こんにちは!
「ねえ、ペット飼いたい!犬がいいな、うさぎもいいな!」子どもにキラキラした目でおねだりされた経験、ありませんか?
その純粋な気持ちはすごく可愛いけれど、親としては「お世話、毎日できるかな…」「お散歩、大変じゃないかな…」なんて、現実的なことが頭をよぎってしまいますよね。
ペットとの触れ合いといえば、一緒にお散歩したり、抱っこしたり、ボールで遊んだり…。
そんなイメージが強いかもしれません。でも、もし、そんな風に「直接遊べないペット」を飼うことになったとしたら、子どもはがっかりしてしまうのでしょうか?
今日は、そんな私たちの固定観念を、最高にクールなアイデアで吹き飛ばしてくれる、ねこのピートの心温まるお話『Pete the Cat: A Pet for Pete』をご紹介します。
ここでは『Pete the Cat: A Pet for Pete』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
ペットを飼うことにした、ねこのピート。ペットショップで鳥やハムスターに心惹かれつつも、彼が選んだのは、一匹の美しい金魚でした。「ゴールディ」と名付けて、大切にお家に連れて帰ります。
でも、ピートはすぐに気づきます。「あれ?ゴールディとは、一緒にボール遊びもできないし、お散歩もできないぞ…」。
さて、どうしよう?でも、そこでがっかりしないのが、我らがピートです!彼は、ゴールディと自分だけの、最高に関わる方法を思いつくのです。その素晴らしいアイデアは、お母さんや友達のボブを「ワオ!」と驚かせ、学校の発表会(show-and-tell)でも大絶賛!
ついには町中の人たちを巻き込む大騒動に…!?ピートが見つけた、ペットとのユニークな関わり方とは、いったい何だったのでしょうか。
英語学習のポイント
ピート・ザ・キャットのシリーズは、簡単な単語で構成されているので、英語絵本に初めて触れるお子さんにも本当に優しいですよね。今回は、そんな物語の中から、友達とのやり取りで使える便利な口語表現と、海外の文化に触れられる単語をご紹介します。
You can keep it.
これは、直訳すると「あなたはそれを保てます」ですが、もっとくだけた感じで「それ、あげるよ」「持ってていいよ」という意味で使われる、とても便利なフレーズです。プレゼントを渡す時なんかに、気軽に使えますよ。
(例文)
A: “This drawing is so cute!”(この絵、すごくかわいいね!)
B: “Thanks! You can keep it if you like.”(ありがとう!よかったら、あげるよ。)
show-and-tell
これは、欧米の学校(特に小学校低学年)でよく行われる「発表会」のことです。自分の宝物や好きなものをみんなの前に持ってきて、それについて紹介する、プレゼンテーションのような時間ですね。日本の授業ではあまり見かけないので、絵本を通して、こういう文化の違いに触れるのも面白い体験です。
(例文)
“I’m going to bring my favorite dinosaur toy for show-and-tell tomorrow.”(明日の発表会には、僕のお気に入りの恐竜のおもちゃを持っていくんだ。)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
Pete is going to the pet store,
ピートはペットショップに行った。
He is going to get a pet.
彼はペットを飼うつもりです。
Pete wants a bird, a hamster or a lizard.
ピートは鳥かハムスターかトカゲが欲しい。
But then Pete sees a goldfish.
しかし、ピートは金魚を見ます。
“That’s what i want.”
「それが私が欲しいものです。」
he tells his mom.
彼は母親に言います。
Pete’s mom gets fish food.
ピートのお母さんは魚の餌を購入します。
“I’m going to call you Goldie,”
「あなたのことをゴールディと呼びます」
Pete says to his new pet.
ピートは新しいペットに言います。
“You are my first pet,”
「あなたは私の最初のペットです」
Pete tells Goldie on the way home.
ピートは帰り道でゴールディに話します。
Pete takes goldie to his room.
ピートはゴールディを自分の部屋に連れて行きます。
He feeds her fish food.
彼は彼女に魚の餌を与えます。
“Now what?” asks Pete.
“それで?” ピートは問いかけます。
He can’t play with Goldie.
彼はゴールディと遊ぶことができません。
He can’t swim with her.
彼は彼女と一緒に泳げません。
Pete knows what he can do!
ピートは自分に何ができるかわかりました!
Pete paints a picture of Goldie.
ピートはゴールディの絵を描きます。
He paints four fins and an orange tail.
彼は 4 つのヒレとオレンジ色の尾を描いています。
“What a pretty painting,” says Pete’s mom.
「なんてきれいな絵だ」とピートのお母さんは言います。
“You can keep it,” says Pete.
「それあげるよ」とピートは言います.
“Cool painting!” says Bob.
「かっこいい絵!」 とボブは言います。
“Can you make one for me?”
「私のために作ってくれませんか?」
“Sure,” says Pete.
「もちろん」とピートは言います。
Pete paints a picture for Bob.
ピートはボブのために絵を描きます。
“Wow!” says Bob.
“わお!” とボブは言います。
“It looks just like Goldie.”
「ゴールディにそっくりだね。」
Bob shows Pete’s painting to his friend Tom.
ボブは友人のトムにピートの絵を見せます。
Now Tom wants a painting, too.
今、トムも絵を欲しがっている。
Pete paints another picture of Goldie to take to school for show-and-tell.
ピートはゴールディの別の絵を描いて、学校の発表会に持っていきます。
“This is Goldie, my pet fish,” Pete tells his class.
「これは私のペットの魚、ゴールディです」とピートはクラスに話します。
“Cute fish!”
「かわいい魚!」
“Cool colors!”
「クールな色!」
“Nice work!”
“よくできた!”
“I wish i had a picture of Goldie,” says Benny.
「ゴールディの絵がほしいな」とベニーは言います。
“I’ll make you one,” says Pete.
「私が作ってあげます」とピートは言います。
Everyone in Pete’s class wants a painting of Goldie!
ピートのクラスのみんながゴールディの絵を欲しがっている!
Pete’s grandma wants a painting, too.
ピートのおばあちゃんも絵が欲しい。
Pete has a lot to do.
ピートにはやるべきことがたくさんあります。
He has to feed Goldie.
彼はゴールディに餌をやらなければなりません。
He has to do homework.
彼は宿題をしなければなりません。
Pete paints and paints.
ピートは描いて描いた。
He makes paintings for everyone on his list.
彼はリストに載っているすべての人のために絵を描いています。
At last Pete is done!
ついにピートは完成しました!
He worked hard.
彼は一生懸命働いた。
There is no paint left.
塗料は残っていません。
Pete’s paintings are a big hit!
ピートの絵が大ヒット!
Pete is happy to be done.
ピートはやり遂げて幸せです。
But Pete is not done.
しかし、ピートは終わっていません。
Now everyone in town wants a painting of Goldie!
今、町の誰もがゴールディの絵を欲しがっています!
Pet gets more paint.
ペットはより多くの塗料を取得します。
“I don’t know what to do,” he says to his mom.
「どうしたらいいのかわからない」と彼は母親に言います。
“I wish i could paint pictures for everyone.
「みんなのために絵を描いてあげたい、
I just don’t have time.”
ただ時間がないだけです。」
Pete’s mom has an idea!
ピートのお母さんが思いついた!
She tells it to Pete.
彼女はそれをピートに話します。
“Great idea!” says Pete.
“いい案!” ピートは言います。
Pete gets right to it.
ピートはすぐにそれを理解します。
This time he works outside and makes a huge painting.
今回は外で仕事をして巨大な絵を描いています。
Honk! Honk. beep! beep!
クラクション! クラクション。 ビープ! ビープ!
Here comes Pete!
ピート登場!
He has made one painting of Goldie for everyone in town to enjoy!
彼は、町のみんなが楽しめるようにゴールディの絵を 1 枚作りました。
What a great day
なんて良い日だ
When Pete gets home, he tells the real Goldie all about it.
ピートは家に帰ると、本物のゴールディにすべてを話します。
最後に:「大好き」の形は、ひとつじゃない
というわけで、今回はピートが初めてペットを飼うお話『Pete the Cat: A Pet for Pete』をご紹介しました。
普通なら、「金魚とは一緒に遊べないや、つまらないな」で、お話が終わってしまいそうです。でも、ピートはそこから、絵を描くという全く新しい関わり方を発明しました。これって、すごいことですよね。
思うようにいかない時、制制約がある時こそ、人の創造力は刺激されるのかもしれません。ピートにとって、ゴールディと「直接遊べない」という制約が、彼を「画家」という新しいステージに導いてくれたんです。
ペットとの関わり方も、友達との付き合い方も、「大好き」を表現する方法も、決して一つじゃありません。もしお子さんが、周りの子と同じように上手くできていないように見えても、心配しなくて大丈夫。その子はきっと、自分だけの最高の「関わり方」を、一生懸命探している最中なのかもしれませんよ。