夏になると、子どもは外に飛び出す前からすでに全力です。アイスを食べたい、虫を捕まえたい、水にじゃぶじゃぶ入りたい・・そんなエネルギーの塊をそのまま絵本にしたような作品が、この『The Very Hungry Caterpillar’s First Summer』です。
お気に入りのはらぺこあおむしが、夏の晴れた一日をお友達と一緒に過ごす様子が描かれています。青空、木陰、虫の声、レモネード、スイカ、そして湖への大ダイブ。「夏ってこういうことだよね」と思わずうなずいてしまう場面の連続で、英語のフレーズと夏のひとこまが自然と頭に入ってくる構成になっています。
ここでは、『The Very Hungry Caterpillar’s First Summer』のあらすじのほか、英語学習のポイント、読み聞かせ動画などを掲載しています。
『The Very Hungry Caterpillar’s First Summer』の基本情報
| タイトル | The Very Hungry Caterpillar’s First Summer |
|---|---|
| 著者 | Eric Carle |
| イラスト | Eric Carle |
| 出版社 | World of Eric Carle / Penguin Young Readers |
| 対象年齢(目安) | 0〜3歳 |
あらすじ
晴れ渡った青空の下、はらぺこあおむしとお友達が夏の一日を目いっぱい楽しむ物語です。
雲ひとつない空に、ジャケットなんていらないくらい暑い日差し。木陰を見つけてひと休みしていると、どこからともなく虫たちの音が聞こえてきます。ブンブン、チチチ、カチカチ。一方、アリたちは音もなく行進しながら、美味しいものを嗅ぎつけています。
ピクニックでは、酸っぱいレモネードに甘いアイスクリーム、そして暑さを吹き飛ばす冷たいスイカが登場。お腹がいっぱいになったら、最後はお待ちかねの湖へ大ジャンプ!友達みんなで泳いで、夏の日を満喫するクライマックスで幕を閉じます。
テキストは短くリズム感のある韻文で書かれており、聴覚や味覚、触覚など五感にまつわる言葉が随所に登場。エリック・カール特有の鮮やかなコラージュアートと合わさって、夏の空気感がページいっぱいに広がります。
英語学習のポイント
1. 感覚・状態を表す「It’s too ~ for …」の構文
「〜するには暑すぎる」「〜するには寒すぎる」など、日常でよく使う “too ~ for …” のパターンが自然な文脈で登場します。子どもに服を選ぶ朝のシーンでそのまま使えるフレーズです。
- It’s too hot for jackets and sweaters today!
- 今日はジャケットやセーターを着るには暑すぎる!
- It’s too cold for shorts today.
- It’s too hot for soup right now.
2. 擬音語(オノマトペ)を使った五感表現
英語の絵本は擬音語が豊富で、声に出して読む楽しさが倍増します。読み聞かせ中に声を変えたり、子どもと一緒に真似するだけで自然に耳に入ります。
- Buzz, chirp, click!
- ブンブン、チチチ、カチカチ!
- Splash!
- Drip, drip, drip.
3. 対比で覚える「形容詞 + 名詞」のペア
「酸っぱいレモネード × 甘いアイス」「冷たいスイカ × 熱い日差し」といった、対になる形容詞と名詞の組み合わせが絵と一緒に登場します。反対の意味を一度に体感できるのが、この絵本ならではの学びやすさです。
- The lemonade’s sour, the ice cream is sweet
- レモネードは酸っぱくて、アイスクリームは甘い
- The soup is hot, the ice is cold.
- The music is loud, the library is quiet.
読み聞かせ動画
YouTubeで読み聞かせ動画が公開されています。英語の発音に不安があるパパ・ママでも、動画と一緒に楽しめます。
日本語訳(全文)
Hooray, it’s summer! Ready to play? There’s so much to explore on a warm, sunny day!
万歳、夏だ!遊ぶ準備はできた?暖かく晴れた日には、探検することがたくさんあるよ!
Clear blue sky above, not a cloud in sight. The weather is lovely, the sunshine just right.
見上げれば澄んだ青空、雲一つない。天気は最高、日差しもぴったり。
It’s too hot for jackets and sweaters today! Shorts and t-shirts keep kids cool as they play.
今日はジャケットやセーターを着るには暑すぎる!ショートパンツとTシャツが、遊ぶ子供たちを涼しく保ってくれる。
The temperature’s rising, and it’s getting hot! Find some shade under trees for a cool resting spot.
気温が上がって、暑くなってきた!涼しい休憩場所を探して、木陰に入ろう。
A gentle breeze blows like a soft lullaby. All is peaceful…unless noisy bugs are nearby. Buzz, chirp, click!
優しいそよ風が、静かな子守唄のように吹いている。すべてが平和だ…うるさい虫たちが近くにいなければね。ブンブン、チチチ、カチカチ!
But these ants march quietly, not making a sound. They smell something tasty – there’s food to be found…
でも、このアリたちは音も立てずに静かに行進している。何か美味しそうな匂いがするぞ。食べ物が見つかりそうだ…
The lemonade’s sour, the ice cream is sweet, and a cold slice of watermelon helps beat the heat! Lunch may be finished, but there’s one stop left to make…
レモネードは酸っぱくて、アイスクリームは甘い、そして冷たいスイカの一切れが暑さを吹き飛ばしてくれる!ランチは終わったかもしれないけれど、まだ行くべき場所が一つ残っている…
This day is not complete without a dip in the lake! Splash! Friends meet for a swim, enjoying the sun. Summer is a season of endless fun!
湖に飛び込まなきゃ、この日は締めくくれない!バシャーン!友達が集まって泳ぎ、太陽を楽しんでいる。夏は終わりのない楽しみの季節だ!
まとめ
「夏なんだから外で遊びなさい」と言いながら、正直なところ、暑くて親のほうが参ってしまうこともありますよね。そんな日に、エアコンの効いた部屋ではらぺこあおむしと一緒に夏を旅してみるのも、ひとつの楽しみ方だと思います。
短いフレーズで読み聞かせのハードルも低く、読み終えた後に「今日のアイス、何味にする?」と英語で話しかけるきっかけにもなる。そういう小さなやり取りが、子どもの耳に英語のリズムを届けていくのかもしれません。