朝からお茶をこぼしたり、お気に入りのおもちゃが見つからなかったり…。子供にとって「なんだか上手くいかない嫌な日」ってありますよね。そんな時、どうやってネガティブな感情から立ち直ればいいのでしょうか?
今回ご紹介する英語絵本『Everything’s Wrong』は、まさにそんな不完全な一日に直面した動物たちの姿をユーモラスに描いた作品です。「こんな日もあるよね」と親子で笑い合いながら、自分の機嫌の取り方や、そばにいてくれる友達のありがたさを感じさせてくれますよ。うちの子も、主人公たちの立て続けの不運に「またやってる!」と大笑いしていました。
ここでは『Everything’s Wrong』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本『Everything’s Wrong』の基本情報
| タイトル | Everything’s Wrong!: A Bear, a Hare, and Trouble Everywhere |
|---|---|
| 著者 | Jory John (著), Erin Kraan (イラスト) |
| 出版社 | Farrar, Straus and Giroux (BYR) |
| 対象年齢(目安) | 3〜6歳頃から |
あらすじ
ウサギのジェフとクマのアンドレは親友同士。ある日、2人はそれぞれ「今日は最高の1日になるぞ!」と期待して朝を迎えます。しかし、現実は甘くありませんでした。突然の停電、床に落ちていたバナナの皮で滑る、お湯が出ない、挙句の果てには家から閉め出されてしまうなど、あらゆる不運が次々と彼らを襲います。
スペアキーを求めてお互いを探し彷徨う2人ですが、道中も「ひっつき虫」だらけになったり、スカンクに遭遇したりと踏んだり蹴ったり。果たして2人は、この「すべてが間違っている」最悪な1日をどうやって乗り切るのでしょうか?
英語学習のポイント
絵本の中に登場する、日常生活で使える感情表現やトラブルに関する英語フレーズをピックアップしました。
日常の小さなトラブルを表現する
朝のバタバタやちょっとしたアクシデントの時に使える表現です。
- Did the power just go out? (今、停電した?)
- I think I’m locked out. (閉め出されちゃったみたいだ。)
嫌な予感や不満を伝える
なんだか上手くいかないな、と感じた時に口から出る自然なフレーズです。
- Today is shaping up to be weird. (今日は変な一日になりそうだ。)
- Everything is just wrong today. (今日は何もかもが上手くいかないんだ。)
ポジティブな気づきを得る
悪いことばかりじゃない、と前を向くための素敵な言葉です。
- Even on a bad day… it’s possible to have some nice moments. (たとえ悪い日でも…素敵な瞬間を持つことは可能なんだね。)
- All you can control are your actions and your reactions to stuff. (自分がコントロールできるのは、自分の行動と、起きたことへの反応だけなんだ。)
読み聞かせ動画
日本語訳(全文)
Ah, looks like another perfect morning.
ああ、また最高の朝が来たみたいだ。
I can only assume that it’ll be a no hassle, stressfree, easy peasy kind of day.
今日は何のトラブルもなく、ストレスフリーで、朝飯前な一日になるとしか思えないよ。
Zap zap.
ザザッ、ザザッ。
Huh?
えっ?
I can’t see!
何も見えない!
Whoops! Oh no! Gosh! Goodness! Gulp! Sheesh! Bonk
おっと!うわぁ!なんてこった!おやおや!げっ!まったくもう!ゴンッ
Wump!
ドスン!
Wait a minute…
ちょっと待てよ…
Did the power just go out?
今、停電した?
I think it did! The power just went out!
したみたいだ!停電しちゃったよ!
Oh no!
なんてことだ!
Also… where’s my breakfast?
それから…僕の朝ごはんはどこ?
“I can already say this with certainty.
「もうこれだけは断言できる。
Today is shaping up to be weird.
今日は変な一日になりそうだ。
Really, really weird.”
本当に、本当におかしな一日にね。」
Meanwhile, at Andre’s house…
一方その頃、アンドレの家では…
“Ahhhh, yes, this is the life.
「あぁ、これこそが人生だ。
Looks like it’ll be yet another calm, cool, and collected type of day.
今日もまた穏やかで、冷静で、落ち着いた一日になりそうだよ。
Deep breath in. Ahhh, Deep breath out…”
深く息を吸って。あー、深く吐いて…」
Zap. Sheesh! Whoops! Oh no! Yikes! Gulp!
バチッ。まったくもう!おっと!うわあ!ひぇっ!げっ!
Whump! “My breakfast! My precious breakfast!
ドスン!「僕の朝ごはんが!僕の愛しの朝ごはんが!
Um… why was there a banana peel on the floor?”
あの…なんで床にバナナの皮が落ちてたんだ?」
Well, at least I can take my morning bath.
まあ、せめて朝のお風呂には入れるよな。
Wait… there’s no hot water?
待てよ…お湯が出ない?
But I need my bath. My fur is rumpled.”
でもお風呂に入らなきゃ。毛がボサボサなんだ。」
Meanwhile, at Jeff’s house…
一方その頃、ジェフの家では…
“Hmm, maybe I’ll just step outside and see what’s going on.
「うーん、ちょっと外に出て何が起きてるか見てこようかな。
Whoosh! Wham!
ヒュッ!ガチャン!
Wait. Oh no. Oh no no no.
待って。うわ、まずい。そんな、嘘だろ。
Oh no no no.I think I’m locked out.
なんてこった。閉め出されちゃったみたいだ。
Yes, it’s true. I’m locked out!
そう、その通り。閉め出されたんだ!
I’m locked out! I can only think of one thing to say here: Help!”
閉め出された!ここで言えることはただ一つ、助けてー!」
Back at Andre’s house…
アンドレの家に戻ると…
Welp, I guess I’ll just go outside.
さてと、外にでも行くか。
See what’s happening in the world.
世の中で何が起きてるか見てこよう。
Get some sun. Chat with the neighbors.
日光を浴びて、近所の人とおしゃべりして。
But wait… where’s my other sock?
でも待てよ…もう片方の靴下はどこだ?
Seriously, where’s my other sock?!
マジで、僕のもう片方の靴下はどこ?!
I can’t go outside without two matching socks!
お揃いの靴下が二つ揃ってなきゃ外に出られないよ!
Goodness, that sounded a lot like my front door slamming.
おやおや、今のは玄関のドアが閉まる音にそっくりだったぞ。
And I’m pretty sure it’s locked.
しかも、確実に鍵がかかってる。
And I don’t have my key.
それに、鍵を持ってない。
Think, Anders, think! Um… Help!
考えろ、アンダース、考えろ!えーと…助けてー!
“Gotta find Jeff…
「ジェフを見つけなきゃ…
He has my spare key…
彼がスペアキーを持ってるんだ…
Got to find Jeff…
ジェフを見つけなきゃ…
He has my spare key.”
彼がスペアキーを持ってるんだ。」
“Gotta find Anders…
「アンダースを見つけなきゃ…
He has my spare key.
彼が僕のスペアキーを持ってるんだ。
Got to find Anders…
アンダースを見つけなきゃ…
He has my spare key.”
彼が僕のスペアキーを持ってるんだ。」
Pant pant weeze wheeze pant pant
ハァハァ、ゼェゼェ、ハァハァ
Run, run, run, run, run, run. OOF!
走って、走って、走って、走って、走って、走って。おっと!
Whump!
ドスン!
Oh… hey Anders. How you doing?
あ…やあ、アンダース。調子はどうだい?
“Oh…Um… hey, Jeff.”
「あ…えーと…やあ、ジェフ。」
“How’s your day so far?”
「今日は今のところどんな感じだい?」
“My day? so far?
「僕の一日?今のところ?
Well… it’s uh… it’s kind of weird, honestly.
まあ…その…正直言って、ちょっと変なんだ。
Really pretty weird.
本当にかなり変だよ。
Everything is just wrong today.
今日は何もかもが上手くいかないんだ。
Just oddly off. How was your day?”
ただ奇妙に狂ってる。君の一日はどうだった?」
“My day?” Well, yeah… it’s also weird.”
「僕の一日かい?まあ、そうだね…僕も変な感じだよ。」
Creak.
ギイーッ。
“Say, do you happen to have my spare house key, Jeff?”
「ねえ、ジェフ、もしかして僕の家のスペアキー持ってない?」
“I was just about to ask you the exact same question,Anders.”
「今ちょうど、全く同じことを君に聞こうとしてたところだよ、アンダース。」
“I think your key is in my house, which is locked.”
「君のキーは僕の家の中にあると思う。鍵がかかってるけど。」
“Well, I think your key is in my house, which is locked.
「ええと、君のキーは僕の家の中にあると思う。鍵がかかってるけど。
Snap!
パチン!
W”hoa! you totally saved me, Jeff.”
「うわあ!完全に助かったよ、ジェフ。」
“Don’t mention it, Anders.
「礼には及ばないよ、アンダース。
What is it with today? Sheesh!”
一体今日はどうなってるんだ?まったく!」
“We should get out of here, Jeff.
「ここから離れたほうがよさそうだね、ジェフ。
Stat!”
大至急!」
“Let’s cut through this field, Jeff.
「この野原を突っ切ろう、ジェフ。
It’ll be quicker.”
そのほうが早いから。」
“Sure, Anders, that sounds like a solid plan.
「いいよ、アンダース、それは確実な計画だね。
Plus, there’s no way that cutting through a harmless looking field could backfire in any way.”
それに、こんな無害そうな野原を突っ切って裏目に出ることなんて、まずあり得ないし。」
Wait, there’s something sticking to my fur!
待って、毛に何かがくっついてる!
What are all these stickery, sticky, needly, pokey, ouchy, hurty things?”
この、くっつく、ベタベタする、チクチクする、刺さる、痛い、痛ったいものは何?」
“Burrs! They’re burrs!”
「ひっつき虫だ!ひっつき虫だよ!」
“There are burrs in my fur.
「毛の中にひっつき虫がいる。
There are burrs in my fur!”
毛の中にひっつき虫がいるよ!」
“There are burrs in my fur, too, Jeff!”
「僕の毛の中にもひっつき虫がいるよ、ジェフ!」
“Run, Unders, run!”
「走れ、アンダース、走れ!」
“Sheesh. It’s incredibly difficult to outrun burrs, Anders.
「まったく。ひっつき虫から逃げ切るのは至難の業だよ、アンダース。
Especially when they’re already caught in your fur.
特に、もう毛に捕まっちゃってる時はね。
They’re just coming along for the ride.”
彼らはただ一緒に便乗してきてるだけだ。」
Agreed, Jeff. Agreed. Well… hopefully, things go smoothly from here on out…”
同感だよ、ジェフ。全くだ。まあ…ここからは物事がスムーズに進むといいんだけど…」
How things go…
物事の進み具合ときたら…
“Look out! bees!”
「気をつけて!蜂だ!」
“Look out! sap!”
「気をつけて!樹液だ!」
“Look out! dust!”
「気をつけて!埃だ!」
“Look out, skunk!”
「気をつけて、スカンクだ!」
“What’d I do?”
「僕が何したっての?」
“Look out! pollen!” Achooo!
「気をつけて!花粉だ!」ハクション!
“Look out! hail!”
「気をつけて!雹だ!」
“This is actually starting to get ridiculous.”
「これはもう、本当にばかばかしくなってきたな。」
hee hee hee ha ha ha ha
ヒヒヒ、ハハハハ
“Weird day, Anders.”
「変な一日だね、アンダース。」
“Really weird day, Jeff.
本当に変な一日だよ、ジェフ。
We’re covered in sludge, we’re hot, we’re sweaty, and we’re hungry.
僕らは泥だらけで、暑くて、汗だくで、お腹も空いている。
What’s next for us?”
次は何が起きるのかな?」
“Hmm. We could cool off at the lake!”
「うーん。湖で涼むっていうのはどうだい!」
“Oh, that’s a great idea!”
「お、それはいいアイデアだね!」
Look out below!
下、気をつけて!
Scratch. Scratch.
ガリガリ。ガリガリ。
“Um, hey, everybody.
「あの、やあ、みんな。
Sorry to uh… intrude.”
お邪魔して…その、ごめん。」
“Yeah. Hey, sorry to interrupt your exclusive hangout.”
「ああ。やあ、君たちの貸し切りパーティーの邪魔をしてごめんね。」
“We should go. Bye everybody.”
「もう行くよ。さよなら、みんな。」
“Yeah, Bye forever.”
「ああ、永遠にさよなら。」
Wait! Anders! Jeff! You finally made it, and you’re leaving already?”
待って!アンダース!ジェフ!やっと来たのに、もう帰っちゃうの?」
“No invitation required, my friends!
「招待状なんていらないよ、友よ!
We were all having weird days today, so we decided that a refreshing dip in the lake would help us reset.
今日はみんな変な一日を過ごしてたから、湖に飛び込んでリフレッシュすればリセットできるって決めたんだ。
And it’s working. Join us?”
それで上手くいってるよ。一緒にどう?」
“C’mon, fellas. Have a sandwich!
「おいでよ、二人とも。サンドイッチを食べなよ!
They’re perfect today!
今日は最高だよ!
They’re absolutely wonderful sandwiches, you guys!
本当に素晴らしいサンドイッチなんだよ、君たち!
The moose made them.”
ムースが作ったんだ。」
“I did indeed. I did, indeed.”
「確かに私が作りましたよ。確かにね。」
“Jeffy, I brought your phonies just in case!”
「ジェフィー、念のために君のヘッドフォンも持ってきたわよ!」
A little bit later…
少し後で…
Wahoo!
ワーイ!
“It’s been a rough tough day, Jeff.
「散々で大変な一日だったね、ジェフ。
But this is swell.”
でも、これは最高だ。」
“Even on a bad day, Anders, it’s possible to have some nice moments.”
「たとえ悪い日でも、アンダース、素敵な瞬間を持つことは可能なんだね。」
“I suppose you never know how a day will go until it’s already going.
「一日がどうなるかなんて、始まってみるまで分からないものだね。
All you can control are your actions and your reactions to stuff.”
自分がコントロールできるのは、自分の行動と、起きたことへの反応だけなんだ。」
“That’s pretty wise, Jeff.”
「それはかなり賢明だね、ジェフ。」
“Thanks, Anders.I have my moments.”
「ありがとう、アンダース。たまには良いこと言うだろ。」
“Oops! Hey! Watch out for that hole.
「おっと!おい!その穴に気をつけて。
And that branch and that puddle.
それからその枝と、その水たまり。
And that pine cone and that other hole and that other pine cone and that mud.”
それにその松ぼっくりと、あっちの穴と、あっちの松ぼっくりと、あの泥もね。」
“Easy peasy, Anders. No worries.
「朝飯前だよ、アンダース。心配ない。
We’ve got this.”
僕らなら大丈夫だ。」
“Thanks for being by my side, Anders.”
「そばにいてくれてありがとう、アンダース。」
“Good friends are like inner tubes, Jeff.
「良い友達ってのは浮き輪みたいなものだよ、ジェフ。
They keep you afloat through life’s twists and turns.”
人生の曲がりくねった紆余曲折の中でも、君を浮かせておいてくれるんだ。」
The end.
おしまい。
まとめ
絵本『Everything’s Wrong』は、不条理なほどツイていない一日を過ごす親友同士の姿を通して、「どんな日でも心持ち次第で良い瞬間を見つけられる」という素晴らしいメッセージを教えてくれます。子供がネガティブな感情になってしまった時、この絵本を一緒に読めば、「今日のジェフみたいだね!」と少しだけ気持ちを落ち着かせて、立ち直るきっかけになるかもしれません。日常のトラブルを表現する英語フレーズもたくさん登場するので、ぜひ親子で声に出しながら楽しんでみてくださいね。