英語絵本「Just a Mess」

【英語絵本読み聞かせ】『Just a Mess』で学ぶ、子供が自ら動く「片付け」の魔法

こんにちは!

「ちょっとー!お部屋、片付けなさーい!」

このセリフ、一日に何度くらい口にしているでしょうか…(笑)。子供の部屋って、どうしてあんなに見事に散らかってしまうんでしょうね。まるで小さな竜巻が通り過ぎた後のようです。

でも、ただ「片付けなさい」と叱っても、子供はなかなか動いてくれないもの。「今やろうと思ってたのに!」「まだこれで遊ぶんだから!」なんて反撃されて、親子でバトルに発展…なんてことも、日常茶飯事かもしれません。

今日は、そんな片付けが苦手な子の「あるある」と、思わずクスッと笑ってしまう解決策(?)が描かれた、とっても愉快な英語絵本『Just a Mess』をご紹介したいと思います。

ここでは『Just a Mess』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

お話のあらすじ

ある日のこと。主人公のリトル・クリッターは、大事な野球のミットが見つからなくて大弱り。ツリーハウスを探しても、階段の下を探しても、どこにもありません。

ママに聞いてみると、「あなたのお部屋にあるんじゃない?」と一言。

しぶしぶ自分の部屋に戻ってみると…「What a mess!(なんて散らかってるんだ!)」。そこは足の踏み場もないほど、ごちゃごちゃの状態でした。

「こりゃ一人じゃ無理だ…」と、ママやパパ、妹にまで助けを求めますが、みんな忙しくて手伝ってくれません。「自分で散らかしたんだから、自分で片付けなさい!」とママに言われ、クリッターはついに、たった一人でこの「散らかったお部屋(mess)」に立ち向かうことを決意します。

さて、クリッターは無事に部屋を片付けて、ミットを見つけ出すことができるのでしょうか?

Just a Mess (Little Critter) (Look-Look)

英語学習のポイント

この絵本は、「片付け」に関する様々な英語表現の宝庫です。それぞれ少しずつニュアンスが違うのが面白いところ。今回は、その中から代表的なものを2つご紹介しますね。

clean up the mess

これは、絵本の中でママが言う決め台詞のようなフレーズです。”mess” というのは、物がごちゃごちゃで、どこに何があるかわからないような「散らかった状態」のこと。そして “clean up” は、その散らかった状態を「さっぱりきれいに掃除する、片付ける」という意味です。

これをものすごくざっくりいうと、「そのごちゃごちゃを、ちゃんときれいにしなさい!」という感じです。
おもちゃが散乱したリビングや、食べこぼしで汚れたテーブルなど、あらゆる「mess」に対して使える、とっても便利な表現ですよ。

例文:
パーティーの後で、”Okay everyone, it’s time to clean up the mess.”(さあみんな、散らかってるのを片付ける時間だよ。)

子供に、”Could you please clean up your toys before dinner?”(夕飯の前に、おもちゃを片付けてくれるかな?)

put away

こちらも「片付ける」という意味ですが、”clean up” よりも「(あるべき場所に)しまう、収納する」というニュアンスが強い言葉です。

これをものすごくざっくりいうと、「使ったものを、元の場所に戻す」という感じです。

絵本でも、クリッターは “put away my books”(僕の本を片付けた)と言って、本棚に本をしまっています。遊んだおもちゃをおもちゃ箱に、読み終えた本を本棚に、脱いだ服をタンスに「しまう」時などにぴったりです。

例文:
“Please put away your dishes after you finish eating.”(食べ終わったら、お皿を片付けてね。)
“It’s important to teach children to put away their things.”(子供たちに自分の物を片付けるよう教えるのは大切なことです。)

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

最後に:完璧じゃなくても、まず一歩

というわけで、今回は『Just a Mess』をご紹介しました。

この絵本の面白いところは、主人公が「片付けをしよう」と思ったから始めたわけではない、という点です。彼の目的は、あくまで「野球のミットを見つけること」。そのために、仕方なく部屋の片付けを始めるわけです。この動機が、すごくリアルで子供の気持ちに近いなあと感じます。

もしお子さんが探し物をしていたら、「片付けなさい」と言う代わりに、「お部屋をきれいにしたら、見つかるかもよ?」と、目的をそっとすり替えてあげるのも一つの手かもしれませんね。

そして、この物語がくれるもう一つの素敵なメッセージ。それは、「完璧じゃなくてもいいんだよ」ということです。クリッターは最終的に、片付けきれなかった残りのごちゃごちゃを、ベッドの下にえいっ!と隠してしまいます。この「あるある!」な展開に、なんだか心が軽くなりませんか?

まずは一歩、自分でやってみること。そして、親も子も「まあ、こんなもんか」と笑い飛ばすこと。片付けとの戦いは、それくらいゆるい気持ちで挑むのが、うまくいくコツなのかもしれませんね。

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