ハロウィンの夜、みんながお菓子をもらいに出かけるなか、カボチャ畑で誰かを待ち続ける男の子がいます。
待っているのは、ライナス。どうしても会いたい相手がいるんです。
その名も「かぼちゃ大王(The Great Pumpkin)」。
『It’s the Great Pumpkin, Charlie Brown』は、スヌーピーでおなじみのピーナッツの仲間たちが、ハロウィンの夜を過ごす英語絵本です。
仮装やお菓子集めを楽しむ子どもたち。その一方で、かぼちゃ大王を信じて待つライナス。チャーリー・ブラウンには、いつものようにちょっと残念な出来事も待っています。
アメリカのハロウィンらしい場面がたっぷり。それぞれのキャラクターのやり取りから、普段の会話でも使える英語が見つかります。
絵本の基本情報
今回紹介する読み聞かせは、32ページのストーリーブック版をもとにしています。
| タイトル | It’s the Great Pumpkin, Charlie Brown |
|---|---|
| シリーズ | Peanuts(ピーナッツ) |
| 原作 | Charles M. Schulz |
| 翻案 | Kara McMahon |
| イラスト | Scott Jeralds |
| 出版社 | Simon Spotlight |
| 発行年 | 2015年(32ページのペーパーバック版) |
| ページ数 | 32ページ |
| 対象年齢 | 4歳以上(出版社の目安) |
『It’s the Great Pumpkin, Charlie Brown』ってどんな意味?
タイトルを日本語にすると「チャーリー・ブラウン、かぼちゃ大王だよ!」という意味になります。
ここで登場するThe Great Pumpkinは、単に大きなカボチャのことではありません。
ライナスが毎年ハロウィンの夜に現れると信じている、特別な存在です。
ライナスによれば、かぼちゃ大王はカボチャ畑から現れて空を飛び、世界中の子どもたちにプレゼントを届けてくれるのだとか。
どこかサンタクロースのようですね。
けれど、ほかの子どもたちは誰も信じていません。それでもライナスは毎年、かぼちゃ大王に手紙を書き、ハロウィンの夜を待ち続けるんです。
あらすじ|かぼちゃ大王を待つライナス
秋になり、ハロウィンが近づいてきました。
ピーナッツの仲間たちは仮装の準備に大忙し。ルーシーは魔女、チャーリー・ブラウンはおばけ、スヌーピーは第一次世界大戦の飛行士になりきって登場します。
ところが、ライナスだけは少し様子が違います。
みんなが楽しみにしているパーティーにも、お菓子をもらいに歩くtrick-or-treatingにも興味がありません。
彼が選んだのは、かぼちゃ大王を待つこと。
そんなライナスに好意を寄せるサリーは、一緒にカボチャ畑で待つことにします。
でも、ハロウィンの夜は一度きり。
仲間たちの楽しそうな声を聞きながら、サリーは次第に迷い始めます。
そして、カボチャ畑に何かが現れたような気配が…。
果たしてライナスは、今年こそかぼちゃ大王に会えるのでしょうか。
この絵本で注目したい英語
楽しみにしている気持ちを伝える
「ハロウィンの夜にあなたが来るのを楽しみにしています」
ライナスが、かぼちゃ大王に宛てた手紙の一文です。
look forward to ~は「~を楽しみにする」という表現。誰かに会う予定や、これから起こることを楽しみにしているときによく使います。
ライナスは、かぼちゃ大王の訪れを本当に楽しみにしています。
arrivalは「到着」という意味。your arrivalで「あなたが来ること」を表しています。
練習例文(絵本の原文ではありません)
I’m looking forward to Halloween.
「ハロウィンが楽しみです」
誘われたときのうれしい返事
「ぜひ、そうしたいわ」
ライナスから、一緒にカボチャ畑で待たないかと誘われたサリーの返事です。
I’d love to.は「ぜひそうしたいです」「喜んで」という気持ちを伝える、短くて便利な言い回し。
I’dはI wouldの短縮形。
単に「いいよ」と答えるよりも、誘ってもらったことをうれしく思っている気持ちが伝わります。
この場面では、ライナスが大好きなサリーの気持ちが、たった3語に表れていますね。
お菓子の代わりに、まさかの石!
「石をもらったよ」
ハロウィンのお菓子集めで、チャーリー・ブラウンが口にする一言です。
ほかの子たちはキャンディーやチョコレートをもらっているのに、チャーリー・ブラウンが手にしたのは石ころ。
しかも、一軒だけではありません。
I got ~は「~をもらった」「~を手に入れた」という表現です。
getの過去形がgot。もらった物を入れ替えれば、いろいろな場面で使えます。
練習例文(絵本の原文ではありません)
I got a sticker!
「シールをもらったよ!」
来年こそ!という気持ち
「来年こそ見ててよ!」
ハロウィンが終わった翌日、ライナスがチャーリー・ブラウンに伝える言葉です。
wait until ~は「~まで待つ」。
Just waitは、相手に「まあ、待っててよ」と呼びかけるような言い方にもなります。
残念な結果に終わっても、ライナスはちっとも諦めていません。来年こそは、かぼちゃ大王に会えるはず。
その確信が、いかにもライナスらしいですね。
絵本の中で楽しめるハロウィンの言葉
この物語には、アメリカのハロウィンでおなじみの言葉や習慣も登場します。
pumpkin patch(カボチャ畑)
ライナスが、かぼちゃ大王を待つ場所です。
patchは、特定の植物を育てる小さな畑や区画を指すことがあります。
trick-or-treating(お菓子集め)
ハロウィンの夜、子どもたちが仮装して近所の家を訪ね、お菓子をもらう習慣です。
この絵本でも、チャーリー・ブラウンたちが袋を持って出かけます。
jack-o’-lantern(ジャック・オー・ランタン)
顔の形にくり抜いたカボチャのランタン。
物語では、チャーリー・ブラウンがジャック・オー・ランタンの顔を描くためのモデルにされてしまう、ちょっとおかしな場面があります。
ハロウィンの言葉を知ってから絵を見ると、仮装や飾りの細かなところにも目が向きそうです。
英語の読み聞かせ動画で楽しもう
『It’s the Great Pumpkin, Charlie Brown』の読み聞かせ動画はこちらです。
読み聞かせ動画では、登場人物のセリフがどんな声や間合いで読まれるのかにも注目してみてください。
短い返事や、チャーリー・ブラウンのがっかりした一言などは、意味を知ってから聞くと面白さが増します。
一度で全部の英語を理解する必要はありません。好きな場面だけを選んで、繰り返し聞いてみるのもいいですね。
親子で楽しみたい、ピーナッツらしいハロウィン
このお話の面白いところは、ハロウィンの楽しみ方がみんな同じではないこと。
仮装して、お菓子を集めて、パーティーへ向かう仲間たち。
ライナスは、誰にも信じてもらえないかぼちゃ大王を待ち続けます。
そしてサリーは、ライナスと一緒にいたい気持ちと、ハロウィンを楽しみたい気持ちの間で揺れています。
もうひとつ忘れられないのが、チャーリー・ブラウン。ほかの子がお菓子をもらうたび、彼の袋には石が増えていくのです。
こんなところにまで、ピーナッツらしいユーモアが詰まっています。
読み終わったら、親子で「自分なら誰とハロウィンを過ごしたい?」と話してみても面白そう。
仮装の場面では「どの衣装が好き?」と英語で尋ねるのもいいですね。
親子で使える英語(練習例文)
Which costume do you like?
「どの仮装が好き?」
絵を指さしながらなら、小さな子どもでも会話に参加できます。
まとめ|かぼちゃ大王は来年こそ現れる?
『It’s the Great Pumpkin, Charlie Brown』は、ハロウィンの楽しさと、ピーナッツの仲間たちのちょっとおかしな日常が重なった物語です。
お菓子を集める子どもたちと、かぼちゃ大王を待つライナス。どちらのハロウィンも、それぞれに印象的です。
英語では、楽しみにする気持ちや、うれしい返事、もらった物を伝える言い方など、日常でも使える短い表現に触れられます。
それにしても、毎年あれだけ待っているライナス。
来年こそは会えるのでしょうか。
ハロウィンが近づいたら、そんな話をしながら親子で楽しみたい一冊です。