お友だちの真似ばかり?『Little Miss Fabulous』で学ぶ「自分らしさ」の英語絵

お友だちの真似ばかり?『Little Miss Fabulous』で学ぶ「自分らしさ」の英語絵本

子どもの「お友だちと同じものがいい!」「あの子の真似をしたい!」という声に、親の私たちもつい「また真似してる…」とモヤモヤしてしまうこと、ありますよね。

周りに影響されるのは成長の証と頭ではわかっていても、自分らしさも大切にしてほしいと願うのが親心です。

今回ご紹介する絵本『Little Miss Fabulous』は、そんな「真似される側」と「真似したくないけど嫉妬してしまう側」のコミカルなやり取りを通して、本当の自信とは何かを教えてくれる一冊です。

ここでは、『Little Miss Fabulous』のあらすじのほか、英語学習のポイント、読み聞かせ動画などを掲載しています。

『Little Miss Fabulous』の基本情報

 

タイトルLittle Miss Fabulous
著者Roger Hargreaves / Adam Hargreaves
イラストRoger Hargreaves / Adam Hargreaves
出版社Egmont
対象年齢3歳〜8歳頃

あらすじ

ファビュラスちゃん(Little Miss Fabulous)は、誰もが振り返るような美しくゴージャスな髪の持ち主。彼女が新しいヘアスタイルにするたびに、街のみんながこぞってその真似をします。高く結い上げればみんなも高くし、ピンクに染めればみんなもピンクにするほど、彼女は注目の的でした。

しかし、そんな彼女を面白く思わないのがスプレンディッドちゃん(Little Miss Splendid)です。みんなの視線を独占するファビュラスちゃんに嫉妬した彼女は、「あの髪はカツラよ!」という噂を流したり、美容室でこっそり意地悪なイタズラを仕掛けたりします。ところが、事態は思わぬ方向へ転がっていき……。

他人の目を気にして無理に背伸びをするのではなく、「どんな自分でも素晴らしい」と胸を張るファビュラスちゃんの姿は、子どもたちに元気と自信を与えてくれます。

英語学習のポイント

1. 羨ましい気持ちを表す「jealous of 〜」

スプレンディッドちゃんが抱く「嫉妬」の感情を表す時に使われています。日常会話でも「〜が羨ましいな」と素直に言う時にとても便利なフレーズです。

  • jealous of 〜
    • 〜に嫉妬している、〜が羨ましい
    • Little Miss Splendid was jealous of all the attention.(スプレンディッドちゃんはすべての注目に嫉妬していました。)
    • I’m so jealous of your new toy!(あなたの新しいおもちゃ、すごく羨ましい!)

2. 試してみる時の「try out」

ファビュラスちゃんが毎日違うヘアスタイルに挑戦する場面で登場します。新しい服を着てみたり、新しい遊びを試したりする時にぴったりな表現です。

  • try out
    • 〜を試す、〜をやってみる
    • Every day she liked to try out a different style.(毎日、彼女は違うスタイルを試すのが好きでした。)
    • Let’s try out this new game.(この新しいゲームをやってみよう。)

3. 驚きの声かけ「Have you seen 〜?」

スターちゃんが、ファビュラスちゃんの信じられないヘアスタイルを見た時に叫ぶフレーズです。何かすごいものを見つけて、誰かに教えたい時の定番の言い回しです。

  • Have you seen 〜?
    • 〜を見た?
    • Have you seen Little Miss Fabulous’s hair?(ファビュラスちゃんの髪を見た?)
    • Have you seen my keys anywhere?(私の鍵、どこかで見なかった?)

読み聞かせ動画

日本語訳(全文)

Little Miss Fabulous had fabulous hair.
ファビュラスちゃん(リトル・ミス・ファビュラス)には、素晴らしい髪の毛がありました。
It was long and luxurious and silky.
それは長くて、贅沢で、シルクのようになめらかでした。
And it shun in the sun like gold.
そして太陽の下で金色のように輝いていました。
Every day she liked to try out a different style.
毎日、彼女は違うヘアスタイルを試すのが好きでした。
And everybody else thought her hair was fabulous.
そして他の誰もが、彼女の髪は素晴らしいと思っていました。
So fabulous that they all wanted to copy her.
あまりにも素晴らしいので、みんな彼女の真似をしたがりました。
When she piled her hair up high everyone else piled theirs up high.
彼女が髪を高くお団子にすると、他の誰もが自分の髪を高くお団子にしました。
When she wore her hair straight so did everyone else.
彼女が髪をストレートにすると、他の誰もがそうしました。
And even when she dyed her hair pink everyone had to have pink hair as well.
そして、彼女が髪をピンクに染めたときでさえ、みんなもピンクの髪にしなければなりませんでした。
Whatever Little Miss Fabulous did had to be fabulous.
ファビュラスちゃんがすることは何でも素晴らしくなければなりませんでした。結局のところ、彼女は素晴らしいのですから。
The only person who did not copy her was Little Miss Splendid.
彼女の真似をしなかった唯一の人は、スプレンディッドちゃん(リトル・ミス・スプレンディッド)でした。
Little Miss Splendid was jealous of all the attention that Little Miss Fabulous’s hair brought her.
スプレンディッドちゃんは、ファビュラスちゃんの髪が彼女にもたらすあらゆる注目に嫉妬していました。
She was so jealous that she started a rumor that Little Miss Fabulous’s hair was not real and that she wore a wig.
彼女はあまりにも嫉妬したため、ファビュラスちゃんの髪は本物ではなく、ウィッグを被っているという噂を流し始めました。
A rumor that Little Miss Trouble decided to put to the test!
トラブルちゃん(リトル・ミス・トラブル)がテストしてみようと決めた噂です!
To keep her hair as fabulously fabulous as possible Little Miss Fabulous went to her hairdresser each week.
自分の髪をできるだけ素晴らしく見事に保つために、ファビュラスちゃんは毎週美容院に通っていました。
The most famous hairdresser in town Miss Topknot.
街で一番有名な美容師、トップノットさん(ミス・トップノット)のところです。
Miss Topknot is a genius with hair.
トップノットさんは髪の天才です。
There is nothing she can’t do.
彼女にできないことはありません。
She even managed to tame Mr. Clumsy’s hair!
彼女は不器用くん(ミスター・クラムジー)の髪さえも手なずけることができました!
Now last week Miss Topknot was ill and she asked Little Miss Splendid to step in for her.
さて、先週トップノットさんは病気になり、スプレンディッドちゃんに代わりを頼みました。
Little Miss Splendid was happy to help out.
スプレンディッドちゃんは喜んで手伝いました。
At least she was happy until Little Miss Fabulous came in for her weekly appointment.
少なくとも、ファビュラスちゃんが毎週の予約のためにやってくるまでは、彼女は嬉しかったのです。
But then Little Miss Splendid had an idea.
しかしその時、スプレンディッドちゃんはあるアイデアを思いつきました。
A rather spiteful and not at all nice idea.
かなり意地悪で、決して良くないアイデアでした。
Little Miss Splendid set to work.
スプレンディッドちゃんは仕事に取りかかりました。
In a great flurry of combs and curlers, she washed and combed and brushed and teased and blow-dried Little Miss Fabulous’s hair.
クシやカーラーを大急ぎで動かしながら、彼女はファビュラスちゃんの髪を洗い、クシでとき、ブラシをかけ、逆毛を立て、ブロー乾燥しました。
And when she had finished Little Miss Fabulous’s hair was a big curly frizzy bird’s nest of a ball sitting on her head.
そして彼女が終えたとき、ファビュラスちゃんの髪は、頭の上にのった大きなカーリーでチリチリの鳥の巣のような塊になっていました。
Little Miss Splendid smiled a mischievous smile as Little Miss Fabulous left the salon.
ファビュラスちゃんがサロンを出ていくとき、スプレンディッドちゃんはいたずらっぽい笑みを浮かべました。
“She doesn’t look so fabulous now does she?” Little Miss Splendid said to herself.
「これでもうそんなに素晴らしくは見えないでしょ?」と、スプレンディッドちゃんは心の中で言いました。
A little later that day Little Miss Star came into the salon.
その日の少し後、スターちゃん(リトル・ミス・スター)がサロンにやってきました。
“Have you seen Little Miss Fabulous’s hair?” exclaimed Little Miss Star.
「ファビュラスちゃんの髪を見た?」とスターちゃんが叫びました。
“I have.” said Little Miss Splendid smiling a sly smile.
「見たわよ」とスプレンディッドちゃんはニヤリと笑って言いました。
“Isn’t it amazing?” cried Little Miss Star.
「すごく素敵じゃない?」とスターちゃんは声をあげました。
Little Miss Splendid could not believe her ears.
スプレンディッドちゃんは自分の耳を疑いました。
“Quick you have to give me exactly the same style.” insisted Little Miss Star.
「早く、私にも全く同じスタイルにしてちょうだい」とスターちゃんは言い張りました。
And so Little Miss Splendid did.
そこでスプレンディッドちゃんはそうしました。
And she had to do the same for Little Miss Sunshine and Little Miss Giggles and Little Miss Helpful.
そして、サンシャインちゃんやギグルスちゃん、ヘルプフルちゃんにも同じことをしなければなりませんでした。
There was a steady stream of people wanting Little Miss Fabulous’s hairstyle all day long!
一日中、ファビュラスちゃんのヘアスタイルを求める人々が絶え間なく押し寄せました!
At the end of the day Little Miss Splendid met Little Miss Fabulous on her way home.
一日の終わりに、スプレンディッドちゃんは家に帰る途中でファビュラスちゃんに会いました。
“Why your hair looks fabulous.” said Little Miss Fabulous.
「あら、あなたの髪、素晴らしいわね」とファビュラスちゃんが言いました。
And why do you think Little Miss Splendid’s hair looked fabulous?
そして、なぜスプレンディッドちゃんの髪が素晴らしく見えたのだと思いますか?
That’s right!
その通りです!
In the end she had felt she had no choice but to create the same hairstyle for herself.
結局のところ、彼女は自分にも同じヘアスタイルを作るしかないと感じていたのです。
Well as they say, If you can’t beat them join them!
まあ、ことわざにもあるように、「勝てない相手なら、仲間になれ」ということです!

まとめ

いかがでしたか?周りに流されず、自分のスタイルを堂々と楽しむファビュラスちゃんの姿は、子どもたちにとって素敵なロールモデルになりそうですよね。

お友だちの真似をしてしまうのも、自我が育ち、周りが見えるようになってきたからこその成長のサインです。「また同じものを欲しがって…」とため息をつきたくなる日もありますが、そんな時はぜひ、この絵本を開いて親子で一緒に笑ってみてください。きっと、肩の力がすーっと抜けていくのを感じられるはずですよ。



 

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