こんにちは!
「ほら、勇気を出して!」なんて、子どもに声をかけること、ありますよね。でも、ふと思うんです。「勇気」って一体なんだろうって。前に進むことだけが、本当に勇気なのかな?
時には、その一言がプレッシャーになってしまうこともあるかもしれません。そんな「勇気」という言葉の、もっと広くて優しい意味を教えてくれるのが、今日ご紹介する英語絵本『Be Brave Little One』です。
この絵本は、子どもたちだけでなく、私たち大人の心にもそっと寄り添ってくれる、温かいメッセージに満ちています。
ここでは『Be Brave Little One』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
太陽のように輝く「きみ」へ、作者は「be brave little one!(勇敢であれ、小さなきみ!)」と語りかけます。
でも、この絵本が伝える「勇敢さ」は、ただ前に突き進む強さだけではありません。新しいことに挑戦する勇気もあれば、自分には合わないことから離れる勇気もある。自分の考えを伝える勇気もあれば、静かに座って「こんにちは」と挨拶する勇気もあるのです。
何かを「する」勇気と、何かを「しない」勇気。大声を出す勇気と、静かにする勇気。この絵本は、そんな風にたくさんの対比を通して、本当の勇敢さとは、自分の賢明な心の声に耳を傾けることだと教えてくれます。
人生の旅路で、自分自身でいるための勇気とは何かを、優しく問いかけてくれる一冊です。
英語学習のポイント
この絵本には、シンプルながらも日常で使える素敵な英語表現がたくさん詰まっています。今回はその中から2つピックアップしてご紹介しますね。
step up
「Be brave to step up and try something new.」(勇気を出して一歩前に出て、新しいことを試してみて)という文で使われています。「step up」は、文字通り「一歩前に出る」という意味もありますが、そこから転じて「名乗り出る」「責任ある立場を引き受ける」「行動を起こす」といった意味でよく使われる表現です。誰かがやらなければいけない状況で、自ら進んで行動するようなイメージですね。
例えば、クラスで誰もリーダーになりたがらない時、「She decided to step up and be the class leader.」(彼女は名乗り出て学級委員になることを決めた)のように使えます。少し勇気がいる行動を指すことが多いので、この絵本のテーマにぴったりなフレーズです。
mess up
「Be brave to mess up before you retry.」(やり直す前に、失敗することを恐れないで)という部分で登場します。「mess up」は、「失敗する」「しくじる」「台無しにする」という意味の、とても口語的な表現です。言い換えるなら、「やらかしちゃった!」くらいのカジュアルなニュアンスです。
例えば、子どもがお手伝いをしていて牛乳をこぼしてしまった時、「It’s okay to mess up sometimes. Let’s clean it together.」(たまには失敗したって大丈夫だよ。一緒に片付けようね)なんて声をかけてあげられます。失敗を恐れずに挑戦することの大切さを伝える、優しい一文ですね。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
When I look at you, shining bright as the sun, I wish for you this…
太陽のように明るく輝くあなたを見るとき、私はあなたにこれを望みます..
be brave little one!
勇敢な人になれ!
Be brave to begin to listen inside to the voice of your heart, so truthful and wise.
誠実で賢明なあなたの心の声に耳を傾けるように勇敢になりましょう。
How far will I go?
私はどこまで行きますか?
What things can I be?
私は何ができますか?
When I get to choose what brave is to me.
私にとってなにが勇敢なのか選ぶようになったとき。
Be brave to step up and try something new.
勇気を出して何か新しいことを試してみてください
Be brave to step out when it isn’t for you.
自分に合わないときは、勇敢に踏み出してください。
Be brave to stand up and tell what you know.
勇敢に立ち上がって、あなたが知っていることを伝えてください。
Be brave to sit down and say a “hello.”
座って「こんにちは」と言うのを勇気づけてください。
Be brave to explore in the daring unknown.
大胆な未知の世界を探検する勇気があります。
Be brave to return to the cozy of home.
居心地の良い家に戻る勇気があります。
Be brave to be scared,
怖がって勇気を持って、
to stomp and to cry.
踏み鳴らして泣きます。
Be brave to mess up before you retry.
再試行する前に混乱することに勇気を出してください。
Be brave to believe in what you can see – with the ups and the downs that are all meant to be.
あなたが見ることができるものを信じる勇気があります-すべてが意図されている浮き沈みで。
Be brave to keep going when going is tough.
行くのが難しいときは、勇気を持って進んでください。
Be brave to be still when you’ve had enough.
あなたがもうじゅうぶんであるとき、静かであるために勇気を出してください。
Be brave to be with your feelings, each one,
それぞれの気持ちに勇気を持って
the happy and said, the silly and glum.
幸せであるものと言うもの、愚かであるものと落胆したもの。
Be brave to be quiet.
静かであるために、勇気を出してください。
Be brave to be loud.
大声を出すことに、勇気を出してください。
Be brave to achieve and be fully proud.
成し遂げる勇士で、完全に誇り高くしてください。
Be brave to be you on your journey began.
旅を始めたあなたに勇気を出しましょう。
Let your heart lead the way.
心を先導してください。
be brave little one!
勇敢な人になれ!
最後に
というわけで、今日は英語絵本『Be Brave Little One』をご紹介しました。この絵本は、「勇気」という言葉の持つプレッシャーから、子どもたち(そして私たちも)を解放してくれるような気がします。
進む勇気も、立ち止まる勇気も、泣き出す勇気も、全部がその子だけの大切な「勇敢さ」。自分の心に正直でいることこそが、一番の勇気なのかもしれませんね。お子さんと一緒に、色々な「勇気」のカタチについて話してみるのも素敵だと思います。