昔話の「3匹のくま」と聞いて、誰もが一度は思い浮かべるあのゴールドロックのお話。もしもあの主人公が、マイペースでロックな子ネコのピートだったらどうなると思いますか。
実はピートの手にかかると、おかゆがピザに変わり、イスがギターになっちゃうんです。思わずくすっと笑ってしまうような展開の中に、子どもたちが自然と覚えて真似したくなるフレーズがたくさん詰まっています。
ここではPete the Kitty and the Three Bearsの簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本の基本情報
| タイトル | Pete the Kitty and the Three Bears |
|---|---|
| 著者・イラスト | Kimberly and James Dean |
| 出版社 | HarperCollins |
| 対象年齢(目安) | 4〜8歳(My First I Can Read) |
あらすじ
森へお散歩に出かけた子ネコのピートは、誰もいない家を見つけて中に入ってみることにしました。
お腹が空いたピートは熱すぎず冷たすぎないちょうどいいピザを食べ、次にちょうどいい音のギターを見つけてノリノリで演奏を楽しみます。
すっかり眠くなったピートがちょうどいい硬さのベッドで昼寝をしていると、家の持ち主であるくまの親子が帰ってきて大騒ぎになってしまいます。
英語学習のポイント
① 「ぴったり・ちょうどいい」を伝える「just right」
物語の中で何度も繰り返される「just right」という表現は、自分にとって条件がカンペキであることを表すとても便利なフレーズです。
これを噛み砕いて言うと、「これ以上もこれ以下もないくらいしっくりくる」という心地よい状態を指しています。
例えば、服を試着したときにサイズがジャストフィットだったときや、スープの温かさが好みにぴったりな場面で使うと自然ですね。
- just right → ちょうどいい、ぴったり
- “The last pizza was just right!” → 最後のピザはちょうどいい!
- “This shirt is just right for me.” → このシャツは私にぴったりです。
② 申し訳なさを表す「feel bad」
自分のした行動を振り返って「悪いことをしちゃったな」「申し訳ないな」と胸が痛む気持ちを表現するときに使う熟語となります。
相手に「ごめんなさい」と直接謝る一歩手前の、素直な反省の気持ちを伝える言葉とイメージしてみてください。
うっかり友達のオモチャを壊してしまったときや、約束の時間に遅れてしまったときなど、日常のふとした場面で心の動きをシンプルに伝えられますよ。
- feel bad → 申し訳なく思う、心が痛む
- “Pete felt bad that he ate the bear’s pizza.” → ピートはくまのピザを食べちゃったことを申し訳なく思いました。
- “I feel bad about breaking your toy.” → 君のおもちゃを壊してしまって申し訳なく思っています。
③ 比較の英語を作る「too + 形容詞」のコツ
「too 〜」という形を使うと、「〜すぎる」という行き過ぎた状態を簡単に表現することができます。
専門的な文法用語を使わずに言えば、限度をオーバーして困っている状態をあらわす合図のようなものです。
日本語でも「これ大きすぎるよ」とか「熱すぎる!」と言うことがありますよね。形容詞の前に「too」をひとつ置くだけで「度が超えている」というニュアンスを付け加えられるので、子どもにとっても使いやすい表現でしょう。
- too + 形容詞 → 〜すぎる
- “The first pizza was too hot.” → 1枚目のピザは熱すぎました。
- “This bag is too heavy for me.” → このバッグは私には重すぎます。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
Pete saw a house.
ピートは家を見つけました。
No one was home.
家には誰もいませんでした。
Pete saw three pizzas.
The first pizza was too hot.
The second pizza was too cold.
ピートは3枚のピザを見つけました。
1枚目のピザは熱すぎました。
2枚目のピザは冷たすぎました。
Pete ate the pizza, yummy!
ピートはピザを食べました、おいしい!
“Let’s jam!” Pete said.
The first guitar was too loud.
The second guitar was too quiet.
「セッションしようぜ!」とピートは言いました。
1本目のギターは音が大きすぎました。
2本目のギターは音が小さすぎました。
It was out of sight!
Pete rocked out.
Oops! the string broke.
最高にかっこいい!
ピートはノリノリで演奏しました。
おっと! 弦が切れてしまいました。
He wanted to take a nap.
The first bed was too hard.
The second bed was too soft.
彼は昼寝をしたくなりました。
1つ目のベッドは硬すぎました。
2つ目のベッドは柔らかすぎました。
Nighty night!
Pete fell asleep.
おやすみなさい!
ピートは眠りにつきました。
Someone ate their pizza.
“Mine is all gone,” said Baby Bear.
誰かが彼らのピザを食べました。
「僕のが全部なくなってる」とベビーくまが言いました。
“Mine is broken,” said Baby Bear.
Someone slept in their beds.
“They’re still in my bed,” said Baby Bear.
「僕のが壊れてる」とベビーくまが言いました。
誰かが彼らのベッドで寝ました。
「誰かがまだ僕のベッドにいるよ」とベビーくまが言いました。
Pete woke up.
Baby Bear was crying.
ピートは目を覚ましました。
ベビーくまは泣いていました。
Pete felt bad he played their guitars.
Pete felt bad he slept in their beds.
ピートは彼らのギターを弾いちゃったことを申し訳なく思いました。
ピートは彼らのベッドで寝ちゃったことを申し訳なく思いました。
“I am sorry, I didn’t ask to use your stuff,” Pete said.
“Everyone makes mistakes,” Mama Bear said.
“We forgive you, Pete,” Papa Bear said.
「ごめんなさい、勝手にみんなのものを使ってしまいました」とピートは言いました。
「誰にだって失敗はあるわ」とママくまが言いました。
「許してあげるよ、ピート」とパパくまが言いました。
Baby Bear was happy.
“Let’s be friends, Pete,” Baby Bear said.
ベビーくまは喜びました。
「友達になろうよ、ピート」とベビーくまが言いました。
まとめ
知っているお話がちょっと変わった世界観で描かれると、子どもたちの集中力もぐっと高まりますね。
失敗しても素直に謝って仲良くなるピートたちの姿は、道徳的にも心に響くものがあると感じます。
「just right」や「too 〜」といった短いリズムの良い表現は、おうちでの会話にも取り入れやすいのではないでしょうか。