『I DON’T WANT TO BE A FROG』の魅力と英語フレーズ解説

【幼児向け英語絵本】『I DON’T WANT TO BE A FROG』の魅力と英語フレーズ解説

こんにちは!

子どもって、時々「〇〇になりたい!」と、とんでもない変身願望を口にすることがありませんか。他の誰かや何かをうらやましく思う気持ち、大人になっても、心のどこかにあったりしますよね。

今日は、そんな「自分じゃない何かになりたい」と願う、かわいいカエルくんのお話、幼児向け英語絵本『I DON’T WANT TO BE A FROG』をご紹介したいと思います。

ここでは『I DON’T WANT TO BE A FROG』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

お話のあらすじ

主人公は、自分がカエルであることに、どうにも納得がいかない一匹の子ガエル。だって、カエルって「濡れてるし、ヌルヌルしてる」から、もう嫌なんだ!

「ネコになりたいな」「それならウサギは?」「ブタもいいかも!」と、かわいくてフワフワしていそうな動物たちに次々となりたがります。そのたびに、お父さんガエルは「うーん、でも君はカエルだからねえ」と、優しく、そしてちょっぴり呆れながら諭します。

そんな親子のクスッと笑えるやりとりが続く中、一匹のオオカミがやってきて事態は一変します。この出会いをきっかけに、子ガエルはカエルであることの「ある素晴らしい利点」に気づかされることになるのですが…。

I Don't Want to Be a Frog

英語学習のポイント

この絵本には、子どもが自分の気持ちを表現するのに役立つ、シンプルで大切なフレーズがたくさん登場します。今回はその中から、特に使いやすい2つの表現をピックアップしてみました。

1. I want to be a 〜. (〜になりたい)

これは、自分の願望や将来の夢を語るときに使う、基本中の基本のフレーズですね。主人公のカエルくんも、このフレーズを何度も使って「ネコになりたい!」「ウサギになりたい!」と気持ちを伝えています。

例えば、こんな風に使えます。

I want to be a baker because I love bread. (パンが大好きだから、パン屋さんになりたいです。)

I want to be a fast runner like my brother. (お兄ちゃんみたいに速く走れるようになりたいです。)

2. What’s wrong with 〜? (〜の何が悪いの?)

こちらは、何かに不満があるときや、相手の意見に対して「どうしてそう思うの?」と理由を尋ねたいときに使える便利な言い回しです。お父さんガエルが「カエルであることの何が問題なんだい?」と問いかけるシーンで使われています。

少しニュアンスを変えて、日常ではこんな風にも使えます。

What’s wrong with this toy? It won’t move. (このおもちゃ、どうしちゃったんだろう?動かないよ。)

“I don’t want to eat carrots.” “What’s wrong with carrots? They’re sweet!” (「にんじん食べたくない」「にんじんの何が嫌なの?甘くておいしいのに!」)

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

I want to be a cat.
私は猫になりたいです。

You can’t be a cat.
あなたは猫になることはできません。

Why not?
どうしてですか?

 

Because you’re a frog.
あなたはカエルだから。

I don’t like being a frog. it’s too wet.
カエルになるのは嫌いです。 濡れすぎです。

Well, you can’t be a cat.
まあ、あなたは猫になることはできません。

 

I want to be a rabbit.
私はウサギになりたいです。

You can’t be a rabbit.
あなたはウサギにはなれません。

Why not? Look, I can hop!
どうしてですか? 見て、私はホップすることができます!

 

Sure, but where your long ears?
確かに、しかし長い耳はどこにありますか?

Besides, what’s wrong with being a frog?
その上、カエルであることの何が問題になっていますか?

I don’t like being a frog. It’s too slimy.
カエルになるのは嫌いです。 薄すぎる。

That may be. But you can’t be a rabbit.
それかもしれません。 しかし、あなたはウサギにはなれません。

 

I want to be a pig.
私は豚になりたいです。

You can’t be a pig.
あなたは豚になることはできません。

Why not?
どうしてですか?

Most of all because you’re a frog.
あなたはカエルだからです。

But also because you don’t have a curly tail or eat garbage.
しかし、あなたはクルンとしたしっぽを持っていないか、ゴミを食べないからです。

I can eat garbage.
ゴミを食べられます。

Everyone says that until they eat garbage. Sorry , you can’t be a pig.
ゴミを食べるまでは誰もが言う。 すみません、豚にはなれません。

 

I want to be an owl.
フクロウになりたいです。

Of course you want to be an owl!
もちろんあなたはフクロウになりたいです!

Being and owl is the greatest thing ever.
フクロウになることはもっともすごいことです。

Boy, would you love being an owl?
ねぇ、フクロウになりたいですか?

So can’t be an owl, then?
それで、フクロウになることはできませんか?

 

No, of course not!
いいえ、もちろん違います。

why not?
どうしてですか?

1. You don’t have wings.
あなたは翼を持っていません。

2. You don’t look wise.
あなたは賢明に見えません。

3. You can’t turn your head all the way around.
あなたは頭を一周することはできません。

4. You are a frog.
あなたはカエルです。

What’s wrong with being a frog anyway?
とにかくカエルであることの何が問題になっていますか?

Too much bug eating.
虫の食べ過ぎ。

I see.
なるほど。

But still, no being an owl for you.
それでもまだ、あなたはフクロウになっていません。

 

Why so glum?
なぜそんなにふさぎ込む

I don’t want to be a frog.
カエルになりたくない。

what do you want to be, then?
それで、あなたは何になりたいですか?

Not a frog. I want to be a cat or a rabbit or a pig or an owl.
カエルじゃない。 私は猫やウサギ、豚やフクロウになりたいです。

something cute and warm.
かわいくて暖かいもの。

I’m gonna let you in on a little secret…
私はちょっとした秘密をあなたに聞かせてやろう…

 

I love eating cats.
私は猫を食べるのが大好きです。

I love eating rabbits and pigs and owls too.
私はウサギと豚とフクロウも食べるのが好きです。

And I’m pretty hungry.
そして私はすごくお腹がすいています。

I might just go gobble some up right now.
私は、まさにたった今いくつかをむさぼり食いに行くかもしれません。

That’s terrible!
それはひどいです!

It’s who I am.
私は誰でしたか。

But guess the one thing I never eat.
でも、私が決して食べない1つのものを推測してください。

 

Badgers?
アナグマ?

Nooo, I eat Badgers. Lots of badgers.
いや、アナグマは食べます。 たくさんのアナグマ。

Frogs? bingo.
カエル? アタリ。

Why don’t you eat frogs?
カエルを食べませんか?

Because they are too wet and slimy and full of bugs.
なぜなら彼らはあまりにも湿っていてぬるぬるしていてそして虫でいっぱいです。

Oh so it’s good to be a frog?
ああ、それならカエルになるのは良いことですか?

 

Yep. I guess you can’t fight nature.
うん。 私はあなたが自然と戦うことはできないと思います。

We are fierce hunter.
私たちは激しい狩人です。

And you are a wet, slimy, bug-eating, very lucky frog.
そして、あなたはぬれた、ぬるぬるした、虫を食べる、非常にラッキーなカエルです。

You should just be happy you’re not a fly.
あなたはハエではないことを幸せに思うべきです。

What’s wrong with being a fly?
ハエであることの何がまずい?

最後に

というわけで、今回は絵本『I DON’T WANT TO BE A FROG』をご紹介しました。

自分にはないものを持っている誰かをうらやましく思う気持ちは、誰にでもある自然な感情だと思います。でも、自分だからこそ持っている素敵な部分や、自分であることがもたらす幸運に気づくことができたら、世界はもっと楽しく見えるかもしれません。

このユーモラスな物語は、そんな自己肯定感の種を、子どもの心にそっと植えてくれるはずです。親子で読みながら、「自分のどんなところが好き?」なんて話してみるのも、きっと素敵な時間になりますよ。