最近、街の道路を走っている車で、エンジン音がほとんどしない静かな車を見かけることが増えましたよね。見た目だけでは分かりにくいこともありますが、とても静かに走り去っていくのが電気自動車の大きな特徴です。
今回ご紹介する英語絵本『ECO THE LITTLE ELECTRIC TAXI』は、そんな静かでクリーンな電気タクシーの「エコ」が主人公のお話です。乗り物が大好きなお子さんはもちろん、地球環境やSDGsについて親子で考えるきっかけにもぴったりな一冊ですよ。
ここでは『ECO THE LITTLE ELECTRIC TAXI』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本の基本情報
| タイトル | ECO THE LITTLE ELECTRIC TAXI |
|---|---|
| 著者・イラスト | Author: Clarissa Goenawan / Illustrator: Unica |
| 出版社 | Random House Books for Young Readers |
| 対象年齢(目安) | 3〜7歳 |
あらすじ
黄色のピカピカな電気タクシー「エコ」とドライバーのチャーリーは、街のみんなを乗せて昼も夜も元気に走っています。
ある朝、道路で大渋滞が発生してしまいました。原因は、大きなクラクションやエンジンの音に驚いて道路を渡れなくなってしまったカモの親子だったのです。
イライラするドライバーたちの中で、静かでクリーンなエコとチャーリーは、カモの親子を無事に公園へ誘導できるのでしょうか。
英語学習のポイント
① work day and night
絵本の序盤で、エコとチャーリーがどれほど一生懸命に働いているかを伝える場面で使われています。これをわかりやすく言うと「四六時中」や「寝ても覚めても」というニュアンスを込めて使う熟語ですね。
- work day and night → 昼も夜も働く、昼夜を問わず働く
- “They work both day and night.” → 彼らは昼も夜も働いています。
- “He studied day and night to pass the exam.” → 彼は試験に合格するために昼夜を問わず勉強しました。
② count on
バスに乗り遅れた人を乗せるときに、チャーリーが「僕たちにまかせて!」と声をかける素敵なシーンで登場します。言い換えるなら「任せておいて!」や「当てにしていいよ!」と言いたいときに頻繁に使われる、とても温かい熟語となります。
- count on → 頼りにする、当てにする
- “You can count on us.” → 私たちに任せて(当てにして)いいですよ。
- “You can always count on me.” → いつでも私を頼りにしてね。
③ lead A to B
騒音に怯えるカモたちを安全な公園まで案内できるか、という物語のクライマックスで使われる表現です。方向や目的地を示す「to」と一緒に使うことで、「どこどこへ案内する・導く」という明確なイメージを相手に伝えることができます。
- lead A to B → AをBへ導く、案内する
- “If you can lead them to the park…” → もしあなたが彼らを公園まで導くことができたら…
- “She led the guests to the room.” → 彼女はゲストをお部屋へと案内しました。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
Eco, the little electric taxi,
shiny yellow and bright.
小さな電気タクシーのエコは、
ピカピカの黄色で明るい色。
They work both day and night.
Whizzing through the city.
A help to everyone.
Picking up and dropping off.
They’re always on the run.
ふたりは昼も夜も働く。
街中をスイスイ走り抜け、
みんなの役に立っている。
乗せたり降ろしたり、
いつでも忙しく走り回っている。
Nestled with a fleet of friends.
“Sweet dreams,” calls Charlie.
Eco yawns. “Beep, beep, beep zzzz…”
たくさんの仲間たちと寄り添って。
「いい夢を」とチャーリーが声をかける。
エコはあくびをする。「ピー、ピー、ピー、すやすや…」
Charlie starts the day.
“You’re ready to roll. It’s time for work. Let’s be on our way.”
“Beep,” says Eco as they zip me through the streets.
チャーリーの1日が始まる。
「出発の準備はできたよ。仕事の時間だ。でかけよう。」
「ピー」とエコが答え、ふたりは通りを駆け抜ける。
“Vroom, vroom, vroom,” leaving Eco in the muck.
「ブルン、ブルン、ブルン」と音を立て、エコを排気ガスの煙の中に残していく。
It’s best for the city each day, making no pollution where others work and play.
みんなが働き遊ぶ場所で汚染を出さないから、毎日街にとって一番いい。
Seems someone missed the bus.”
“Hop inside. We’ll get you there. You can count on us.”
バスに乗り遅れちゃったみたいだね。」
「さあ乗って。目的地まで送るよ。僕たちにまかせて。」
Traffic trouble ahead.
“Another jumbled jam.”
I wonder what the holdup is?
Ducks in the road, ma’am.
前方で交通トラブルだ。
「また大渋滞だ。」
一体何が詰まっているんだろう?
道路にカモたちがいるんです。
Tempers flare.
Beep, beep. Honk, honk.
These drivers need to go.
But who can help to clear the way?
“I know who – Eco!”
みんなイライラして怒り出す。
ピー、ピー。プップー、プップー。
ドライバーたちは急いで行かなきゃいけない。
でも、道をあけるのを手伝いできるのは誰だろう?
「分かった、エコだ!」
They will not cross.
This noise is way too loud.”
“If you can lead them to the park, we’ll move this angry crowd.”
渡ろうとしないんだ。
この騒音が大きすぎるんだね。」
「もし君たちがカモたちを公園まで誘導できたら、この怒った群衆を移動させられるよ。」
Eco – Silent, smart, and swift – drives up through the line.
エコは——静かで、賢く、すばやく——車の列の間を進んでいく。
“Engine’s off.”
Then it happens…
The ducklings move. First, mama.
「エンジンを切って。」
すると、奇跡が起きる…
子カモたちが動き出す。まずは、お母さんカモ。
Hooray for Eco! A job well done.
The road is free and clear.
“Quack,” says the mama.
“Beep,” says Eco.
エコ、万歳!素晴らしい仕事だね。
道路はきれいに開いた。
「ガーガー」とお母さんカモ。
「ピー」とエコ。
Cheer, cheer, cheer.
Drive safe, clean, and quiet.
I love that.
フレー、フレー、フレー。
安全で、クリーンで、静かなドライブ。
それって最高だね。
In this story, the ducks won’t cross the road because they’re scared by noise pollution.
Noise pollution can be harmful to hearing, can interrupt sleep, and may be stressful for people and animals, just like it was for the ducks.
Noise pollution can come from vehicles, traffic, construction, subways, airplanes, and even really loud music.
この物語では、カモたちは騒音汚染に怯えて道路を渡ろうとしません。
騒音汚染は聴力に悪影響を与えたり、睡眠を妨げたり、カモたちにとってそうであったように人間や動物にとってストレスになることがあります。
騒音汚染は、乗り物、交通、建設現場、地下鉄、飛行機、さらには非常に大きな音楽からも発生します。
These engines burn gasoline and diesel for fuel, releasing exhaust fumes like that big truck, which include harmful pollutants that are unhealthy to breathe into the air.
Combustion engines also release carbon dioxide, a greenhouse gas that traps heat from the sun and warms the Earth’s atmosphere.
This global warming is a major contributor to climate change.
Climate change may create more extreme weather such as bigger storms, excessive heat, drought, and flooding.
This is dangerous for all living things.
これらのエンジンはガソリンや軽油を燃料として燃やし、あの大きなトラックのように排気ガスを排出します。これには呼吸に有害な汚染物質が含まれています。
内燃機関はまた、太陽からの熱を閉じ休めて地球の大気を温める温室効果ガスである二酸化炭素も排出します。
この地球温暖化が、気候変動の大きな原因となっています。
気候変動は、より大きな嵐、猛暑、照りつける乾き(日照り)、洪水などのより極端な気象を引き起こす可能性があります。
これはすべての生き物にとって危険なことです。
Electric vehicles release no greenhouse gases and they don’t cause air or noise pollution because a battery powers the motor instead.
Electric vehicles are cleaner and quieter than combustion engines.
This makes them a safer choice and better for the environment.
電気自動車は、バッテリーでモーターを動かすため、温室効果ガスを排出せず、大気汚染や騒音汚染も引き起こしません。
電気自動車は、内燃機関よりもクリーンで静かです。
そのため、より安全な選択肢であり、環境にとっても好ましいものです。
Efforts are also being made to limit deforestation because trees can absorb excess carbon dioxide in the atmosphere.
I love that many scientists, world leaders, and other people are working hard to reverse and stop climate change to help protect the future for everyone.
樹木は大気中の過剰な二酸化炭素を吸収できるため、森林伐採を制限する取り組みも行われています。
多くの科学者、世界の指導者、そして多くの人々が、みんなの未来を守るために気候変動を逆転させ、食い止めるよう懸念して取り組んでいることは、素晴らしいことです。
まとめ
ただ車が走る楽しさだけでなく、「静かさやクリーンさが誰かの助けになる」という素敵なメッセージが詰まった一冊でしたね。
お子さんと「どうしてカモさんは渡れたのかな?」とお話ししながら読むと、環境への優しさも自然と身につきそうです。
使いやすい英語表現もたくさん出てきますので、ぜひ毎日の読み聞かせに取り入れてみてくださいね。