プログラム学習に興味を持っているお子さんで、算数や数学を好きになるきっかけになりそうな動画をご紹介します。
先日、子供に三角関数って何?サイン、コサインって何?
と聞かれ「う~ん」と返事に困ってしまいました。
サラッと子供にも分かるような例えがないかと探していたら、Ted-edにうまく解説している動画を見つけました。ピクサーの研究員Tony DeRose氏による『The math behind the movies』、映画に出てくるキャラクターの動きには沢山の数学が使われているというお話です。
最近、子どもたちの間でScratchやMinecraftなどコンピュータプログラムが流行っていますが、それにも通じるお話ですね。そういうのをきっかけに算数や数学にも興味を持ってもらえれば親としては言うことありません。
Pixar: The math behind the movies – Tony DeRose
この動画では座標幾何学についてや三角関数がどう使われているかをピクサーの有名なキャラを実際に動かしながら解説しています。
座標幾何学「coordinate geometry 」についてはこんなふうに説明していました。
artists and designers think in terms of shape and images
but computers think in terms of numbers and equations.
アーティストとデザイナーは、形とイメージに関して考えます
しかし、コンピュータは数と方程式の条件で考えます。
So, to bridge those two worlds we use a mathematical concept called coordinate geometry,
この2つの世界を結びつけるのが数学の一分野である座標幾何学というものです。
なんとなく、そういうことか!と理解できそうです。英語も、部分的に聞き慣れない単語が出てきますが全体的にはやさしめな語りです。日本語字幕も出せますので意味をつかんでから聞き取る練習をしてみるのも良いかもしれません。
just remember that any time you see anything rotate in one of our films, there’s trigonometry at work underneath.
ピクサームービーで何かが回転するたびに三角関数が働いていることを思い出してください。
こう言われると興味が湧きそうですね。
さらに、中点を使った分割と平均のプログラム。
You now know enough to work at Pixar.
これがわかればピクサーで働けますよ!
と言っています。
昔の3Dアニメといったらポリゴンのカクカクでしたが、最近はなめらかな3Dアニメに変わっていますよね。そんな四角形からなめらかな曲線へと変形させる具体的な方法が中点の平均です。近頃流行りのスマホの写真アプリでモーフィングにも利用されていますね。2つの写真が混ざり合ったりするやつです。
そんな平均のプログラムで描いたアニメを動かすメカニズムもわかりやすく見せてくれます。
これから学校で座標について学習する子どもたち、こんなふうに使われているんだ・・とイメージできれば理解も進みそうですね。