「The King Penguin」は、王様になりたいペンギン、パーシヴァルの冒険と成長を描いた絵本です。彼は自分の言うことを聞く従順な臣民を探して旅に出ますが、出会うのは自分を食べようとする動物たちばかり。最終的に彼は、王様であるよりも、仲間と協力して暮らすことが大切だと気づきます。このコミカルで温かい物語を通じて、子どもたちは他者との協力や思いやりの大切さを学べます。
ここでは「The King Penguin」の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
パーシヴァル・ペンギンは、王様としてすべてを仕切ることに誇りを持っていましたが、仲間のペンギンたちは彼の命令にうんざりし、ついに彼を追い出してしまいます。新しい従順な仲間を探すため、彼はアザラシやクジラ、そしてホッキョクグマのもとを訪れますが、どの動物もパーシヴァルを食べようとします。
最終的に、彼は王様でいることよりも、仲間と協力して暮らすことが大切だと気づき、コロニーに戻って秩序を取り戻す手助けをします。
英語学習のポイント
この絵本には、楽しい英語のフレーズがたくさん登場します。特に次の表現は、子どもたちが覚えると役立つものです。
“I make the rules. You do not.”
- このフレーズは「私がルールを作る。君は作らない」という意味です。誰かがルールを決める立場にいることを表す表現です。
例文:
- In my house, I make the rules.
(私の家では、私がルールを決めます。) - At school, the teacher makes the rules, not the students.
(学校では、先生がルールを作ります、生徒たちではありません。)
“I am your king!”
- このフレーズは「私は君たちの王様だ!」という意味で、自分がリーダーや支配者であることを宣言する表現です。
例文:
- The lion proudly said, “I am your king!”
(ライオンは誇らしげに「私は君たちの王だ!」と言いました。) - In the game, she pretended to be the king and said, “I am your king!”
(ゲームで彼女は王様のふりをして「私は君たちの王だ!」と言いました。)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
Percival Penguin was properly pampered proudly pristine,
パーシヴァル・ペンギンはしっかり手入れされていて、誇らしげに清潔だった、
and Practically perfect
そしてほぼ完璧だった。
He was a king penguin after all and everyone knows that King Penguins rule.
彼はキングペンギンだったし、みんな知っている通り、キングペンギンは支配者だ。
As a king penguin some of Percival’s duties included establishing order.
キングペンギンとして、パーシヴァルの任務には秩序を確立することが含まれていた。
Royal Decree.
王の勅令。
I am King,
私は王だ、
You are not
君は王ではない
I make the rules
私がルールを作る
You do not
君は作らない
Only King Penguins can wear crowns
王冠をかぶれるのはキングペンギンだけだ
Do not eat yellow snow
黄色い雪は食べるな
Settling disputes.
争いを解決する。
“I caught that fish first!”
「私がその魚を最初に捕まえた!」
“But I caught it second!”
「でも僕が2番目に捕まえたんだ!」
“I have the solution! I’ll eat it.”
「解決策がある!僕が食べるよ。」
And appointed his Royal advisors.
そして、彼の王室顧問を任命した。
“I’ll only listen to this guy.”
「この人の言うことしか聞かないよ。」
Being King Penguin was hard work.
キングペンギンでいるのは大変な仕事だった。
“Where did my fish go?” “Taxes!”
「僕の魚はどこに行った?」 「税金だよ!」
But Percival ruled with pride.
でもパーシヴァルは誇りを持って統治した。
That is until his subjects began to protest.
それは、彼の臣民たちが抗議を始めるまでのことだった。
“Why do you get to be king?”
「なんで君が王なんだ?」
“Yeah! I want to be king!”
「そうだ!僕も王になりたい!」
“No, you’re a Fairy Penguin.”
「いや、君はフェアリーペンギンだ。」
“So, if I’m a Macaroni Penguin, does that make me pasta?”
「じゃあ、僕がマカロニペンギンなら、僕はパスタってこと?」
“I vote for democracy!”
「僕は民主主義に投票する!」
“Chin straps for everyone!”
「みんなにあご紐を!」
And kicked him out of the colony.
そして、彼をコロニーから追い出した。
“I think I am pasta!”
「僕はパスタだと思う!」
“Can I have your crown?”
「君の王冠をもらっていい?」
“Did we vote on this?”
「これについて投票したっけ?」
“Leave the wig and cloak!”
「かつらとマントは置いていけ!」
“Fine! I’ll find a new kingdom to rule.”
「いいさ!新しい王国を見つけて支配するよ。」
Percival scoured the icy land.
パーシヴァルは氷の大地を探し回った。
Finally, he spotted a motley crew in dire need of leadership.
ついに、リーダーシップを必要としている寄せ集めの集団を見つけた。
“Salutations! My slippery subjects! I am your king!”
「ご挨拶!僕の滑りやすい臣民たち!僕が君たちの王だ!」
But instead of bowing down, the seals…
しかし、アザラシたちは頭を下げる代わりに…
Tried to eat him!
彼を食べようとした!
“Come back! I have mustard!”
「戻って来て!マスタードを持ってるよ!」
Percival persisted.
パーシヴァルは諦めなかった。
“Behold! My soggy citizens. I am your king!”
「見よ!僕のびしょびしょの臣民たち。僕が君たちの王だ!」
But instead of following his rules, the whales…
しかし、クジラたちは彼のルールに従う代わりに…
Tried to eat him!
彼を食べようとした!
Percival persevered.
パーシヴァルは屈せず続けた。
“Greetings! My raucous residents. I am your king!”
「ご挨拶!僕の騒がしい住民たち。僕が君たちの王だ!」
But instead of proclaiming his greatness throughout the land, the polar bears…
しかし、彼の偉大さを広める代わりに、ホッキョクグマたちは…
Tried to eat him!
彼を食べようとした!
Percival strove to become king again.
パーシヴァルは再び王になろうと努力した。
Grrrrrr
ガルルル
And again,
もう一度、
Guuunt
グーント
But with each attempt his subjects…
しかし、毎回彼の臣民たちは…
Squaaawk
ギャアアア
Tried to eat him!
彼を食べようとした!
“Not you two, sardines!”
「君たちじゃないよ、イワシたち!」
This being King business was not for the faint of heart!
この王でいることは、心が弱い者には向いていなかった!
Percival was pondering his predicament
パーシヴァルは自分の窮地について考えていた。
when…
その時…
Bump!
ドン!
“Excuse me…”
「すみません…」
“Lo, my minuscule minion! I am your emperor!”
「おお、僕の小さな下僕よ!僕が君の皇帝だ!」
“Who do you think you are?”
「君、何者だと思ってるの?」
“An emperor penguin.”
「皇帝ペンギンだ。」
“Just because you are an emperor penguin doesn’t mean you are in charge.”
「皇帝ペンギンだからって君が偉いわけじゃないよ。」
“Oh.”
「ああ。」
All at once, Percival realized that maybe King Penguins don’t rule.
一気に、パーシヴァルはもしかしてキングペンギンが支配者ではないことに気づいた。
Percival had to patch things up.
パーシヴァルは事態を修復しなければならなかった。
“Come with me.”
「一緒に来て。」
But when he returned to his old colony…
しかし、彼が元のコロニーに戻ってきたとき…
It was chaos.
そこはカオスだった。
“I’m the new king!”
「僕が新しい王だ!」
“No, I am! Gaze at my illustrious crown!”
「いや、僕だ!僕の輝かしい王冠を見てくれ!」
“I voted for me!”
「僕は自分に投票した!」
“I don’t want to be pasta.”
「僕はパスタになりたくない。」
“Wings for everyone!”
「みんなに翼を!」
“Is this my egg?”
「これが僕の卵?」
“Hark! my feathered friends. I’m sorry, and I’m here to help.”
「聞け!僕の羽毛の友よ。ごめんね、そして助けに来たんだ。」
Together, the penguins worked to establish order.
ペンギンたちは協力して秩序を取り戻した。
Colony rules:
コロニーのルール:
Only fish on Fridays…
金曜日だけ魚を食べる…
And every day.
そして毎日。
Never trust sardines.
イワシを信用してはいけない。
Do not eat yellow snow.
黄色い雪を食べてはいけない。
Be kind, except to sardines.
優しくすること、ただしイワシには例外。
Keep the peace
平和を保とう
And make decisions as one big colony.
そして大きなコロニーとして一緒に決定しよう。
“Sardines for everyone! All in favor?”
「みんなにイワシを!賛成の人は?」
Percival Penguin was properly pampered,
パーシヴァル・ペンギンはしっかりと手入れされ、
Proudly pristine,
誇らしげに清潔で、
and perfectly practical.
そして完璧に実用的だった。
He was a penguin after all
彼は何しろペンギンだった。
And everyone knows that penguins rule.
そして、誰もがペンギンが支配者であることを知っている。