask a Dinosaur to Dinner』をご紹介します。
ここでは『Never ask a Dinosaur to Dinner』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
いいかい、絶対に、恐竜をディナーに誘ってはいけないよ。だって、T-レックスはものすごく獰猛で、お行儀なんてあったもんじゃないからね。きっと、テーブルごと食べられちゃうよ!
それから、サメさんと歯ブラシをシェアするのも、絶対にダメ。だって、サメさんの歯は何列もあって、全部ピカピカに磨き終わるまで、洗面所を貸してくれないからね。
この絵本は、そんな風に「絶対に〇〇しないでね」という、ユニークなお願いのオンパレード!ビーバーをお風呂に入れたり、トラをタオル代わりにしたり…。次から次へと繰り出される、奇想天外な「ダメ!」の理由に、思わず引き込まれてしまいます。
英語学習のポイント
この絵本は、リズミカルな文章と、明確な理由付けが特徴です。今回は、英語で自分の意見を言う練習にもなる、便利なフレーズをご紹介しますね。
“Never …” (絶対に〜しないで)
これがこの絵本の基本形。「Don’t …」よりも、もっと強く「絶対にダメ!」という気持ちを表す言葉です。「何があっても、これだけはしちゃダメだからね!」という、念押しのニュアンスですね。
Never ask a dinosaur to dinner.
絶対に、恐竜をディナーに誘わないでね。
この強い禁止の言葉が、逆に「え、なんでなんで?」という子どもの好奇心をくすぐる、楽しい仕掛けになっています。
“Because …” (なぜなら〜だから)
「〜しちゃダメ!」と言われたら、子どもは「どうして?」と聞きたくなりますよね。この絵本は、その「どうして?」に、必ずユーモアたっぷりの “Because…”(なぜなら〜)で答えてくれます。
Never let a beaver in the basin. Because he’ll block it up with sticks and mud…
絶対にビーバーを洗面器に入れないでね。なぜなら、彼は木の枝や泥でそこを塞いじゃうから…
「ダメだよ(主張)」→「だってね…(理由)」という、このシンプルな構成は、英語で自分の考えを話す時の、とても良い練習になります。「I want to go to the park, because it’s sunny!(公園に行きたいな、だってお日さまが出てるもん!)」なんて、親子で理由付けゲームをするのも楽しいですよ。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
Never ask a dinosaur to dinner.
恐竜に夕食をたずねないでください。
Really, never ask a dinosaur to dinner.
本当に、恐竜に夕食を尋ねるな。
Because a T-Rex is ferocious
T-Rexは狂暴だから
And his manners are atrocious,
そして彼のマナーは残酷です。
And you’ll find that if he’s able . . .
そしてあなたは彼ができることを見つけることができるでしょう。
He will eat the kitchen table!
彼は台所のテーブルを食べる!
He’ll grow fatter while the rest of you grow thinner,
あなたが細くなるにつれて彼は太くなります、
So never ask a dinosaur to dinner.
だから恐竜に夕食を尋ねないでください。
Please don’t share your toothbrush with a shark.
歯ブラシをサメと共有しないでください。
Really, please don’t share your toothbrush with a shark.
本当に、あなたの歯ブラシをサメと共有しないでください。
They’ve got so many rows of teeth
彼らは非常に多くの歯列を持っています
On the top and underneath,
上下に
And any self-respecting shark’ll
そして、どんな自尊心のあるサメも
Want each little tooth to sparkle.
それぞれの小さな歯が輝くようにしたいです。
If you rush him . . .
あなたが彼を急がせたら。
. . . he may make a rude remark,
彼は、粗野な発言をするかもしれません、
So please don’t share your toothbrush with a shark.
だからあなたの歯ブラシをサメと共有しないでください。
Never let a beaver in the basin.
決して洗面器の中にビーバーを入れないでください。
Really, never let a beaver in the basin.
本当に、決して洗面器の中にビーバーを入れないでください。
He’ll block it up with sticks and mud,
彼は棒と泥でそれを封鎖するでしょう、
And turn the taps on till they flood,
そして洪水が起こるまで蛇口をまわします、
And build a great big beaver dam and
そして大きなビッグビーバーダムを作ります。そして、
Fill the whole thing up with salmon!
全部を鮭でいっぱいに!
And it won’t be very nice to wash your face in,
そして、それはあなたの顔を洗うのはあまり良くないでしょう、
So never let a beaver in the basin.
だから、決して洗面器にビーバーを入れないでください。
Please don’t use a tiger as a towel.
どうか虎をタオルとして使用しないでください。
Really, please don’t use a tiger as a towel.
本当に、どうか虎をタオルとして使用しないでください。
Because in case you have forgotten
なぜならあなたが忘れるといけないので
Tigers are not made of cotton,
トラは綿でできていません、
And although they’re furred quite thickly
そして、それは全く柔らかい毛でおおわれていて
They can get cross very quickly.
それはとっても素早く首に巻き付けることができるから。
And you’ll find they have a rather scary growl,
そして、あなたは彼らがやや怖いうなり声を持っているのがわかります、
So please don’t use a tiger as a towel.
だからタオルをとして使わないでください。
Never choose a bison for a blanket.
毛布のためにバイソンを選ぶな。
Really, never choose a bison for a blanket.
本当に、毛布のためにパイソンを選ぶな。
Because although it’s warm and woolly
You will find it is a bully,
なぜなら暖かく羊毛であるが、あなたはいじめっ子になって見つけるでしょう。
And its hooves will be too clumpy
そして、そのひづめは不器用になります
And its horns will make you grumpy,
そしてその不格好さはあなたを不機嫌にします。
And by morning-time you will not want to thank it.
そして朝の時間までにあなたはそれに感謝したくないでしょう。
So never choose a bison for a blanket.
だから毛布のためにバイソンを選ぶことはありません。
Please don’t let a barn owl in your bed.
納屋のフクロウをベッドに入れないでください。
Really, please don’t let a barn owl in your bed.
本当に、あなたのベッドに納屋のフクロウを入れないでください。
Because the first thing that you’ll learn’ll
なぜなら最初に学ぶことは
Be a barn owl is nocturnal.
納屋フクロウは夜行性です。
She will hunt for voles and hoot all night
彼女はハタネズミを捜して、一晩中ホ~ホ~鳴きます。
And leave your bed a dreadful sight!
あなたのベットを恐ろしい惨状にして去ります。
You’ll wish that owl was in a barn instead,
あなたは、そのフクロウがその代わりに納屋にいることを願います、
So please don’t let a barn owl in your bed.
あなたのベッドに納屋のフクロウを入れないでください。
Now, here’s how you can have a lovely sleep.
さて、ここであなたは素敵な睡眠をとることができる方法です。
Really, here’s how you can have a lovely sleep . . .
本当に、これはあなたが素敵な睡眠をとることができる方法です。
Say NO to beaver, shark and owl!
ビーバー、サメ、フクロウにNOと言いなさい!
Avoid the tiger and his growl!
トラと彼のうなり声を避けてください!
Steer clear of every dinosaur!
すべての恐竜を避けよう!
Leave bison at the bedroom door!
寝室のドアにバイソンを残しなさい!
These animals won’t help you rest!
これらの動物はあなたが休むのを助けません!
At bedtime here is what is best . . .
就寝時にはこれが最高です。
Stick to ONE teddy . . .
一つのテディにこだわる。
. . . and a flock of sheep.
そして羊の群れ。
And THAT’S how you can have a lovely sleep.
そしてそれはあなたが素敵な睡眠をとることができる方法です。
最後に:最高のユーモアで、おやすみなさい
というわけで、今回は奇想天外な「ダメ!」がいっぱいの絵本をご紹介しました。
「恐竜をディナーに誘う人なんて、いるわけないじゃん!」
そう、この絵本に書かれているのは、あり得ないことばかり。でも、その「あり得なさ」が、凝り固まった私たちの頭をほぐして、「ダメ」という言葉の持つ、ネガティブなイメージを、楽しい笑いに変えてくれるんですよね。
ベッドに入る前に、親子で思いっきり笑って、「変な夢、見ちゃうかもね!」なんて言いながら電気を消す。そんな一日も、すごく素敵だと思いませんか? この絵本が、毎日のベッドタイムに、最高のユーモアと笑顔を届けてくれますように。