英語絵本「Max the Brave」

可愛いだけじゃない!子猫マックスのユーモラスな英語絵本『Max the Brave』

こんにちは! 子育てをしていると、「うちの子、もっとこうだったらいいのにな」なんて、つい思っちゃうこと、ありませんか? 例えば、ちょっぴり臆病な子に「もっと活発になってほしいな」とか、逆に元気いっぱいな子に「もう少し落ち着いてくれたら…」とか。親心って複雑ですよね。

でも、子ども自身も「本当はこうありたい!」っていう理想の自分像を持っているのかもしれません。今日は、そんな「なりたい自分」と「ありのままの自分」の間で揺れる、とってもキュートな子猫が主人公の英語絵本『Max the Brave』をご紹介したいと思います。

ここでは『Max the Brave』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

お話のあらすじ

主人公は、黒猫のマックス。マックスは、見た目がとってもキュート。あまりに可愛いので、時々リボンなんかで飾られちゃうこともあるくらいなんです。

でも、マックス本人は、自分が可愛く見られるのがあんまり好きじゃないみたい。だって、マックスは「恐れを知らない勇敢な子猫」でありたいんですから! そう、マックスは「ネズミを追いかける勇敢な子猫」になるのが夢なんです。かっこいいですよね!

ただ一つ、大きな問題が…。

なんとマックス、ネズミがどんな姿をしているのか、知らないんです! ええーっ、それで追いかけられるの!?って、ちょっとツッコミたくなっちゃいますよね(笑)。

「ネズミってどんなのだっけ…?」

と考えながら、マックスはネズミ探しの冒険に出かけます。

缶の中を覗き込んで「Mouse? are you in there?」(ネズミさん、いるー?)。
ハエに会えば「Are you Mouse?」(あなたがネズミさん?)。
親切なハエは「さっきあっちへ行ったよ」と教えてくれます。

その調子で、魚に、鳥の群れに、大きなゾウさんにまで、マックスは礼儀正しく「Excuse me, please, but are you Mouse?」(すみません、ひょっとしてネズミさんですか?)と尋ねて回ります。みんな親切に「違うよ、でもあっちで見かけたよ」と教えてくれるんです。優しい世界ですね。

そして、とうとうマックスは「これぞネズミに違いない!」という“何か”に出会うのですが…。おやおや?なんだかマックスが想像していたネズミとは、ちょっと…いや、だいぶ様子が違うような…?

勇敢なマックスは、一体どうなっちゃうんでしょうか? そして、本物のネズミには出会えるのでしょうか? ハラハラドキドキ、そしてクスッと笑える結末は、ぜひ絵本を読んで確かめてみてくださいね!

英語学習のポイント

この絵本も、シンプルながら日常で使える英語表現がたくさん出てきます。その中から、特に「へぇ~」っとなるようなフレーズを2つ選んでみました。

find out what a mouse looks like

これは「ネズミがどんな姿か調べる」とか「ネズミがどんな風に見えるか知る」という意味です。ものすごくざっくり言うと、「正体を確認する」って感じですね。

例えば、お子さんが「サンタさんってどんな人?」って聞いてきたら、「Let’s find out what Santa looks like together!」(一緒にサンタさんがどんな人か調べてみようか!)なんて使えます。何かを探求するワクワク感がありますね。

not all it’s cracked up to be

これは、ちょっと面白い表現で、「評判ほど良くない」とか「思ったほどたいしたことない」という意味のイディオムです。マックスがネズミを追いかけることが「思ったほど素敵なことじゃなかったな」と気づく場面で出てきます。

例えば、友達が「あの新しいゲーム、すごく面白いらしいよ!」と興奮していても、実際にやってみたら「うーん、It’s not all it’s cracked up to be.」(思ったほどじゃなかったな)なんてこと、ありますよね。少し皮肉っぽいニュアンスもあって、大人も「なるほど!」と思える表現です。

短いお話の中に、こんな面白い表現が隠れているのも、英語絵本の魅力の一つですね!

読み聞かせ動画のご紹介

 

日本語訳

This is Max.
これはマックス。

Doesn’t Max look sweet?
マックスは可愛らしくないですか?

Max looks so sweet that sometimes people dress him up
with bows.
マックスは時々人々が彼にお行儀よく着飾らせたくなるほど可愛らしく見える。

 

Max does not like being dressed up with bows.
マックスは行儀よく着飾るのは好きでありません。

Because Max is a fearless kitten.
なぜならマックスは恐れを知らない子猫なので。

Max is a brave kitten.
マックスは勇敢な子猫です。

Max is a kitten who chases mice.
マックスはねずみを追う子猫です。

 

Max the Brave just needs to find out what a mouse looks like..
勇敢なマックスは、マウスがどのように見えるかを調べる必要があります。

and then he will chase it.
それから彼はそれを追いかけます。

Maybe Mouse is in there.
たぶんそこにマウスがいます。

Max bravely explores the can.
マックスは勇敢にも缶を探ります。

“Mouse? are you in there?”
「マウス?そこにいるの?」

Hmm, Mouse isn’t here.
うーん、マウスはここにいません。

Oh, hello…
あ、こんにちは…

 

“Are you Mouse?”
「あなたはネズミ?」

“No, I’m fly,” says Fly. “but I just saw Mouse scatter by a moment ago.”
「いいえ、わたしはハエ」とハエは言った。「しかし、私はほんの少し前にマウスが飛びさったのを見たばかりです。」

 

Hmm, maybe this is what Mouse looks like.
うーん、多分これはマウスのように見えます。

“Excuse me, please, but are you Mouse?”
「すみません、でもねずみですか?」

“I’m not Mouse I’m fish,” says Fish.
「私はねずみではありません。魚です」と魚さんは言います。

“But I just saw Mouse dash outside.”
「しかし、私はねずみが外に飛び出すのを見たばかりです」

 

That must be mouse, up in the tree.
その木の上にいるのはねずみに違いありません。

“Excuse me, please, but are you Mouse?”
「すみません、でもねずみですか?」

“We are not Mouse. We are birds,” said the birds.
「私たちはねずみではありません。私たちは鳥です」と鳥は言いました。

“But we did just see Mouse scoot by.”
「しかし、我々はちょうどねずみがそばに突進するのを見ました。」

 

“Excuse me, but would you happen to be mouse?”
「失礼ですが、あなたはネズミになるでしょうか?」

“Eeek, Mouse!?
えーっ ネズミ?

I’m not Mouse. I’m elephant,” said elephant.
私はネズミではありません、ゾウです」とゾウは言った。

“But I did just see Mouse skitter by.”
「しかし、私はちょうどネズミが横滑りするのを見た。」

“Thank you very much,” says Max.
「ありがとうございました」とマックス。

 

“And you?”
「そしてあなたは?」

“Nope…thattaway.”
「いや……その先は」

 

“Hello there. Are you Mouse by any chance?”
「やあ こんにちは。あなたは、もしかしてネズミですか?」

 

“Who, me? No, certainly not.
「だれ、私?いいえ、確かに違います。

I’m Monster!” squeaks Mouse.
私はモンスターです!」ネズミはチューチュー言った。

“But I did just see Mouse asleep over there…
「しかし、私はちょうどネズミが向こうで眠っているのを見た・・

If you’re very quick, you might catch him.”
あなたが非常に速いなら、あなたは彼を捕まえるかもしれません。」

“Thank you very much,” says Max.
「ありがとうございました」とマックス。

 

This must be Mouse.
これは、ねずみでなければなりません。

Ummm, I didn’t know Mouse was so big.
うーん、私はネズミがそれほど大きいということを知りませんでした。

“Ahem, excuse me, Mouse, will you wake up please?
「えへん、すみません、ネズミさん、起きてもらえますか?

 

I am Max the Brave, and I have come to chase you.”
私は勇敢なマックスです。そして私はあなたを追いに来ました。」

 

“Wakey, Wakey, Mouse!” yells Max as he bounces up and down on Monster’s head.
「起きろ、起きろ、ネズミ!」 マックスはモンスターの頭の上で上下に跳ねるように叫んだ。

“I am Max the Brave, and I chase mice!
「私は勇敢なマックスです。」そして私はあなたを追いに来ました。

And I might just eat you up too!”
そして、私もあなたをたいらげるかもしれません!」

 

Hmm, I didn’t know Mouse had such big teeth.
うーん、私はマウスがそのような大きな歯を持っているのを知らなかった。

Gulp!
ごくり!

attchoo!
アチョー!

“Yuck!”
「げっ!」

Max decide that chasing mice is not all it’s cracked up to be.
マックスは、マウスを追いかけるだけではうまくいかないと判断しました。

And anyway, he doesn’t need to be Max the Brave all the time…
とにかく、彼はいつも勇敢なマックスである必要はありません…

最後に:ありのままのキミが一番!

というわけで、今回は『Max the Brave』をご紹介しました。

この絵本を読んでいると、「勇敢でなきゃ!」「強くならなきゃ!」って、知らず知らずのうちに自分や子どもにプレッシャーをかけてしまうことってあるよなぁ…なんて、ちょっと考えさせられました。マックスも「勇敢なネコ」であろうと一生懸命ですよね。その姿はとっても愛らしいのですが。

でも、物語の最後でマックスは気づきます。「いつも勇敢でいる必要なんてないんだ」って。そして、ネズミを追いかけるのも「思ったほどじゃないな」って。なんだか、ホッとしませんか?

誰だって、得意なこともあれば苦手なこともあるし、強い時もあれば弱い時もあります。子どもだって同じですよね。「こうなってほしい」という親の願いも大切ですが、それ以上に、その子自身の「ありのまま」を認めてあげることが、もっと大切なのかもしれません。
マックスが大きな勘違いをして、ちょっと怖い思いをするシーンも、見方を変えれば貴重な体験。失敗から学ぶことだってたくさんあります。そんな温かいメッセージが、この絵本には込められているような気がするんです。

「勇敢じゃなくてもいいんだよ」「今のキミが一番素敵だよ」。そんな風に、お子さんをギュッと抱きしめたくなるような、優しくてユーモラスな一冊です。ぜひ、親子でマックスの小さな大冒険を楽しんでみてくださいね!



 

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