夜空に浮かぶ月を見て、「今日はまん丸だね」「昨日より細くなった?」なんて話すこと、ありませんか。
いつも空にある月。でも、どうして形が変わって見えるのか、考えてみると不思議なことがいっぱいです。
『Moon! Earth’s Best Friend』は、そんな月が自分のことを教えてくれる英語絵本。
しかも、この月、とってもおしゃべりなんです。
地球のことを「大親友!」と呼び、ふたりがどれほど仲良しか、うれしそうに話してくれます。
月の誕生や満ち欠け、地球との関係まで。宇宙の知識が、まるで友達の話を聞いているように入ってくる一冊です。
『Moon! Earth’s Best Friend』の基本情報とあらすじ
| 英語タイトル | Moon! Earth’s Best Friend |
|---|---|
| 日本語タイトル | 月!地球の大親友(訳題) |
| 作者 | Stacy McAnulty |
| イラスト | Stevie Lewis |
| シリーズ | Our Universe |
| 出版社 | Henry Holt and Co. |
| ページ数 | 40ページ |
| 対象年齢 | 4〜8歳(出版社目安) |
お話は、月からの元気な呼びかけで始まります。
「上を見て! わたしよ、月!」
そして、地球とはずっと一緒にいる大親友なんだと、自己紹介してくれるのです。
ふたりの付き合いは、なんと約45億年前までさかのぼります。
当時の地球に火星ほどの大きさの天体が衝突し、宇宙に飛び散った物質が集まって月になったと考えられています。
ずいぶん激しい出会い方ですよね。
それから月は、地球のまわりをぐるぐる回りながら、一緒に過ごしてきました。
月が地球を一周するのにかかる時間は、約27.3日。実は月自身も、ほぼ同じ時間をかけて一回転しています。
だから、地球からはいつもほぼ同じ面が見えているんです。
「いつだって地球に顔を向けているよ!」
そんなふうに月が話していると思うと、ちょっとかわいらしく感じませんか。
毎晩、月の形が違って見えるのはなぜ?
ここで、もうひとつの不思議。
同じ面を向けているのに、どうして三日月になったり、満月になったりするのでしょう。
これは、月に当たる太陽の光と、地球から見る角度の関係によるもの。月が地球のまわりを動くにつれて、明るく見える部分が変わっていくのです。
絵本では、そんな月の満ち欠けも、月自身が楽しそうに紹介してくれます。
ほかにも、海の満ち引きに月の重力が関わっていることや、宇宙飛行士が月に残した足跡のお話まで。
宇宙の話は難しそうに思えますが、月のおしゃべりを聞いていると、次はどんなことを教えてくれるのかな、と楽しみになります。
月と地球の関係が伝わる英語表現
この絵本で印象的なのは、月が地球のことを本当に大好きそうに話すところ。
科学の言葉だけでなく、友達同士の会話でも使える英語が登場します。
「どこへ行っても一緒」という気持ち
「地球が行くところには、わたしも行くよ」
月は地球のまわりを回りながら、いつも一緒にいます。
この言葉からは、そんなふたりの仲のよさが伝わってきますね。
Where … goes は、ここでは「〜が行くところ」という意味。
後半の I go と組み合わせることで、「地球が行くところなら、わたしも行く」という気持ちを表しています。
また、タイトルにも使われている best friend は「親友」「大の仲良し」という意味です。
月と地球の関係を友情として描いているからこそ、こうした英語が自然に心に残ります。
自然にできた衛星を表す英語
「わたしは地球の唯一の自然衛星なの」
月は、自分がどんな存在なのかも説明してくれます。
satellite は「衛星」という意味。
その前に natural(自然の)が付くと、「自然衛星」になります。
地球のまわりには、人間が作った人工衛星もたくさん飛んでいますが、自然にできた衛星は月だけ。
地球にとって、ちょっと特別な存在なんですね。
難しそうな宇宙の言葉も、月が自分のこととして話してくれると、ずいぶん身近に感じられます。
『Moon! Earth’s Best Friend』の英語読み聞かせ動画
『Moon! Earth’s Best Friend』の英語読み聞かせ動画を見る(YouTube)
月が語り手になって、地球との長い付き合いや、自分の体のことを教えてくれる読み聞かせです。
何度も出てくる Earth や Moon といった言葉は、英語が初めての子にも耳に残りやすそうですね。
科学に関する説明も多いので、全部の英語を理解しようとしなくても大丈夫。
まずは月の表情を楽しみながら、「今、何の話をしているのかな?」と親子で想像してみるのもいいと思います。
「今日の月は、どんな形かな?」
「昼間にも月が見えることがあるんだって」
絵本を読んだあとなら、いつもの空も少し違って見えるかもしれません。
特に面白いのは、月がいつも地球にほぼ同じ面を向けているというお話。
「じゃあ、月の裏側はどうなっているんだろう?」
そんな疑問が生まれたら、宇宙への興味も広がりそうですね。
月が地球を大親友と呼ぶ『Moon! Earth’s Best Friend』。
空を見上げるたびに、あの月が地球に話しかけているような気がする。そんな楽しい余韻が残る英語絵本です。