みなさん、こんにちは。外の天気が怪しくなってくると、なんとなく心がざわつくことってありませんか。
急に冷たい風が吹き抜けたり、遠くでゴロゴロと雷の音が聞こえたりすると、大人でも少しソワソワしてしまいますよね。
今回ご紹介する英語絵本『When the Storm Comes』は、そんな嵐が近づくワクワクと不安が入り混じった空気感を、美しい絵と心地よい言葉で鮮やかに描いた一冊となります。
空が暗くなってきたとき、私達人間は何をして、動物たちはどこへ身を隠すのでしょうか。
嵐が過ぎ去ったあとの温かい光まで丁寧にすくい取られた物語ですね。
ここでは『When the Storm Comes』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本の基本情報
| タイトル | When the Storm Comes |
|---|---|
| 著者・イラスト | Linda Ashman (著) / Taeeun Yoo (イラスト) |
| 出版社 | Nancy Paulsen Books |
| 対象年齢(目安) | 3歳〜8歳(幼児〜小学生向け) |
あらすじ
空がねずみ色に変わり、強い風が吹き抜けると、いよいよ嵐の訪れです。
人々は飛んでいきそうなおもちゃを片付け、非常用の備えを確認し、ラジオやニュースで最新の天気をチェックします。
いざ雷が鳴り響き停電になっても、ろうそくの明かりのもとでゲームを楽しんだり、お話をし合ったりして静かに過ごすのですね。
一方で、動物たちはどのようにして過ごしているのでしょうか。
鳥や昆虫、小さな生き物たちは、風雨をしのげる木の上や丸太のうろ、温かい巣穴を探して静かに嵐が過ぎ去るのを待つのです。
そして嵐が去り、眩しい太陽が戻ってくると、みんな外へ飛び出して濡れた体を乾かしたり、お互いの無事を確認したりします。
自然の猛威と、その後に訪れる日常の愛おしさを感じられる心温まるストーリーとなっています。
英語学習のポイント
① 身をひそめて待つ表現「hunker down」
嵐などの悪天候や困難な状況に対して、安全な場所でじっと耐えるときによく使われる熟語です。これをわかりやすくいうと、「秘密基地や布団の中にこもって、やり過ごす」というニュアンスになります。日常生活でも、大雪の日や体調がイマイチで家から出たくないときなどにぴったりのフレーズですね。
- hunker down → 身をひそめる、安全な場所にこもる
- “We need to hunker down until the rain stops.” → 雨がやむまで身をひそめて待つ必要があります。
- “They hunkered down in the cabin during the blizzard.” → 彼らは吹雪の間、山小屋にこもって過ごしました。
② 近況を聞く・無事を確認する「check on」
絵本のなかで、嵐が去ったあとに人々が近所の人たちの様子を見に行く場面で登場します。言い換えるなら、「元気にしているかな?」「困っていることはないかな?」と気遣って様子を見に行く感じです。友人や家族へ「大丈夫?」と連絡を入れる際にも非常に使いやすい表現ですよ。
- check on → 〜の様子を見る、〜が無事か確認する
- “I went to check on my dog during the thunderstorm.” → 雷雨の間、愛犬の様子を見に行きました。
- “Could you check on the baby while I cook?” → 料理をしている間、赤ちゃんの様子を見てきてくれますか?
③ 不安や期待を表す「When the…」の条件節
この絵本では「When the clouds roll in(雲が立ち込めてきたら)」のように、ある現象が起きたときの行動を尋ねる形で繰り返し文が展開します。日常の会話でも、「〜になったらどうする?」と条件をつけて質問したり、見通しを立てたりするときに大活躍する基本的な文法パターンです。
- When the… → 〜になったとき、〜したら
- “What do you do when the power goes out?” → 停電になったらどうしますか?
- “We go inside when the sun sets.” → 日が沈んだら家に入ります。
読み聞かせ動画のご紹介
絵本の雰囲気を声や音で感じたいときは、読み聞かせ動画を活用するのがおすすめです。
以下のURLから実際の音読を聴くことができますので、正しい発音やリズムの参考にしてみてくださいね。
日本語訳
When the wind chimes clang and the weather veins spin?
風鈴が鳴り響き、風向計がくるくる回ったら?
We perk our ears.
And listen as the rumbling nears.
耳を澄ます。
地鳴りが近づいてくる音に耳を傾ける。
We check the nose.
We find our comfort spot.
We snooze.
鼻で気配を探る。
心地いい場所を見つける。
うとうと眠る。
When the grasses bend and the treetops sway?
草がたわみ、木々のてっぺんが揺れたら?
We roost beneath some sturdy leaves.
丈夫な葉っぱの下で羽を休める。
And buzz back to the hive to hide.
ブーンと巣に戻って隠れる。
A hollow log, a sheltered place.
丸太のうろ、雨風をしのげる場所。
When the waves crash hard against the dock?
波が波止場に激しく打ちつけられたら?
We find a cove – It’s safer there.
入江を見つける――そこなら安全だから。
We swim down deep away from land.
陸から離れて深く深く潜り泳ぐ。
We bring things in to keep them dry.
濡れないように中に運び込む。
It shakes the shutters, rattles doors.
The rain pours down.
The sky turns slate…
雨戸を揺らし、ドアをガタガタ鳴らす。
雨がどっと降りつける。
空は暗いスレート色に変わる……
We play a game by candle light.
Tell some stories.
Curl up tight.
We listen to the rainfall rush –
Then… Drizzle, patter, flip, plop.
ろうそくのあかりでゲームをして、
お話をして、
ぎゅっと体を丸める。
激しく降る雨音に耳を傾ける――
そして……ぽつぽつ、ぱらぱら、ぽちゃん、ぽとん。
When the sun comes out and it’s calm at last?
太陽が出てきて、ようやく静けさが戻ったら?
That’s what I would do, like Peppa Pig.
ペッパピッグみたいに、僕ならそうするな。
We scout.
We fly.
We shake. Shake. Shake until we’re dry.
見回りをして、
飛び立ち、
ブルブル、ブルブル、乾くまで体を振る。
We sweep and rake.
We haul debris.
We mix and bake.
ほうきで掃き、熊手でかき集める。
がれきを運び、
まぜてお菓子を焼く。
Bring out tables, pull up chairs.
テーブルを出し、椅子を引き寄せる。
Happy that the storm is done.
Grateful for the change in weather –
And for the friends who flock together.
嵐が終わってうれしいな。
天気が変わったことに感謝して――
集まってくれた友達に感謝して。
まとめ
嵐という少し不穏なテーマを扱いながらも、読み終えたときにはとても穏やかで温かい気持ちになれる素敵な絵本です。
「hunker down」や「check on」のように、日常会話でもそのまますぐに使える生き生きとしたフレーズに触れられるのも大きな魅力ですね。
雨の日のおうち時間に、お子さんと一緒に絵本を開きながら自然の音や言葉のリズムを楽しんでみてはいかがでしょうか。