英語を勉強していると、「あれ?この単語はどうやって読むんだろう?」って思うこと、ありますよね。そんな時、とっても役に立つのがフォニックスです。
フォニックスは、英語の文字と音の関係を学ぶ学習方法。アルファベット一つ一つがどんな音を持っているのかを知れば、初めて見る単語でも、自分で発音を推測して読むことができるようになります。
例えば、「cat(猫)」という単語。フォニックスでは、「c」は「ク」、「a」は「ア」、「t」は「ト」と発音することを学びます。これらの音を組み合わせると「キャット」となり、正しく読むことができます。
フォニックスを学ぶと、 知らない単語でも読めるようになる! スペルを覚えやすくなる! 英語のリスニング力がアップする! など、たくさんのメリットがあります。このページでは、フォニックスの様々なルールの中から特に「礼儀正しい母音」について詳しく解説していきます。
後半では、礼儀正しい母音の効果的な学び方や、ゲーム、年齢別のおすすめ絵本の紹介なども行っています!
どうして、礼儀正しい母音(Polite Vowels )と呼ぶのですか?
礼儀正しい母音(Polite Vowels)という表現は、英語の教育やフォニックス学習において、特定の発音規則を子どもたちにわかりやすく説明するための工夫として使われることがあります。
礼儀正しい母音と呼ばれる理由
譲り合いのイメージ
2つの母音が並んでいるとき、2番目の母音が1番目の母音に「お先にどうぞ」と譲るイメージから「礼儀正しい」と表現されます。例えば、「ai」の場合、「a」が名前読みされ、「i」は発音されません。この譲り合いのイメージが礼儀正しさを連想させます。
発音ルールを簡単に
このルールは、発音を簡単にするために設けられています。1番目の母音だけを名前読みすることで、発音がシンプルになり、学習者にとって覚えやすくなります。例えば、「rain」では「a」が名前読みされ、「i」は発音されません。
教育的な工夫
子どもたちにこのルールを教える際に、物語やキャラクターを使って視覚的かつ感情的に理解しやすくするために「礼儀正しい」という表現が使われます。例えば、「aさんとiさんが並んで歩いてきたら、急に道が狭くなったので、iさんがaさんにお先にどうぞ!と言って自分は黙ってついていく」というストーリーで説明されます。
礼儀正しい母音のルールと応用例
礼儀正しい母音(Polite Vowels)の「礼儀正しい」という意味が理解できたところで、ここでは、礼儀正しい母音の基本的なルールと、それを使って単語を正しく読む方法を詳しく説明していきましょう。
礼儀正しい母音のルールは非常にシンプルです。2つの母音が並んでいる場合、1つ目の母音をアルファベットの名前読み(長音)し、2つ目の母音は発音しないというものです。例えば以下のような単語があります。
Polite Vowels | 例 |
---|---|
ai | rain, mail, tail |
ay | May, day |
ea | sea, tea |
ee | see, tree |
ie | pie, tie |
oa | boat, coat |
ow | show, snow |
これらの例では、最初の母音が名前読みされ、2番目の母音は発音されません。このルールを理解することで、英語の発音やスペリングがより簡単になります。
例外もあるよ!注意すべき「礼儀正しい母音」
ただし、英語にはこのルールに従わない単語もいくつかあります。ここでは、そのような例外について解説します。
1. 異なる発音の例
- ea: “great”(グレイト) – “ea” の発音が長母音 /i:/ ではなく、/eɪ/ になる。
- ie: “friend”(フレンド) – “ie” が長母音 /aɪ/ ではなく、短母音 /ɛ/ で発音される。
2. 特定の組み合わせ
- ou: “rough”(ラフ) – 通常なら “ou” は /aʊ/ ですが、この単語では /ʌ/ と発音されます。
- ei: “veil”(ヴェイル) – 一般的には /i:/ の音になるはずですが、ここでは /eɪ/ の音が使われています。
注意すべきポイント
礼儀正しい母音のルールを適用する際には、以下の点に注意が必要です。
- 単語の文脈: 同じ母音の組み合わせでも、文脈や語源により発音が異なる場合があります。
- 綴りの例外: 英語の綴りには例外が多く、必ずしもルール通りに発音されないことがあります。
礼儀正しい母音のルールと例外の発音例
母音の組み合わせ | ルール通りの発音例 | 例外の発音例 | 備考 |
---|---|---|---|
ai | rain (レイン), mail (メイル) | said (セッド), plaid (プラッド) | “said” は短母音の /ɛ/ で発音される。 |
ea | sea (シー), tea (ティー) | great (グレイト), bread (ブレッド) | “great” は /eɪ/、”bread” は /ɛ/ で発音。 |
oa | boat (ボート), coat (コート) | broad (ブロード), loam (ローム) | “broad” は /ɔː/、”loam” は /oʊ/。 |
ee | see (シー), tree (ツリー) | been (ビン), threepence (スリーペンス) | “been” は /ɪ/ で発音されることがある。 |
ie | pie (パイ), tie (タイ) | friend (フレンド), sieve (シヴ) | “friend” は /ɛ/、”sieve” は /ɪ/。 |
ou | cloud (クラウド), house (ハウス) | rough (ラフ), bough (バウ) | “rough” は /ʌ/、”bough” は /aʊ/。 |
ow | snow (スノウ), show (ショウ) | knowledge (ノーレッジ), borrow (ボロウ) | “knowledge” は /ɒ/、”borrow” は /ɒ/。 |
ei | ceiling (シーリング), receive (リシーブ) | vein (ヴェイン), heifer (ヘファー) | “heifer” は /ɛ/。 |
ue | blue (ブルー), true (トゥルー) | cue (キュー), argue (アーギュー) | “cue” は /juː/、”argue” は /juː/。 |
例外を覚えるコツ!
- フラッシュカードを活用する: 例外となる単語をフラッシュカードに書き出して、繰り返し練習しましょう。
- 単語をグループ分けする: 共通点を持つ単語をグループ分けすることで、覚えやすくなります。
- 例文の中で覚える: 例外となる単語を実際に使った例文を覚えることで、より自然に記憶に定着します。
フラッシュカードで楽しく単語を覚えよう!
フラッシュカードは、単語とその発音、イラストなどを書いたカードを使って、視覚と聴覚を刺激しながら単語を覚える効果的な学習方法です。
- 作り方:
- 厚紙や画用紙をカードサイズに切る。
- 表面に単語を書き、裏面に発音記号とイラストを描く。
- 単語の発音を録音して、QRコードを裏面に印刷するのもおすすめです。
- 使い方:
- カードの表面を見て、単語を発音してみる。
- 裏面を見て、発音記号やイラストで確認する。
- 繰り返し練習することで、自然と単語を覚えられます。
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おすすめ教材
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親子で楽しめるフォニックスゲームで、自然と発音を身につけよう!
ゲームを通してフォニックスを学ぶことで、楽しみながら自然と発音を身につけることができます。
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フォニックスビンゴ: フォニックスの音を聞いて、ビンゴカードの該当するマスを埋めていくゲームです。
フォニックスかるた: フォニックスの音を聞いて、該当する絵札を取るゲームです。
フォニックスすごろく: サイコロを振って、止まったマスの単語を発音していくゲームです。
フラッシュカードやゲームを活用することで、フォニックスを楽しく効果的に学ぶことができます。そして、例外もしっかりと覚えることで、さらに英語の読解力・発音力が向上します。ぜひ、これらの方法を試して、フォニックスをマスターしましょう!
幼児期からの英語絵本で「礼儀正しい母音」をマスター!
幼児期の英語学習において、フォニックスを身につけることは非常に効果的です。特に、「礼儀正しい母音」を理解することは、英語の読み書き能力を向上させるための大きな一歩となります。そして、この「礼儀正しい母音」をマスターする一番の近道、それは幼児期からの英語絵本の読み聞かせです!
英語絵本の読み聞かせがフォニックス学習に最適な理由とは?
英語絵本には、自然な英語のリズムやイントネーション、そして様々な単語が含まれています。読み聞かせを通して、子供たちは無意識のうちにこれらの要素を吸収していきます。特に、繰り返し出てくる単語やフレーズは、自然と耳に残り、発音やスペルを覚えるのに役立ちます。
また、英語絵本には、カラフルなイラストや楽しいストーリーが多く、子供たちの興味を引きつけ、学習意欲を高める効果も期待できます。楽しく英語に触れることで、英語学習に対する抵抗感をなくし、自然とフォニックスを身につけることができます。
おすすめの英語絵本を年齢別に紹介!
ここでは、幼児期から小学生まで、年齢別にオススメの英語絵本をご紹介します。これらの絵本は、このブログでも紹介していますので、まずは動画の読み聞かせで楽しんでみてください!
0歳~3歳:
- Brown Bear, Brown Bear, What Do You See? (エリック・カール): 色鮮やかなイラストと繰り返しのフレーズで、動物の名前を覚えながら、英語のリズムに親しめます。
- Dear Zoo (ロッド・キャンベル): 動物園から送られてくる様々な動物たちを通して、形容詞や動物の名前を楽しく学べます。
- The Very Hungry Caterpillar (エリック・カール): いもむしが様々な食べ物を食べて成長していく様子を描いた、色彩豊かな絵本です。曜日や食べ物の名前を覚えながら、ストーリーを楽しむことができます。
3歳~6歳:
- Click, Clack, Moo: Cows That Type (ドリーン・クローニン): タイプライターを手に入れた牛たちが、農場主に要求を突きつけるユーモラスな物語です。動物の名前や動詞を覚えながら、ストーリーを楽しむことができます。
- Corduroy (ドン・フリーマン): デパートで売られているクマのぬいぐるみ、コーデュロイの冒険を描いた心温まる物語です。日常的な単語や表現を覚えながら、ストーリーを楽しむことができます。
- Where the Wild Things Are (モーリス・センダック): いたずらっ子のマックスが、想像の世界で冒険するファンタジー絵本です。豊かな表現力と想像力を育むことができます。
6歳~小学生:
- The Cat in the Hat (ドクター・スース): 韻を踏んだ言葉遊びが楽しい、ドクター・スースの代表作です。英語のリズムや韻を楽しみながら、語彙力を高めることができます。
- Green Eggs and Ham (ドクター・スース): 緑色の卵とハムを食べるかどうかをめぐる、ユーモラスな物語です。繰り返しのフレーズを通して、英語のリズムに親しむことができます。
- Charlotte’s Web (E.B. ホワイト): 子ブタのウィルバーとクモのシャーロットの友情を描いた感動的な物語です。豊かな表現力と語彙力を身につけることができます。
文字をなぞり書きしながら、楽しく発音を覚えよう!
英語絵本の読み聞かせに加えて、文字をなぞり書きすることで、より効果的にフォニックスを学ぶことができます。絵本を読みながら、気になる単語やフレーズを書き写したり、発音練習をしたりすることで、視覚と聴覚、そして手の動きを通して、より深く記憶に定着させることができます。
さいごに
幼児期からの英語絵本の読み聞かせは、フォニックス、特に「礼儀正しい母音」をマスターするための最良の方法です。繰り返し耳にしたり何度も口に出しているうちに馴染んでいきます。ぜひ、親子で一緒に英語絵本の世界を楽しんで、自然と英語力を身につけていきましょう!
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