「いま行くよ!」と「今くるよ!」は漫才師のお話ではなくてcomeとgoの使い分けについてです。最近の子どもたちは今いくよ・くるよさんのこときっと知らないでしょうね。
子供の通う英会話スクールで、今日はどんなこと習ったのか聞いてみたところcomeとgoのイメージについて話してくれました。春から英検3級クラスなので、きっと出題範囲なんでしょう。
comeとgo、パッと思いつくのはcomeは「来る」goは「行く」です。
ただ、これは相手がいない場合。
相手がいる場合はこれが逆転するんですね。
自分がどこかへ移動するgoや、なにかが自分の方へ向かってくるcomeはそれで良いですが、自分と相手がいる場合はちょっと変わってきます。
英会話の時とかちょっと注意が必要かもしれませんね。全く逆の意味に取られてしまうこともありますから。
goとcome、それぞれ辞書で引いてみると、goは主に「行く」「向かう」ですが、comeは「来る」の他に、「(相手のほうへ)行く」とあります。さらに補足には、話し手の方に誰かが移動してくる時と、話し相手を中心にして相手の思う場所へ移動するときにも用いられる、とあります。
簡単にまとめると
相手がいる場合
go ⇒その場から離れる
come⇒その場所に近づく
これをふまえて
下の会話ではどうなるでしょう?
母:Dinner is ready!
「ご飯の用意ができたわよ」
1.子:I’m going soon.
2.子:I’m coming soon.
この場合の正解は
I’m coming soon.
(すぐに近づいて行くよ)のイメージです。
ただ、ちょっと疑問なのが、今いる場所から離れるんだから、I’m going soon.
でも良くない?と思ってしまいそうです。ですが、このgoイメージには、ここも離れるけど、そこからも離れるみたいなことになってしまうんですね。
どこかよそへ行ってしまう雰囲気です。
友達と一緒に学校の帰り道、「今日君の家へ遊びに行っていい?」だと、Can I go to your house today?。
家に帰って、LINEで「明日遊びに行っていい?」になるとCan I come to your house tomorrow?。
その他にもWeblioで拾ってみました。
Can I come in?
部屋に入っていい?
I can come to work tomorrow.
私は明日であれば出社できます。
I’ll come right now.
今すぐ行くよ。
Won’t you come with me?
一緒に行きませんか?
話し相手に向かって行く時、お互いの距離が近づく時はcome、そこから離れるときはgoとイメージしたら良さそうです。