子供の怒りに寄り添う英語絵本『The Mean Bean』

子供の怒りに寄り添う英語絵本『The Mean Bean』感情コントロールを学ぶ読み聞かせ

「うちの子、どうしてこんなに怒りっぽいんだろう…」。お子さんが些細なことでカッとなったり、きょうだいに意地悪をしたりする姿を見ると、親としてはつい「怒らないの!」と叱ってしまうこともあるかもしれません。

とはいえ、頭ごなしに叱るだけでは、なかなか根本的な解決にはつながりませんよね。実は、子供の怒りや意地悪な態度の裏には、本人にもうまく言葉にできない寂しさや不安が隠れていることがあります。大切なのは「なぜ怒っているのか」に目を向けること。そして、その気持ちを安心して話せる環境をつくってあげることではないでしょうか。

今回ご紹介する英語絵本『The Mean Bean』は、まさにそんなテーマを扱った一冊です。意地悪ばかりする豆のライヤが、実は妹への嫉妬と「自分はもう愛されていないのでは?」という不安を抱えていたというお話。お母さんとの夜の会話をきっかけに、ライヤの心がほぐれていく様子は、読んでいる大人の胸にもじんわりと響きます。

子供の怒りや感情コントロールについて、親子で自然に考えるきっかけをくれるこの絵本を、ぜひ手に取ってみてください。

ここではThe Mean Beanの簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

絵本『The Mean Bean』の基本情報

タイトルThe Mean Bean
著者Sonica Ellis
出版社独立出版
対象年齢(目安)3歳〜8歳

あらすじ

ビーンズビルという町では、さまざまな種類の豆たちが仲良く暮らしていました。ところが、ライヤという豆は少し様子が違いました。妹に向かって怒鳴ったり、学校で授業を妨害したり、友達につらく当たったり…。周りの豆たちからは「意地悪な豆」と呼ばれるようになり、誰もライヤと一緒に座ろうとしなくなってしまいます。

でも、ライヤはもともと意地悪な豆ではありませんでした。かつては親切で可愛らしい豆だったのです。実は、妹のハナが生まれてから、ライヤの心の中には大きな変化が起きていました。妹が受けるたくさんの注目に嫉妬し、自分はもう愛されていないのではないかという不安を抱えていたのです。

ある夜、お母さんにベッドに入れてもらいながら、ライヤはずっと聞きたかった質問を口にします。その答えが、ライヤの心を大きく変えることになるのですが…。怒りの裏にある本当の気持ちと、愛情の温かさに包まれる結末を、ぜひ親子で味わってみてください。

英語学習のポイント

「be nice to ~」と「be mean」── 態度を表す基本表現

この絵本では、子供の日常会話で頻繁に登場する nice(優しい)と mean(意地悪な)という対になる形容詞が繰り返し使われています。シンプルながらも感情のニュアンスを伝える上でとても大切な単語です。

  • “Laya, please be nice to your sister.”(ライヤ、妹には優しくして。)── be nice to ~ で「~に優しくする」という頻出パターンです。
  • “Laya, don’t be mean.”(ライヤ、意地悪はやめて。)── don’t be +形容詞で「~な態度をとらないで」と注意するときに使います。
  • “Because being mean is no way to act.”(意地悪な態度は、あるべき姿ではないからよ。)── being +形容詞で「~でいること」という動名詞の使い方も学べます。

「get along」── きょうだいや友達との関係で使える表現

get along は「仲良くする、うまくやっていく」という意味の句動詞で、英語圏の日常会話では非常によく使われます。きょうだいげんかの場面や、友達づきあいの文脈で何度も耳にする表現です。

  • “You are sisters. You should get along.”(あなたたちは姉妹なの。仲良くすべきだわ。)
  • “It makes me sad that you fight all the time and don’t try to get along.”(あなたたちがいつも喧嘩をして、仲良くしようとしないのは悲しいわ。)── try to + 動詞で「~しようと努力する」という表現も一緒に学べます。

「tuck ~ into bed」── 寝かしつけの温かい表現

tuck ~ into bed は「~をベッドに寝かしつける、布団をかけてあげる」という意味で、英語圏の家庭でよく使われる生活表現です。絵本の中で最も心温まるシーンに登場するこのフレーズは、おやすみ前の親子の時間をイメージさせてくれます。

  • “One night, when Laya’s mom was tucking her into bed, Laya asked…”(ある夜、お母さんがライヤをベッドに寝かしつけているとき、ライヤは尋ねました…)── was tucking(過去進行形)で「まさに寝かしつけている最中に」という臨場感が出ています。

この表現を使って、お子さんとの寝る前の時間に “Let me tuck you into bed.”(ベッドに入れてあげるね)と声をかけてみるのも素敵ですね。

読み聞かせ動画

日本語訳(全文)

In Beansville, all different types of beans live together as one…

ビーンズビルでは、あらゆる種類の豆たちが一つになって共に暮らしていました…

That is until Laya and her family moved in.

ライヤとその家族が引っ越してくるまでは。

Laya was not a nice bean.

ライヤは優しい豆ではありませんでした。

She often yelled at her little sister.

彼女はよく妹に向かって怒鳴りました。

They fought all the time.

二人はいつも喧嘩ばかりしていました。

“Laya, please be nice to your sister. Laya, give it back. Laya, don’t be mean,” her mom would say.

「ライヤ、妹には優しくして。ライヤ、それを返しなさい。ライヤ、意地悪はやめて」とお母さんはよく言いました。

“Why not?” Laya asked.

「どうしてダメなの?」とライヤは聞き返しました。

“Because being mean is no way to act,” replied her mom.

「意地悪な態度は、あるべき姿ではないからよ」とお母さんは答えました。

“You are sisters. You should get along.”

「あなたたちは姉妹なの。仲良くすべきだわ」

Laya often misbehaved at school.

ライヤは学校でもよく行儀の悪いことをしました。

She was disruptive in class.

彼女は授業の邪魔をしていました。

“Laya, please keep it down. Your classmates are still working. If you are finished, you can sit quietly and read,” her teacher said.

「ライヤ、静かにしてください。クラスメイトたちはまだ作業中ですよ。もし終わったのなら、静かに座って本を読んでいなさい」と先生は言いました。

Later that day, Laya wasn’t picked to play with the other beans.

その日の後半、ライヤは他の豆たちの遊びの仲間に選ばれませんでした。

That made Laya very sad.

そのことはライヤをとても悲しませました。

At lunchtime, Susie tried to sit with Laya to cheer her up.

ランチの時間、スージーはライヤを元気づけようと一緒に座ろうとしました。

Nobody knew what was said at the table, but Susie ran out crying.

テーブルで何が話されたのかは誰も知りませんでしたが、スージーは泣きながら走り去りました。

Nobody ever tried to sit with Laya again.

それ以来、二度とライヤと一緒に座ろうとする者はいませんでした。

The beans talked among themselves.

豆たちは内緒話をしました。

“She is so mean.”

「彼女は本当に意地悪だわ」

“What a horrible bean!”

「なんてひどい豆なんだ!」

“She is a bully!”

「彼女はいじめっ子よ!」

“She doesn’t know how to share.”

「彼女は分け合うということを知らないんだ」

“Or even how to be nice.”

「優しくする方法さえもね」

“What a sad way to live.”

「なんて悲しい生き方かしら」

“I don’t ever want to be a mean bean. Being nice is the best way to be.

「僕は絶対に意地悪な豆にはなりたくない。優しくいることが一番の方法だよ。

She will grow warts and start cackling soon if she doesn’t stop being so mean,” someone said.

あんなに意地悪ばかりしていたら、そのうちイボができて、不気味に笑い出すようになるぞ」と誰かが言いました。

Laya hadn’t always been so mean and grouchy.

ライヤは最初からずっと意地悪で不機嫌だったわけではありません。

She used to be a kind and sweet bean.

かつての彼女は、親切で可愛らしい豆でした。

But when Laya’s baby sister Hannah had come along, things changed.

しかし、ライヤの妹のハナが生まれてから、状況が変わりました。

Laya was jealous of all the attention her sister got.

ライヤは、妹が受けるあらゆる注目に嫉妬していました。

She felt sad and angry that she wasn’t an only child anymore.

彼女は、自分がもう一人っ子ではないことに、悲しみと怒りを感じていたのです。

One night, when Laya’s mom was tucking her into bed, Laya asked,

ある夜、お母さんがライヤをベッドに入れてあげているとき、ライヤは尋ねました。

“Am I still your favorite child?”

「私は今でも、お母さんの一番のお気に入り?」

Laya’s mom was a little taken back by the question, but she answered Laya as best as she could.

お母さんはその質問に少し驚きましたが、できる限り精一杯、ライヤに答えました。

“Sweetie, I love you with all my heart.

「いいかい、私は心からあなたを愛しているわ。

Laya, do you love your dad?

ライヤ、お父さんのことは好き?

Do you love me?” Laya’s mom asked.

私のことは好き?」とお母さんは聞きました。

“Yes, Mommy,” said Laya. “I love you and Daddy very much.”

「うん、ママ」とライヤは言いました。「ママとパパのことが大好きだよ」

“You see, little bean, you can love more than one person,” Laya’s mom explained.

「ほらね、小さな豆さん。人は一人以上の人を愛することができるのよ」とお母さんは説明しました。

“I love you and your sister equally. You are both my world, and I love having you as my daughters.”

「私はあなたと妹を平等に愛しているわ。二人とも私の宝物で、あなたたちが娘でいてくれることが大好きなの」

“It makes me sad that you fight all the time and don’t try to get along.”

「あなたたちがいつも喧嘩をして、仲良くしようとしないのは悲しいわ」

Laya’s mom said.

とお母さんは言いました。

“My wish is for you to be best friends and to love and protect each other. That would make my heart very happy.”

「私の願いは、あなたたちが親友になって、お互いを愛し守り合うこと。そうなれば、私の心はとても幸せになるわ」

“So, you don’t love Hannah more than me?” asked Laya.

「じゃあ、ハナのことを私より愛してるわけじゃないの?」とライヤは尋ねました。

“No, silly,” replied her mom.

「違うわよ、おバカさん」とお母さんは答えました。

Laya was happy to hear that.

それを聞いてライヤは嬉しくなりました。

The next day, she shared with her sister gave her a hug,

次の日、彼女は妹と物を分け合い、抱きしめてあげました。

and told her how much she loved her.

そして、どれほど妹を愛しているかを伝えました。

And in class, Laya apologized to her friends,

そして教室で、ライヤは友達に謝りました。

promising to be a more kind and loving bean

もっと親切で愛情深い豆になると約束して。

and now all the beans in Beansville truly lived together as one.

そして今では、ビーンズビルのすべての豆たちが、真に一つになって共に暮らしています。

まとめ

『The Mean Bean』は、子供の怒りの裏にある本当の気持ちに光を当ててくれる、とても温かい英語絵本です。意地悪ばかりするライヤの姿を見て、「うちの子と似ているかも」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、この物語が教えてくれるのは、怒りや意地悪な態度には必ず理由があるということ。そして、その気持ちを安心して話せる場所があれば、子供は自分の力で変わっていけるということです。

とはいえ、日々の子育ての中で、子供の感情コントロールに付き合うのは本当に大変ですよね。そんなときこそ、絵本の読み聞かせを通じて「こういう気持ちになることがあるんだね」「話してくれてありがとう」と、穏やかに寄り添う時間を持ってみてはいかがでしょうか。『The Mean Bean』は、親子の対話のきっかけをそっと差し出してくれる一冊です。



 

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