中学英語でwillは「~でしょう」と習った記憶がいまだに強く残っています。
NHK高校講座の「コミュニケーション英語」を見ていてそのことにハッと気づいたのですが、willを解説する説明で一番目にあったのが、自分の意思を伝える でした。その次に「~でしょう」となる推量がきます。
ちょうど、昨日読んだばかりの英語絵本「A Rainbow of My Own」に、主人公である子供のつぶやきとしてこのwillがたくさん出ていたのを思い出しました。
過去記事- 英語絵本の読み聞かせ「A Rainbow of My Own」虹を見つけに行くお話し
willのニュアンスには、自分の意思を伝える以外にも、将来起こりうることを伝える「~でしょう」と訳される意味もあります。たぶん、昔の中学英語ではこちらが強調されていたのかもしれません。
なので、昨日の英語絵本を日本語にするときも最初「~でしょう」形にしていました。
I’ll be walking along slowly.
私は、ゆっくり歩くでしょう。
実際は「私はゆっくりと歩いていきます。」の方がしっくりきます。
意志と推量がひとつのwillって、少しわかりにくいかもしれませんね。
この絵本ではそんな意志と推量を含んだwillで語られる表現がとても多く出てきます。これを踏まえて読み解くとwillの持つイメージがなんとなく理解できます。
例えば次の一節
and suddenly, I’ll hear a soft whirring sound like the wings of a bird. I’ll look around and see.
“ゆっくり歩いていたら、突然後ろから鳥の羽のような柔らかくブンブン飛ぶ音が聞こえてきた。辺りを見回すとそれが何かわかった。”
ここでわざわざI willにする意味を考えると、「聞こえるんだ」「見えたんだ」と、推量と意志を感じます。
誰も信じないかもしれないけど、確かにその時はそう感じたんだ、というようなニュアンスなのかなと思いました。
確かに、虹が音を立てて後ろから追いかけてくるなんてちょっと信じられない感じですからね。
willひとつのニュアンスの広がりで、少年が語る言葉の雰囲気が前に思っていたことから少し変化しました。
子供と一緒にたくさん英語の絵本を読んで、たくさん英語に触れていると、こんなふうに少しづつ英単語の持つ本来の意味が見えてきます。
辞書から日本語を見るだけではなかなかつかめないものですね。