「もう寝る時間だよ」と言っても、なかなかベッドに入ってくれない。そんな夜の攻防戦に疲れていませんか?
子供がワクワクしながらも、最後には安心して眠りにつけるような、魔法のような絵本があったらいいですよね。
今回ご紹介するのは、まさにそんな一冊。タイトルだけ見ると「トイレに恐竜!?」と驚いて目が覚めてしまいそうですが、実はとっても心温まる、おやすみ前にぴったりの物語なんです。
笑いあり、驚きあり、そして最後にはほっこりとした安らぎが待っています。お子さんと一緒に、楽しい夢の世界へ出かけてみませんか?
ここでは『There’s A Dinosaur In The Toilet!』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本『There’s A Dinosaur In The Toilet!』の基本情報
| タイトル | There’s A Dinosaur In The Toilet! |
|---|---|
| 著者・イラスト | Horace Hughes |
| 出版社 | N/A (Independently published) |
| 対象年齢(目安) | 3〜7歳 |
あらすじ
男の子のダニーが家のトイレに行くと、そこにはなんとオレンジ色の小さな恐竜が!
お母さんは最初信じてくれませんでしたが、見てびっくり。バックストロークで泳ぐ恐竜をなんとか救出します。
実はこの恐竜、宇宙船が故障して地球に不時着した宇宙人(宇宙恐竜?)だったのです。
ダニーと家族は恐竜「ディノ」を優しく迎え入れ、一緒にご飯を食べたり学校へ行ったり。
見た目も生まれた場所も違うけれど、お互いを思いやる心があれば、すぐに親友になれる。そんな優しさに満ちた友情物語です。
物語の最後、ディノは安心して眠りにつきます。さて、どんな夢を見ているのでしょうか?
英語学習のポイント
1. トイレにまつわる英語表現 “Number Two”
この絵本には、子供たちが面白がるトイレ用語が登場します。
ダニーがトイレで恐竜を見つけたのは、まさに “Number two” をしようとした時でした。
英語圏では、幼児語や少し遠回しな表現として、排泄物を数字で表すことがあります。
- Number one(おしっこ)
- Number two(うんち)
“Poo” と言うよりも少し上品で、日常会話でもよく使われるフレーズです。物語の中で自然に覚えられるので、トイレトレーニング中のお子さんにもぴったりですね。
2. 心地よいライミング(韻)のリズム
この絵本の最大の特徴は、全編を通して見事なライミング(Rhyming)で書かれていることです。
文末の単語が同じ音で終わるため、リズム良く読むことができ、聞いていてとても心地よい響きがあります。
- two / do
- wrong / belong
- man / pan
- bed / Ted
リズムに乗って読むことで、英語独特の抑揚や発音が自然と身につきます。寝る前の読み聞かせなら、ゆったりとしたリズムで読んであげると、子守唄のような効果も期待できるかもしれません。
3. 多様性と受容を学ぶフレーズ
物語の後半、ダニーとディノの友情を通して、とても大切なメッセージが語られます。
見た目や出身が違っても友達になれる、ということを伝える素敵な英語表現に触れることができます。
- That facing things that make you scared, is one way to be free!
(怖いものに立ち向かうことが、自由になる一つの方法だと!) - That you can make some lovely friends who might not look like you!
(自分と似ていないかもしれない素敵な友達ができるということ!)
簡単な単語で深い意味を伝えており、子供の心に優しく響く言葉たちです。
読み聞かせ動画
日本語訳(全文)
“Mom, there’s a dino in the toilet!” cried the boy from number two.
“It is bobbing in the water and I don’t know what to do!”
「ママ、トイレに恐竜がいるよ!」と、うんちをしようとしていた男の子が叫びました。
「水の中に浮かんでるんだけど、どうしたらいいかわからないよ!」
His mother ran up quickly, convinced that he was wrong,
But as she looked into the bathroom, something didn’t quite belong!
彼のお母さんはすぐに駆け上がってきましたが、彼は間違っていると確信していました。
でも、バスルームを覗いてみると、何かがおかしかったのです!
Right there in the toilet, behind her little man,
was a tiny orange dino, doing backstroke in the pan!
トイレの中に、彼女の小さな男の子の後ろに、
小さくてオレンジ色の恐竜が、便器の中で背泳ぎをしていたのです!
“We will have to fish him out,” said mother with a frown.
“Grab the net beside the fish tank before he starts to drown!”
「彼を釣り上げないと」と、お母さんは眉をひそめて言いました。
「溺れる前に、水槽の横にある網をつかんで!」
It surely was a challenge, and unpleasant with the stink,
But in a while, they got him out and placed him in the sink.
それは確かに大変で、臭くて不快な仕事でした。
でも、しばらくすると、彼らは恐竜を引き上げて、流しに置きました。
They washed him off and dried him; he was sweet and so unique.
The boy whose name was Danny thought the dino might not speak.
彼らは恐竜を洗って乾かしました。彼はかわいくてとてもユニークでした。
ダニーという名前の男の子は、恐竜は話せないのかもしれないと思いました。
“Did he come out from your bottom?” his mother asked in fear.
She really couldn’t work it out, “How did he get in here?”
“Or was he playing in the toilet?” she wondered with concern.
“That really is so bad for you, which you have had to learn.”
「彼はお尻から出てきたの?」と、お母さんは恐る恐る聞きました。
彼女は本当に理解できませんでした。「どうやってここに入ったの?」
「それとも、トイレで遊んでいたの?」と、彼女は心配そうに不思議がりました。
「それは本当にあなたにとって悪いことよ、よく分かってるはずでしょう。」
But then the dino spoke. It gave them quite a shock.
“I came from outer space,” he said, “My spaceship hit a rock!”
でも、その時、恐竜が話しました。二人はびっくりしました。
「僕は宇宙から来たんだ」と、彼は言いました。「僕の宇宙船が岩にぶつかったんだ!」
“My ship crashed in the toilet right before your number two.
I tried to shout a warning, as I didn’t think you knew!”
「僕の宇宙船は、君がうんちをする直前にトイレに墜落したんだ。
僕は警告を叫ぼうとしたけど、君が気づいてないと思ったんだ!」
The dino started shivering now and gave a friendly growl!
He seemed a lovely dino, so they wrapped him in a towel.
恐竜は今になって震え始めて、優しくうなりました!
彼は素敵な恐竜のようだったので、彼らはタオルで包んであげました。
Dan’s mom took some pajamas from a very tiny Ted.
They fit the dino nicely, then she tucked them up in bed.
ダンのお母さんは、とても小さなぬいぐるみのテッドからパジャマを取りました。
それは恐竜にぴったりで、彼女は彼をベッドに寝かせました。
“Are there others where you’re from?” asked the boy, quite sleepily.
“My planet blew up years ago,” said dino, tearfully.
「君の故郷には他にも仲間がいるの?」と、男の子は眠そうに聞きました。
「僕の惑星は何年も前に爆発したんだ」と、恐竜は涙ぐんで言いました。
“I’ve been alone for many years, it made me sad and blue.
I know that can be hard to tell beneath my orange hue.”
「僕は何年もずっと一人ぼっちだったんだ。それで悲しくて憂鬱だったんだ。
僕のオレンジ色の肌の下では、それが分かりにくいと思うけど。」
Dan came close and hugged him, “Don’t cry, let’s make a vow:
We can be friends – we’ll have some fun.
Let’s go to sleep for now.”
ダンは近づいて彼を抱きしめました。「泣かないで、約束しよう。
僕たちは友達になれるよ。一緒に楽しもう。
今はとりあえず寝よう。」
As Dino slowly drifted off, he gazed upon a star.
Could he feel at home, he wondered, since he had come this far?
恐竜がゆっくりと眠りにつくと、彼は星を見つめました。
こんなに遠くまで来たけれど、ここは自分の居場所になるだろうか、と彼は思いました。
Could he even make friends in this strange, unusual place?
Would people truly like him, since he came from outer space?
He was nervous about lunchtime, and could he learn to spell?
Would he cope with all the people, or would the teachers yell?
この奇妙で珍しい場所で、友達を作れるだろうか?
宇宙から来た自分を、人々は本当に好きになってくれるだろうか?
彼は昼食の時間が不安だったし、スペルを覚えられるかも心配でした。
みんなとうまくやっていけるだろうか、それとも先生たちに怒鳴られるだろうか?
But Miss Mathers was so kind to him.
He learned to do some sums! He mostly loved the bug hotel and playing with his chums.
So there at school on his first day, he bravely came to see,
That facing things that make you scared, is one way to be free!
でも、マザーズ先生は彼にとても優しくしてくれました。
彼は足し算を覚えました!虫のホテルや仲間と遊ぶのが大好きでした。
そうして学校での最初の日、彼は勇敢にも気づいたのです。
怖いものに立ち向かうことが、自由になる一つの方法なのだと!
And day by day, as time went on, he found out something new:
That you can make some lovely friends who might not look like you!
そして日々が過ぎるにつれて、彼は新しいことに気づきました。
自分と似ていないかもしれないけれど、素敵な友達ができるんだということに!
Dan also learned along the way, to love his small new friend.
If we’re kind to those who are different, we’ll have more fun in the end!
ダンもまた、この小さな新しい友達を愛することを学びました。
違う人たちに優しくすれば、最後にはもっと楽しめるということを!
Did you like meeting Dino? He needs help remembering some important things about the story. Can you help him?
Why did Dino think that people might not like him?
What did Dino learn about facing things that make you scared?
What did Danny learn about being kind to those who look different?
Is there anyone who is different from you that you could be kind to?
ディノに会えて楽しかったですか?彼は物語の大切なことを思い出すのに助けが必要です。彼を助けてあげられますか?
恐竜はなぜ人々が自分を好きにならないかもしれないと思ったのでしょうか?
恐竜は怖いものに立ち向かうことについて何を学んだのでしょうか?
ダニーは見た目が違う人たちに優しくすることについて何を学んだのでしょうか?
自分と違う人で、あなたが優しくできる人はいますか?
まとめ
『There’s A Dinosaur In The Toilet!』は、ユニークな設定と笑いの中に、友情や多様性といった温かいテーマが詰まった素敵な英語絵本でした。
「寝かしつけ」の前のひとときに、親子で笑いながら、でも最後は優しい気持ちになって眠りにつける、そんな素敵な時間をプレゼントしてくれるでしょう。
トイレから始まった小さな恐竜との友情のように、お子さんの夢の中でも素敵な冒険が待っているかもしれません。
今夜はぜひ、この絵本と一緒に「Good night(おやすみなさい)」を言ってみませんか?