順番待ちが苦手な子へ。『I Take Turns』で学ぶ「どうぞ」の気持ち

【英語絵本】順番待ちが苦手な子へ。『I Take Turns』で学ぶ「どうぞ」の気持ち

こんにちは!

お子さんが、おもちゃを独り占めしたくなったり、順番を守れずに困ったりすることはありませんか?「僕が一番!」「まだやりたい!」なんて、つい言ってしまう気持ち、とってもよく分かります。だって、本当に夢中になっている時は、周りのことなんて見えなくなっちゃいますもんね。

そんな時、どう声をかけたらいいか悩んでしまうこと、ありますよね。でも、大丈夫!今回は、そんなお子さんの気持ちに寄り添いながら、「どうぞ」の気持ちを優しく育むことができる、素敵な英語絵本『I Take Turns』をご紹介します。

ここでは『I Take Turns』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

お話のあらすじ

校庭にピカピカの新しい車が登場!ケンはその車に夢中になり、「僕が一番最初に乗りたい!」と譲ろうとしません。

お友達のジャックやアーニャ、エディが順番を代わってほしいと伝えても、ケンは「まだ僕の番だ」と譲ろうとせず、ついには「ずるい!」とお友達を怒らせてしまいます。

困ったケンは先生に相談。先生はケンに「どうすべきだと思う?」と問いかけます。ケンが「順番こにする」と答えたことから、物語は新しい展開を見せます。お友達に順番を譲り、みんなで楽しく遊べるようになるケンの姿を通して、譲り合いの大切さが描かれています。

I Take Turns (Myself)

英語学習のポイント

“take turns”(順番に〜する)

この絵本のタイトルにもなっている、とっても大切なフレーズです。

take turns」とは、文字通り「順番を交代する」という意味です。例えば、おもちゃで遊ぶ時や、乗り物に乗る時など、みんなで何かを共有する場面でよく使われます。

例文:

Let’s take turns reading the story.(順番に物語を読もうね。)

We should take turns playing with the new toy.(新しいおもちゃは順番に遊ばなくちゃ。)

“It’s my turn.” / “My turn now.”(僕/私の番だよ)

自分の順番が来た時に使う、ストレートな表現です。ケンがお友達に順番を譲りたくない時に何度も使っていましたね。

例文:

“I finished my turn, so it’s your turn now.”(僕の番は終わったから、次は君の番だよ。)

When can I have my turn?(いつ僕の番になるの?)

“That’s not fair.”(それはずるい/公平じゃない)

お友達が順番を守らなかったり、不公平な状況になったりした時に、子どもたちがよく口にする言葉です。ケンがお友達に言われていたセリフですね。

例文:

It’s not fair that he got more cookies than me!(彼の方が僕よりクッキーを多くもらったのはずるいよ!)

Why does she always get to go first? That’s not fair!(どうしていつも彼女が最初に行くの?それはずるいよ!)

“Give me a push.”(押して)

絵本の中では、車を動かすために「押して!」という場面で使われていました。これも日常でよく使う表現です。

例文:

Can you give me a push on the swing?(ブランコ、押してくれる?)

He gave me a push to help me get started.(彼は僕が始めるのを手伝って、押してくれた。)

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

“We have a new car on the playground,” said Miss Jan.
「校庭に新しい車があるわよ」とジェーン先生が言いました。

“You pedal it with your feet.”
「足でペダルをこぐのよ」

“I call the first ride!” I said.
「私が一番乗り!」と私は言いました。

The car was hard to pedal.
その車はペダルをこぐのが大変でした。

“Hey Jack,” I said, “give me a push!”
「ねえ、ジャック」と私は言いました、「押してよ!」

“Good one, Ken,” said Jack.
「よくやったな、ケン」とジャックが言いました。

“My turn now.”
「今度は僕の番だ」

“No, it’s still my turn,” I said.
「いいや、まだ僕の番だよ」と私は言いました。

“That’s not fair,” Jack complained.
「それはずるいよ」とジャックは不平を言いました。

“Anya,” I said, “give me a push.”
「アーニャ」と私は言いました、「押してよ」

“Okay,” said Anya, “but I get the car next.”
「いいわよ」とアーニャが言いました、「でも次は私が車に乗るわ」

“I’m supposed to be next,” said Jack.
「僕が次のはずなのに」とジャックが言いました。

“Well, I had it first,” I said.
「まあ、僕が最初に乗ってたんだから」と私は言いました。

“Eddie, give me a push.”
「エディ、押してくれよ」

“This is not fair!” yelled Jack.
「ずるいぞ!」とジャックは叫びました。

“I’m telling Miss Jan.”
「ジェーン先生に言うぞ」

Eddie gave me a push. Then I went all the way around the playground by myself.
エディは私を押してくれました。それから私は一人で校庭を一周しました。

Miss Jan came over.
ジェーン先生がやって来ました。

“Ken, you are not being fair,” she said.
「ケン、あなたは公平じゃないわ」と彼女は言いました。

“What do you think you should do?” asked Miss Jan.
「どうすべきだと思う?」とジェーン先生は尋ねました。

“Take turns,” I said.
「順番こにする」と私は言いました。

“Yes,” Miss Jan said.
「そうよ」とジェーン先生は言いました。

“Now let the others have a chance.”
「さあ、他の子たちにも機会を与えてあげなさい」

Jack took his turn, then Anya, then Eddie.
ジャックが自分の番になり、次にアーニャ、それからエディ。

I gave them each a push.
私は彼らを一人ずつ押してあげました。

Finally, it was my turn again.
ついに、また私の番になりました。

 

Now it’s your turn.
さあ、今度はあなたの番です。

Take a look at this picture.
この絵を見てください。

Are these children taking turns?
これらの子供たちは順番を守っていますか?

How can you tell?
どうしてわかりますか?

How do you feel when somebody gives you a turn?
誰かに順番を譲ってもらったとき、どんな気持ちになりますか?

最後に:心と心の「どうぞ」

「順番こ」って、小さい頃はなかなか難しいものですよね。自分が一番やりたい!一番欲しい!って気持ちは、とっても素直で自然な感情だと思います。でも、『I Take Turns』のケンがそうだったように、本当は「順番こ」ができるようになると、もっともっと世界が広がるんですよね。

お友達に譲ることで、相手の笑顔が見られたり、感謝されたり。そして、また自分の番が来た時には、さっきよりもずっと楽しく遊べたり。

「どうぞ」の気持ちは、相手だけじゃなく、自分自身の心も温かくしてくれる魔法のようなものなのかもしれません。この絵本が、お子さんたちの心に、そんな優しい「どうぞ」の気持ちを育むきっかけになったら嬉しいです。



 

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