秋の季節にぴったりな英語絵本「The Little Kitten」のご紹介です。
優しい気持ちになれる素敵なお話と、子猫とパンプキンという2匹の猫が登場するこの絵本で、お子さんと一緒に心温まる英語の読み聞かせを楽しんでみませんか?
ここでは「The Little Kitten」の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
さわやかな秋の朝、主人公のオリーは愛猫のパンプキンと一緒に外遊びに出かけます。落ち葉の山の中で震えている子猫を見つけたオリーは、その子猫と仲良く遊ぶようになります。しかし、森の中で「迷子の子猫」のポスターを見つけ、子猫を家に帰さなければならないことを知ります。
不思議な出来事に導かれながら子猫を無事に家に届けたオリーでしたが、今度は自分の猫のパンプキンとはぐれてしまいます。暗くなっていく森の中で不安になるオリーでしたが、パンプキンが彼女を見つけ出し、無事に家に帰ることができました。思いやりの心が素敵な贈り物につながるという、心温まるお話です。
英語学習のポイント
この絵本では、日常生活でよく使う英語表現を学ぶことができます。特に注目したい表現を2つご紹介します。
- “scooped up into her arms”
「さっと腕に抱き上げる」という意味です。
例文:
She scooped up the puppy into her arms.
(彼女は子犬を腕に抱き上げました)
The mother scooped up her crying child.
(お母さんは泣いている子供を抱き上げました)
- “led her out of”
「(場所から)導き出す」という意味です。
例文:
The guide led us out of the cave.
(ガイドは私たちを洞窟から導き出してくれました)
The light led them out of darkness.
(光は彼らを暗闇から導き出しました)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
It was a crisp autumn morning, and Ollie was heading outside to play, closely followed by her cat, Pumpkin.
さわやかな秋の朝、オリーは猫のパンプキンを連れて外に遊びに行きました。
Ollie was about to jump into a pile of leaves when she noticed it was moving!
オリーは落ち葉の山に飛び込もうとした時、それが動いていることに気づきました!
She tried to get a closer look, but suddenly the wind whistled, scattering the leaves everywhere.
よく見ようとしましたが、突然風が吹いてきて、葉っぱが辺り一面に散らばってしまいました。
Hiding underneath was a little shivering kitten.
その下に隠れていたのは、震えている子猫でした。
Ollie scooped up the kitten into her arms and cuddled him until he felt warm.
オリーは子猫を腕に抱き上げ、温まるまで抱きしめました。
The little kitten was very friendly, and soon the three of them were playing together.
子猫はとても人懐っこく、すぐに3匹で一緒に遊ぶようになりました。
“One two three four five”
“いち、に、さん、し、ご”
They started with a game of hide-and-seek.
かくれんぼから始まり、
before catching falling leaves and being explorers!
落ち葉を捕まえたり、探検家ごっこをしたり!
After so much excitement, it was time for a rest.
たくさんの興奮の後、休憩の時間になりました。
But it wasn’t long until the little kitten wanted to play again!
しかし、子猫がまた遊びたがるまで、そう長くはかかりませんでした!
Ollie was having so much fun, she forgot about Pumpkin napping under a tree…
オリーはとても楽しくて、木の下で昼寝をしているパンプキンのことを忘れてしまい…
and ran farther and farther into the woods.
森の中へどんどん走っていきました。
When the new friends reached the heart of the woods,
新しい友達が森の中心に着くと、
Ollie noticed posters hanging everywhere.
オリーはポスターが至る所に貼られているのに気づきました。
She looked closer and saw a familiar face staring back.
よく見ると、見覚えのある顔がこちらを見つめているのが見えました。
It was the kitten and someone was looking for him!
それは子猫で、誰かが彼を探していたのです!
“I need to take you home,” Ollie whispered. “Do you know where that is?”
「あなたを家に連れて行かないと」とオリーはささやきました。「どこにあるか知ってる?」
The kitten meowed and suddenly the wind whistled, whipping hundreds of leaves into the air.
子猫がニャーと鳴くと、突然風が吹いてきて、何百枚もの葉っぱが舞い上がりました。
As the leaves settled they revealed a secret path.
葉っぱが落ち着くと、秘密の道が現れました。
The kitten set off right away, with Ollie close behind.
子猫はすぐにその道を進み始め、オリーもすぐ後ろをついて行きました。
Where would it lead them?
どこへ続くのでしょうか?
It was the kitten’s home!
子猫の家でした!
Ollie waved goodbye she felt sad but knew the kitten had someone who loved him just as much as she loved…Pumpkin!
オリーは別れを告げました。悲しかったけれど、子猫には自分が…パンプキンを愛するのと同じくらい愛してくれる人がいることを知っていました!
“Oh, Pumpkin.” sobbed Ollie as she realized she left her own cat behind.
「ああ、パンプキン」自分の猫を置いてきてしまったことに気づき、オリーは泣きじゃくりました。
She hurried back through the woods unsure of the way.
彼女は森の中を急いで戻りましたが、道がわからずにいました。
not noticing the sky getting darker and darker.
空がどんどん暗くなっていくのも気づかずに。
Lost and alone, Ollie sat down.
迷子になって一人ぼっちになったオリーは、座り込みました。
And as tears trickled down her cheeks, she heard a rustle in the leaves…
そして、涙が頬を伝うとき、彼女は葉っぱのざわめきを聞きました…
…and a familiar meow!
…そして聞き覚えのあるニャーという鳴き声!
“Pumpkin! You found me! I’m so sorry I left you behind.”
「パンプキン!見つけてくれたのね!置いてきてしまってごめんなさい。」
Purring loudly, Ollie’s cat led her out of the woods
大きな声で喉を鳴らしながら、オリーの猫は彼女を森から連れ出し、
and toward home.
家へと向かいました。
That night, Ollie wasn’t the only one happy to be reunited with her cat.
その夜、猫との再会を喜んだのはオリーだけではありませんでした。
And in the morning, Ollie opened her door to find a very special thank you gift!
そして朝、オリーがドアを開けると、特別な感謝の贈り物が!
The End
おしまい