学校がもっと楽しみになる!英語絵本『If I Built a School』で子どものワクワクを引き出す読み聞かせ

学校がもっと楽しみになる!英語絵本『If I Built a School』で子どものワクワクを引き出す読み聞かせ

「学校って、なんかつまんない」とランドセルを玄関に放り出して、ソファーに転がる子どもの背中を見て、親の私たちはつい「ちゃんと勉強しなさい」「文句を言わないの」と小言を言ってしまいがちです。けれど、毎日同じ時間割で、同じ教室に通う日々が、子どもにとって少し退屈に感じられるのも無理のないことかもしれません。

教科書の余白が、いつの間にかオリジナルの変形ロボットの落書きで埋め尽くされているノート。あるいは、空き箱と粘土で、何時間もかけて正体不明の秘密基地を作り上げている夕方のリビング。子どもの頭の中は、大人の凝り固まった常識をはるかに超えた自由なアイデアで満ちています。もしもその創造性をそのまま学校作りに生かせたら、どんなに楽しい場所ができあがるでしょうか。

英語絵本『If I Built a School』は、まさにそんな子どもの尽きない想像力を形にした作品です。数々の賞に輝いた『If I Built』シリーズの第3作目となる本作。主人公のジャックが思い描く学校は、大人の想像の斜め上を行くユニークな仕組みにあふれています。

ここでは、『If I Built a School』のあらすじのほか、英語学習のポイント、読み聞かせ動画などを掲載しています。

『If I Built a School』の基本情報

 

タイトルIf I Built a School
著者Chris Van Dusen
イラストChris Van Dusen
出版社Dial Books
対象年齢(目安)3〜8歳

あらすじ

主人公のジャックは、学校の校庭でジェーン先生に向かって「今の学校はちょっと味気ないよ」と切り出します。そして、「もし自分が学校を建てたらこんな風にする!」という、自分だけの夢の学校のプランを語り始めるのです。

ジャックの計画する学校は、登校した瞬間から退屈とは無縁。玄関では可愛い子犬や動物たちが出迎えてくれ、教室への移動はガラスのチューブを通ってポッドでひとっ飛び。宙に浮く「ホバーデスク」や、黒板の代わりに空中に文字が書けるシステム、さらにはティラノサウルスやリンカーンのホログラムがやってくる授業など、机に向かう時間が楽しくなるアイデアがこれでもかと詰め込まれています。

さらに、潜水艦バイクで水中レースができるプールや、トランポリンのある体育館、マイクで注文すれば何でも作ってくれる巨大なロボットシェフなど、遊びや給食の時間も規格外。そんな型破りな学校での出来事を通じて、学ぶことそのものの楽しさをユーラスに描き出します。

英語学習のポイント

① 「もし〜を建てたら、こうする」と夢を語る “If I built …, [would] …” 構文

物語の根幹となる仮定法の表現です。現実とは異なる「もしもの設定」を頭に描きながら、自分のアイデアを伝えるときに役立つ表現となっています。

  • If I built …, [would] … → もしも〜を建てたら、[こうするだろう]
    • If I built a school, that’s just what I do. → もし僕が学校を建てるなら、絶対にそうするよ。
    • If I built a house, I would put a slide on the second floor. → もし家を建てるなら、2階に滑り台をつけるのに。

② 「あなたをあっと言わせる」と期待を高める “amaze / astound” の使い方

主語に人以外を置いて「(物事が)あなたを深く感心させる、圧倒する」と伝える動詞です。日常会話で自分の自信作やおすすめの場所を紹介する際に応用できます。

  • amaze / astound → 驚かせる、圧倒する
    • My school will amaze you. → 僕の学校は君をあっと言わせるはず。
    • This movie will astound everyone in the family. → この映画は家族みんなを圧倒することでしょう。

③ 「身長・高さ」を具体的に表す “feet tall” 表現

ロボットシェフの大きさを説明する場面で登場します。日常の会話や英語のレッスンで、自分や物の大きさを説明するときに重宝する表現です。

  • [数] feet tall → 高さ[数]フィート、身長[数]フィート(※1フィートは約30cm)
    • He’s 20 feet tall and he spins on a gear. → 彼は高さ6メートル(20フィート)で、歯車で回転するんだ。
    • The bookshelf is 6 feet tall. → その本棚は高さが6フィート(約180cm)あります。

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳(全文)

Jack. on the playground, said to Miss Jane.
ジャックは運動場で、ジェーン先生に言いました。
This school is ok, but it’s pitifully plain.
この学校も悪くないけど、ひどく味気ないね。
The builder who built this I think should be banned.
こんな学校を建てた建築家は、出入り禁止にすべきだよ。
It’s nothing at all like the school I have planned.
僕が計画している学校とは、似ても似つかないや。
If I go to school, the first thing you’d meet are lots of cute puppies!
僕が学校に行ったら、まず最初にたくさんの可愛い子犬がお出迎え!
They’d flock to your feet!
みんな君の足元に集まってくるんだ!
But why stop at puppies, why not a whole zoo? So I’d add a bunch of big animals too!
でも子犬だけじゃなくて、いっそ動物園にしちゃえば?だから大きな動物もたくさん入れるよ!
Right off the lobby to get to your class.
ロビーからすぐ、教室に行くにはね。
I’d set up a system of tubes made of glass.
ガラスでできたチューブのシステムを作るんだ。
You hop in a pod, press the number, then zoom!
ポッドに飛び乗って、番号を押せるば、ビューン!
In under ten seconds you’re right at your room!
10秒もかからずに教室に着いちゃうよ!
All of the classrooms are built onto towers that sprout from schoolyard like colorful flowers.
教室はすべてタワーの上に建てられていて、校庭から色とりどりの花が咲くように伸びているんだ。
And like giant petals that welcome the day
そして一日を歓迎する大きな花びらのように、
The roofs open up in a similar way.
屋根も同じように開くんだ。
The panels fold back and they let in the sun.
パネルが折りたたまれて、太陽の光が降り注ぐ。
Which frankly makes being there that much more fun.
正直なところ、それだけで学校にいるのがずっと楽しくなるよね。
Now come see your classroom, isn’t it grand?
さあ、教室を見てごらん。最高だろう?
That free-floating platform is where you would stand. And using a stylus you write in the air.
あの宙に浮いたプラットフォームが君の立ち位置さ。スタイラスペンを使って空中に文字を書くんだ。
No blackboard, no whiteboard.
黒板もホワイトボードもない。
No nothing is there.
何にもないよ。
Your words just appear and they magically glow.
書いた言葉がそのまま魔法みたいに輝くんだ。
(Don’t ask how this works because I really don’t know.)
(仕組みは聞かないでね、僕も全然わからないから。)
But you’re not the only one floating around.
浮いているのは君だけじゃないよ。
Check out the desks.
デスクを見てみて。
They don’t touch the ground!
床についていないんだ!
These are my hover desks.
これが僕のホバーデスクさ。
See how they glide?
滑るように動くだろ?
They even have bumpers in case you collide.
ぶつかった時のためにバンパーだってついてるんだ。
In my kind of classes we wouldn’t have tests.
僕の学校の授業なら、テストなんて必要ない。
I’d liven things up with some hologram guests!
ホログラムのゲストを呼んで盛り上げるんだ!
Here are some samples of what I’ve been thinkin’ –
僕が考えているゲストの例を挙げるとねー
You might meet a T-Rex or Abraham Lincoln!
ティラノサウルスやエイブラハム・リンカーンに会えるかもよ!
The library is next so let’s have a look.
次は図書室に行ってみよう。
You won’t find your everyday regular book.
普通のありきたりな本なんて置いてないよ。
These books come alive when removed from the racks; they pop up like pop-ups but pop to the max!
棚から取り出すと本が動き出すんだ。飛び出す絵本みたいに、とびきり派手にね!
And if you’re not sure what a book is about, you’ll find out quite quickly when something pops out!
もしどんな本かわからなくても、中から何かが飛び出してくればすぐにわかるよ!
It’s off to the gym and this place is so cool, around it please note my perimeter pool.
次はジムへ。ここは最高にクールだよ。周囲に僕特製のプールがあるのさ。
The pool’s a deep oval that everyone likes – You race underwater on submarine bikes!
みんなお気に入りの深い楕円形のプールで、潜水艦バイクで水中レースをするんだ!
Up there is my trampoline basketball court.
上にあるのはトランポリン・バスケットボールコート。
It’s partly a bounce house and partly a sport.
ふわふわ遊具とスポーツが合体したようなものさ。
There’s also a rock wall, and here’s something new:
クライミングウォールもあるし、これは新発明だよ:
I’ve added some skydiving wind tunnels too!
スカイダイビングができる風洞だってつけちゃった!
I just heard the lunch bell so let’s go and eat.
お昼のベルが鳴ったから、ランチに行こう。
I’d like you to meet my new Robo Chef Pete.
僕の新しいロボットシェフ、ピートを紹介するよ。
He’s 20 feet tall and he spins on a gear.
身長6メートルで、歯車で回転するんだ。
You order your lunch in this microphone here.
ここでマイクに向かってランチを注文するのさ。
And Pete can make anything simple or weird – from PB and jelly to squid lightly seared.
ピートは何でも作れるよ。ピーナッツバター&ジャムから、イカの炙り焼きまでね。
It”s now time for recess, let’s head out the door.
休み時間になったから、外に出よう。
My playground is awesome!
僕の運動場は最高なんだ!
So much to explore. Fly on the zip line way up in the sky, or slide down the twisty slide three stories high.
冒険するところがいっぱいあるよ。空高くのジップラインで飛ぶか、3階建ての高さのぐるぐる滑り台を滑り降りるんだ。
And after all that if you’re hot and you’re beat, then you can go tubing; now that would be sweet!
遊び疲れて暑くなったら、チュービング(浮き輪で滑る遊び)ができるよ。最高でしょ!
In art we use sprayers to splash out the paint.
図工ではスプレーガンを使ってペンキをぶちまけるんだ。
In music we’re loud but our teachers are saint.
音楽はうるさいくらいだけど、先生たちは聖人君子さ。
And over in science, just one of the features is lab grown, genetically modified creatures!
科学の教室では、ラボで育てた遺伝子組み換え生物だって見られるよ!
We’ll visit new places, travel, explore!
新しい場所に行って、旅して、探検するんだ!
‘Cause we’ll go on field trips, field trips galore!
だって、遠足、遠足、遠足三昧なんだから!
My specialty buses will tote us around.
特製のバスがどこへでも連れて行ってくれる。
They dive underwater! They blast off the ground!
水中を潜るし、地面からロケットみたいに飛び立つんだ!
And yes, they have wheels like our regular cars,
もちろん、普通の車みたいにタイヤだってあるよ。
Which neatly retract, a rocket to Mars!
きれいに収納されて、火星行きのロケットになるのさ!
My school will amaze you, my school will astound, by far the most fabulous school to be found.
僕の学校は君を驚かせるはず。世界で一番素敵な学校だからね。
Perfectly planned and impeccably clean; on a scale one to ten, it’s more like 15.
計画は完璧で、どこもかしこもピカピカ。10段階評価なら15点満点さ。
And learning is fun in a place that’s fun too; if I built a school, that’s just what I do.
楽しい場所で学べば勉強も楽しい。もし僕が学校を建てるなら、絶対にそうするよ。

まとめ

子どもと一緒にこの絵本を開く時間は、単なる英語の勉強を超えて、お互いの想像の扉をたたき合うひとときになります。

「もしこんな学校だったら、何時間でもいたくなるよね」と話し合うだけで、毎朝の重いランドセルが少しだけ軽く感じられるかもしれません。ジャックの頭からあふれ出すプランの数々は、大人にとっては「そんなの無理だよ」と言いたくなるものばかりですが、子どもたちの瞳を輝かせるには十分すぎるほどの面白さに満ちています。

英語の心地よいテンポを声で楽しみながら、ぜひ「自分ならどんな教室にしたい?」と聞いてみてください。画用紙を広げて、親子で夢の設計図を描いてみるのも、週末の豊かな過ごし方になりそうです。



 

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