「なんだか最近、子どもが英語の絵本に飽きちゃって…」とか、「もっとゲラゲラ笑いながら読める面白い絵本はないかな?」なんて思ったことありませんか?
私にも覚えがありますが、子どもって一度興味を失うとなかなか絵本を開いてくれませんよね。そんな時に全力でおすすめしたいのが、今回ご紹介する一冊です。なんとテーマは「おしり」なんですね!
鏡を見て自分の「おしりの割れ目」に気づいた少年が、「大変だ!僕のおしりにヒビが入っちゃった!」と大勘違いして、新しいおしりを探し始めるという、最高にナンセンスでユーモラスなお話なのです。子どもたちが大好きな「おしり」や「おなら」の話題が満載で、読み聞かせれば大爆笑間違いなしですよ。
ここでは『I Need a New Butt!』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本の基本情報
| タイトル | I Need a New Butt! |
|---|---|
| 著者・イラスト | Dawn McMillan(著) / Ross Kinnaird(イラスト) |
| 出版社 | Dover Publications |
| 対象年齢(目安) | 3歳〜8歳(未就学児〜小学生) |
あらすじ
ある日、男の子が鏡を覗き込むと、そこには驚くべき光景が映っていました。なんと、自分のおしりに大きな「割れ目(ヒビ)」が入っていたのです!
「すべり台で割れたのかな?手すりから落ちた?…あ、きっとさっきした『おなら』の衝撃で吹き飛んだんだ!」と思い込んだ少年は、自分にぴったりな新しいおしりを探す旅に出ることにしました。
「ロボットのおしり」「チタン製の頑丈なおしり」「1960年代のアメリカ製バンパーおしり」…色々なカッコいいおしりを妄想する少年ですが、最後には思わぬ「おしりの真実」に気づくことになります。果たして彼は、最高の新しいおしりを見つけることができるのでしょうか?
英語学習のポイント
この絵本は単に面白いだけでなく、日常会話や物語の表現力をグッと高めてくれる英語の宝庫でもあるんです。今回は、絵本の中から日常でも使える便利なフレーズや文法ポイントを3つ厳選して解説しますね!
① 「◯◯proof(〜に耐えうる、防〜)」の表現
絵本の中では、少年が理想のおしりを想像するシーンで「Fireproof! Bulletproof! Bombproof!」という単語が登場します。この「-proof」という接尾辞は、名詞の後ろにつけることで「〜を防ぐ」「〜に耐えられる」という意味の形容詞を作ることができる優れものです。
これを覚えておくと、日常製品の機能やスペックを説明する時にとても役に立ちますよ。日本語でも「防水」や「防弾」と言いますよね。同じ感覚で使えます。
- Fireproof / Bulletproof / Bombproof → 耐火の・防炎の / 防弾の / 耐爆の(爆発に耐えられる)
- “This suit is fireproof and safe for firefighters.” → この服は耐火性があり、消防士にとって安全です。
- “Is your smartphone waterproof?” → あなたのスマートフォンは防水ですか?
② 「armor-plated(甲冑で覆われた、装甲された)」の表現
騎士のおしりを妄想する場面で「a butt that’s armor-plated」という表現が出てきます。「armor」は「鎧(よろい)」や「甲冑(かっちゅう)」を意味し、「plate」は「板で覆う」という動詞です。これを過去分詞の形にして形容詞として使うことで、「金属などの厚い板でしっかり保護された」という強固な様子を表すことができます。
一見すると難しそうな単語に思えるかもしれません。しかし、「しっかりガードされている状態」をイメージすると分かりやすいですね!
- armor-plated → 甲冑で覆われた、装甲板で補強された
- “The knight wore armor-plated protection into battle.” → 騎士は装甲された防御具を身につけて戦いに臨みました。
- “They traveled in an armor-plated vehicle for safety.” → 彼らは安全のために装甲車で移動しました。
③ 「Why not 〜 ?(〜するのはどう? / 〜してみたら?)」の表現
少年が「気取った芸術的なおしりなんてどうだろう?」と自分に提案する場面で、「Why not an arty-farty butt?」という表現が使われています。「Why not 〜?」は直訳すると「なぜ〜しないの?」となりますが、日常会話では「〜したらどう?」「〜してみない?」という軽やかでポジティブな提案や誘いのフレーズとしてよく使われます。
相手に何かを気軽に勧めたい時や、アイデアを提案したい時にぴったりの表現ですね!
- Why not 〜 ? → 〜はどう? / 〜してみたら?
- “Why not try something new today?” → 今日は何か新しいことに挑戦してみたらどうですか?
- “Why not take a short break?” → ちょっと一休みしてみませんか?
おすすめの読み聞かせ動画
絵本を読む前にテンポや発音を確認したい方は、こちらの読み聞かせ動画を参考にしてみてくださいね。
日本語訳
絵本の詳しいストーリーと日本語訳の対比です。親子で読む際の参考にしてみてくださいね。
I can see in the mirror a crack at the back.
鏡を見たら、後ろの方に割れ目が見えるんだ。
Or on the banister inside?
それとも家の中の手すりで?
Or with the fart? That happened next.
それともおならのせい? その後にしたんだけどさ。
That’s what blew my butt apart!
Split the thing clean in two.
Now I wonder what to do.
あのおならのせいで僕のおしりは吹き飛んじゃったんだ!
きれいに真っ二つに割れちゃった。
さあ、どうしようかな。
A green one or a blue one.
A fat one or a thin one.
A wood one or a thin one.
緑のやつか、青いやつ。
太ったやつか、細いやつ。
木製のやつか、薄いやつ。
One not to be forgotten, with watercolors on the top and a mirror on the bottom.
上が水彩画で下が鏡になっている、忘れられないようなやつ。
A butt with color.
A butt with flare.
カラフルなおしり。
華やかなおしり。
A butt as bright as… Dad’s underwear!
…お父さんのパンツくらい派手なおしり!
Fireproof! Bulletproof! Bomb proof!
耐火! 防弾! 耐爆!
Oops!
おっと!
Why not, I say, from a 1960s sports coupe, one made in the USA .
1960年代のアメリカ製スポーツクーペのバンパーなんて、最高じゃないか。
With a bumper butt I won’t be scared, because bumper cracks can be repaired.
バンパーのおしりなら怖くないぞ、バンパーのひびなら修理できるからね。
A bumper butt weighs a ton.
I have changed my mind… I want a lighter one.
バンパーのおしりはめちゃくちゃ重い。
考え直した…もっと軽いのがいいや。
A robot, not that butts a must.
ロボットのおしり、いやおしりは必須ってわけじゃないけど。
This cracked butt is my fate.
I’m here on my own in this cracked butt zone.
No one to care.
No one to share…
Wait! What’s that I hear?
この割れたおしりが僕の運命なんだ。
僕はこの割れ目おしりゾーンに一人ぼっちでいる。
誰も気にしてくれない。
誰も分かち合ってくれない…
待って! 何の音が聞こえるんだ?
Are butt cracks contagious?
“Dad! Your butt crack is showing!”
おしりの割れ目ってうつるの?
「お父さん! お父さんのおしりの割れ目が見えてるよ!」
まとめ
『I Need a New Butt!』は、子どもたちが大好きなユーモアがこれでもかと詰め込まれた、最高に笑える英会話絵本です。お腹を抱えて笑いながら英語の音やリズムに触れられるので、「英語絵本に親しんでほしいけれど、お堅い本は嫌がられるかも…」とお悩みの保護者の方にこそ、ぜひ手にとっていただきたい1冊だと感じます。
ぜひ、お子さんと一緒に声を合わせて読んでみたり、どんなおしりが一番カッコいいか話し合ったりしながら、楽しい読み聞かせの時間を過ごしてみてくださいね!