冬の夜、ソリに乗って大はしゃぎ!そんな楽しさいっぱいの絵本「Ten on the Sled」をご紹介します。歌いながら数字も学べちゃう、一石二鳥のこの絵本。今回は、この絵本を通して、お子さんと一緒に楽しく英語に触れてみませんか?
ここでは「Ten on the Sled」の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
舞台は白夜の地。カリブーのソリに、たくさんの動物たちが乗って、雪の丘を滑り降りています。最初は10匹だったのが、スピードが上がるにつれて、1匹ずつソリから落ちていって…最後にはカリブー1匹に!寂しくなったカリブーのために、動物たちは再びソリに飛び乗って、みんなで一緒に滑り降りるのでした。
見どころ&おすすめポイント
- 繰り返しのリズムが楽しい!
There were ten on the sled and the caribou said…というフレーズが繰り返されるので、小さなお子さんでもすぐに覚えて一緒に口ずさめます。英語特有のリズムやイントネーションに自然と親しむことができます。
- 数字のカウントダウンが学べる!
ソリから動物が落ちるたびに、10から1へと数が減っていくので、遊びながら数字の概念を学べます。英語での数字の言い方も覚えられますね!
- 動物たちの表情が豊か
ソリから落ちる動物たちの、ちょっと困ったような、でも楽しそうな表情がとってもキュート!絵を見ているだけでもワクワクしてきます。
- Ten in the Bed”の替え歌
英語圏で親しまれている童謡”Ten in the Bed”の替え歌になっているので、メロディーに乗せて歌うこともできます。
英語学習のポイント
この絵本には、日常会話でもよく使われる表現がたくさん出てきます。ここでは2つのフレーズをピックアップして、詳しく解説しますね!
- Slip over! Slide over!(ずれて!滑って!)
Slip over: 「ちょっとずれる」「よける」という意味です。
例文: ”Could you slip over a little? I can’t see the TV.” (ちょっとずれてくれる?テレビが見えないんだ。)
Slide over: 「滑って場所を空ける」という意味です。
例文: “Slide over, please. I want to sit next to you.” (詰めてくれる?隣に座りたいんだ。)
- Keep trying! We’re flying! (頑張って!飛んでるぞ!)
Keep trying: 「諦めずに続ける」「頑張り続ける」という意味の励ましの言葉です。
例文: “Don’t give up! Keep trying!” (諦めないで!頑張り続けて!)
We’re flying: 「飛んでいるみたい」「絶好調」というニュアンスでも使います。
例文:“The project is going so well, we’re flying!”(プロジェクトはとてもうまくいっていて、絶好調です。)
- 読み聞かせのコツ
抑揚をつけて、ソリが滑り降りる様子を声で表現してみましょう。「Slip over! Slide over!」のところは、少し早口でリズミカルに読むと、楽しさが増しますよ。
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読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
On a sunlit night,
太陽の光が差し込む夜に、
neath a snowy moon,
雪の月の下で、
there was one on the sled,
そりに一人乗っていた、
then two, but soon…
次に二人、しかしすぐに…
There were ten on the sled and the caribou said.
そりに10人乗っていて、カリブーが言った。
“Slip over! Slide over!”
「ずれて!滑って!」
So they all slid over.
みんな滑った。
and Seal spilled out.
そしてアザラシがこぼれ落ちた。
There were nine on the sled and the caribou said.
そりに9人乗っていて、カリブーが言った。
“It’s snowing get going!”
「雪が降ってる、出発だ!」
So they all got going.
みんな出発した。
but hair hopped out.
しかしウサギが飛び出した。
There were eight on the sled and the caribou said.
そりに8人乗っていて、カリブーが言った。
“It’s slicker go quicker!”
「滑りやすい、もっと速く!」
So they all went quicker.
みんなもっと速く行った。
but sheep shot out.
しかしヒツジが飛び出した。
There were seven on the sled and the caribou said.
そりに7人乗っていて、カリブーが言った。
“We’re gliding keep riding!”
「滑ってる、乗り続けろ!」
So they all kept riding.
みんな乗り続けた。
but walrus whirled out.
しかしセイウチが飛び出した。
There were six on the sled and the caribou said.
そりに6人乗っていて、カリブーが言った。
“We’re lighter hold tighter!”
「軽くなった、しっかり掴まって!」
So they all held tighter.
みんなしっかり掴まった。
but fox flipped out.
しかしキツネが飛び出した。
There were five on the sled and the caribou said.
そりに5人乗っていて、カリブーが言った。
“Great thunder duck under!”
「すごい雷、下に潜って!」
So they all ducked under.
みんな下に潜った。
but squirrel squeezed out.
しかしリスが飛び出した。
There were four on the sled and the caribou said.
そりに4人乗っていて、カリブーが言った。
“They’re chasing keep racing!”
「追いかけてくる、競争し続けろ!」
So they all kept racing!
みんな競争し続けた。
but wolf wiped out.
しかしオオカミが飛び出した。
There were three on the sled and the caribou said.
そりに3人乗っていて、カリブーが言った。
“They’re winning no spinning!”
「勝ってる、回転するな!」
So they all quit spinning!
みんな回転をやめた。
but Moose muddled out.
しかしヘラジカが飛び出した。
There were two on the sled and the caribou said.
そりに2人乗っていて、カリブーが言った。
“Keep trying we’re flying!”
「頑張って、飛んでるぞ!」
so they both kept flying!
だから二人は飛び続けた。
till bear sailed out.
クマが飛び出すまで。
There was one on the sled and the caribou said.
そりに一人乗っていて、カリブーが言った。
“I’m only, I’m lonely,
「一人ぼっちだ、寂しい、
I’m chilled to the bone.
骨まで冷えた。
A reindeer likes flying.
トナカイは飛ぶのが好きだ。
but never alone!”
でも一人じゃいやだ!」
So…
それで…
…One through ten,
1から10まで、
all leaped on again,
みんな再び飛び乗った、
for one more run and a little more fun
もう一度走るため、そしてもう少し楽しむため、
in the moonlit land of the midnight sun.
白夜の月明かりの地で。
THE END
終わり