子供にスマホを渡すその前に。絵本『Chicken Clicking』が教えてくれる「画面の向こう」の正体

子供にスマホを渡すその前に。絵本『Chicken Clicking』が教えてくれる「画面の向こう」の正体

現代の子供たちは、生まれた時からデジタルデバイスに囲まれています。

「静かにしてくれるから」と、ついついスマホやタブレットを渡してしまうことってありませんか?

指先一つで世界中とつながれるインターネットは便利ですが、そこには大人でも見落としがちな危険が潜んでいます。でも、口うるさく「ダメ!」と言うだけでは、子供にはなかなか伝わりませんよね。

そんな時に手に取ってほしいのが、今回ご紹介する絵本『Chicken Clicking』です。主人公は、農夫のパソコンをこっそり使う小さなヒヨコ。彼女が引き起こす騒動と、最後に待ち受ける衝撃的な結末は、現代版『赤ずきん』とも言える教訓を含んでいます。

可愛い絵柄に油断して読んでいると、最後のオチに大人もドキッとするはず。子供と一緒に「ネットの向こう側」について考えるきっかけをくれる一冊をご紹介します。

ここでは『Chicken Clicking』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

絵本『Chicken Clicking』の基本情報

タイトルChicken Clicking
著者・イラストJeanne Willis (著), Tony Ross (イラスト)
出版社Andersen Press
対象年齢(目安)幼稚園〜小学生

あらすじ

ある夜、農夫がぐっすり眠っている隙に、小さなヒヨコが書斎に忍び込みました。彼女はパソコンのマウスを器用に使い、インターネットの世界へ飛び込みます。

「クリック!」一つで、素敵なハンドバッグ、ダイヤモンドの時計、バイク、さらには牛のための車まで! ヒヨコは次々とオンラインショッピングを楽しみ、農夫のもとには身に覚えのない大量の品物が届き始めます。

しかし、ヒヨコの冒険は買い物だけでは終わりません。「ネットで友達を見つけよう!」と思い立った彼女は、自分の写真をアップし、ある「お友達」とチャットを始めます。意気投合した二人は、森の木の下で会う約束をするのですが……。

英語学習のポイント

この絵本は、韻を踏んだリズミカルな文章で書かれていますが、中には少しハイレベルな単語やイディオムも登場します。

1. Swine(豚)

物語の中で、ヒヨコが「skates for all the swine(豚たち全員分のスケート靴)」を注文するシーンがあります。

  • 日常会話では Pig を使いますが、Swine はより文学的・専門的な表現です。
  • ことわざ「Cast pearls before swine(豚に真珠)」でもこの単語が使われます。

2. Do the trick(うまくいく、目的を達成する)

ヒヨコがネットで友達を探そうとする場面で、“That will do the trick.”(これでうまくいくはず)というフレーズが登場します。

  • 何か問題を解決したり、望んだ結果を得るための手段が見つかった時に使える、便利な口語表現です。

3. インターネット関連用語

物語を通して、ネットを使う上で欠かせない動詞や名詞がたくさん出てきます。

  • Click(クリックする)
  • Browse(閲覧する、ネットサーフィンする)
  • Online(オンラインで)
  • Site(ウェブサイト)

読み聞かせ動画

日本語訳(全文)

Once there was a little chick, Chirpy, Chirpy, Cheep.

昔、あるところに小さなヒヨコがいました。ピヨ、ピヨ、ピッ。(チャッピー、チャッピー、チープ)

She hopped into the farmer’s house when he was fast asleep.

農夫がぐっすり眠っている隙に、彼女は家の中に飛び込みました。

She crept into his study, She tiptoed past the cat…

書斎に忍び込み、猫の横を抜き足差し足で通り過ぎ……

..And clicked on his computer With the mouse upon the mat.

……マウスを動かして、彼のコンピューターをクリックしました。

Cheepy, Chirpy, cheepy -CLICK! She had a little browse.

ピヨ、ピヨ、ピッ――カチッ! 彼女はネットを少し見て回りました。

She bought a funny teapot – Click! She bought a frilly blouse.

おかしなティーポットを購入――カチッ! フリルのついたブラウスを購入。

Click! She bought a motorbike – Click! A hive of bees.

カチッ! バイクを購入――カチッ! ミツバチの巣箱も。

“Good heavens!” said the farmer “Did I really order these?”

「おやまあ!」農夫は言いました。「わしは本当にこれらを注文したのか?」

The second night the chick came back Cheepy, Chirpy – Click!

二日目の夜、ヒヨコはまたやってきました。ピヨ、ピヨ――カチッ!

She bought herself a diamond watch, Click! Tock tick.

自分用にダイヤモンドの時計を購入、カチッ! カチコチ、カチコチ。

She bought a hundred handbags And shoes from every site.

ハンドバッグを100個、そしてあらゆるサイトから靴を買いました。

The farmer blamed his wife Who said his software wasn’t right.

農夫は妻のせいにしましたが、妻は「ソフトウェアがおかしいんじゃないの」と言いました。

The third night came and just the same the chicken went online.

三日目の夜も、同じようにヒヨコはオンラインへ。

She ordered scooters for the sheep. And skates for all the swine.

羊たちにはスクーターを、豚たち全員にはスケート靴を注文しました。

Click! She bought the cows a car.

カチッ! 牛たちには車を買いました。

Click! She went again and booked the bull a holiday away in sunny Spain.

カチッ! さらに彼女は、雄牛のために晴れたスペインでの休暇を予約しました。

Click! She bought the horse a cart.

カチッ! 馬には荷車を買いました。

Click! She bought a boat.

カチッ! ボートも買いました。

The other chickens sailed away. Amazed that they could float.

他のニワトリたちは船出して行きました。自分たちが水に浮くことに驚きながら。

The little chick was all alone. Cheepy, Chirpy Click!

小さなヒヨコは一人ぼっちになりました。ピヨ、ピヨ、カチッ!

“I’ll find a friend online.” she cheeped “That will do the trick.”

「ネットで友達を見つけよう」と彼女は鳴きました。「そうすればうまくいくわ」

She bought herself a camera Chirpy Chirpy Click!

彼女は自分用にカメラを買いました。ピヨ、ピヨ、カチッ!

She preened her tiny feathers

小さな羽をきれいに手入れして、

And she posed and took her pic.

ポーズをとって写真を撮りました。

She put her photograph online.

彼女は自分の写真をネットにアップしました。

She gave her name and age.

名前と年齢も公開しました。

Click! Another chick appeared upon the friendship page.

カチッ! 友達募集のページに、もう一人のヒヨコが現れました。

Click! They started chatting.

カチッ! 二人はチャットを始めました。

Chick had found the perfect chum

ヒヨコは完璧な親友を見つけたのです。

And off She went to meet her

そして、彼女はその友達に会いに出かけました。

Without telling dad or mom.

パパにもママにも言わずに。

She went into the wily wood. And waited by a tree.

彼女は薄暗い森へ入り、木の下で待ちました。

“I found a friend online!” She cheeped.

「ネットで友達を見つけたの!」と彼女は鳴きました。

The fox said. “That was me!”

するとキツネが言いました。「それは俺のことさ!」

まとめ

『Chicken Clicking』は、便利さと隣り合わせにある「インターネットの匿名性」の怖さを、強烈なインパクトで教えてくれる絵本です。

ヒヨコにとって「同じヒヨコのアイコン」に見えていた相手は、実は天敵のキツネでした。これは、私たちが生きるネット社会でも十分に起こり得ることです。

「顔が見えない相手と会ってはいけないよ」「個人情報を書き込んではいけないよ」。この絵本を読み終わった後なら、そんなパパ・ママの言葉も、きっとお子さんの心に深く届くことでしょう。



 

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