ペンギンたちがおしくらまんじゅう!?『Penguin Huddle』のあらすじと英語学習のポイント

ペンギンたちがおしくらまんじゅう!?『Penguin Huddle』のあらすじと英語学習のポイント

私たちが暮らす日本が汗ばむような季節を迎えていても、地球の反対側にある南極はマイナス数十度にもなる極寒の世界です。

そんな厳しい寒さのなか、身を寄せ合って暖をとっていたペンギンたちが、そのままカチコチに凍りついてしまったらどうなってしまうでしょうか。

今回ご紹介する『Penguin Huddle』は、そんなコミカルで少しドタバタなハプニングから始まる、とってもチャーミングな英語絵本なんですよ。

ここでは『Penguin Huddle』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

絵本の基本情報

 

タイトルPenguin Huddle
著者・イラストRoss Montgomery (著) / Sarah Warburton (イラスト)
出版社Candlewick Press
対象年齢(目安)3歳〜7歳(未就学児〜小学生低学年)

あらすじ

南極で暮らすペンギンの群れは、遊ぶのが大好きです。

日が暮れて寒くなると、みんなでギューッと体を寄せて「ペンギン・ハドル(おしくらまんじゅう)」をして暖をとっていました。

ところがある猛吹雪の翌朝、目覚めたペンギンたちは、巨大なアイスキャンディーのように全員くっついたまま凍りついてしまいます。

自力では動けず、周りの動物たちも太刀打ちできません。

そこで一番小さなピップスクイークの提案で、彼らは助けてくれる人を求めて海を渡り、はるか遠くの賑やかな街へと大冒険に出かけることになります。

英語学習のポイント

① 「huddle」:ギュッと身を寄せ合う表現を覚えよう!

タイトルの「huddle」は、寒さや恐怖で人々や動物が「小さく身を寄せ合う」「押し合いへし合いする」という意味を持つ言葉です。日本でいう「おしくらまんじゅう」のニュアンスにピッタリの表現ですね。スポーツのラグビーやアメリカンフットボールで、選手たちが円陣を組んで作戦会議をすることも「ハドル」と呼びます。

  • huddle → 身を寄せ合う、押し合う
    • “The penguins huddle together to stay warm.” → ペンギンたちは暖をとるために身を寄せ合います。
    • “Let’s huddle by the fireplace.” → 暖炉のそばに集まって体を寄せ合いましょう。

② 「set off」:冒険や旅に出発するときの決まり文句

ペンギンたちが街へ向かう場面で使われている「set off」は、「旅立つ」「出発する」という意味の非常に使いやすい熟語です。「leave」や「start」と言い換えることもできますが、「どこか遠くへ向かって歩みを進める」というワクワク感や意志が込められた表現として、絵本や物語には頻繁に登場しますよ。

  • set off → 出発する、旅立つ
    • “They set off across the ocean.” → 彼らは海を越えて旅立ちました。
    • “We should set off early tomorrow morning.” → 明日の朝早くに出発すべきですね。

③ 「spend + 時間 + -ing」:〜して時間を過ごすコツ

物語の冒頭でペンギンたちが「一日中遊んで過ごす」様子を表す際に役立つ文法パターンです。「spend + 時間 + 動詞のing形」の形をつくることで、「〜をして(時間を)過ごす」という日常会話でも使い勝手の良い文章が完成します。休日のお子さんの過ごし方を英語で話すときなどにも重用しますよ。

  • spend time -ing → 〜して時間を過ごす
    • “They spend all day playing in the snow.” → 彼らは雪の中で一日中遊んで過ごします。
    • “I spent two hours reading this picture book.” → 私はこの絵本を読むのに2時間を過ごしました。

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

The Penguin Pack played all day long at the Frozen Southern Pole.
Some went ice skating.
Some went fishing.
The others juggled snowballs!
ペンギン・パックは凍てつく南極で一日中遊んでいました。
アイススケートをするペンギンもいれば、
釣りをするペンギンもいました。
残りのペンギンたちは雪玉でジャグリングをしていました!
And when the sun went down,
and stars filled the cold dark sky…
“Penguin huddle!”
The penguin squeezed and squished together so they stayed warm and cozy all night long.
そして日が沈み、
冷たく暗い空に星が満ちると…
「ペンギン・ハドル(おしくらまんじゅう)だ!」
ペンギンたちはギュッと体を押しつけ合い、一晩中温かく快適に過ごしました。
But one night there was a storm that blew as hard as a herd of mammoths and froze the wind to the mountain.
しかしある夜、マンモスの群れと同じくらい激しく吹き荒れ、山に風さえも凍りつかせるほどの嵐がやってきました。
When the Penguins woke up the next morning,
they were stuck!
翌朝、ペンギンたちが目を覚ますと、
固まって動けなくなっていました!
The Penguins pulled and puffed and shuffled and scuffled, but it was no use.
They were frozen together like a giant penguin ice pop!
ペンギンたちは引っ張ったり、息を弾ませたり、足をもがいたり、もみ合ったりしましたが、無駄でした。
まるで巨大なペンギンアイスキャンディーのように、みんなで一緒に凍りついてしまったのです!
From the middle of the Huddle came a tiny voice.
“Let’s ask our friends to help,” said Pipsqueak, the smallest of them all.
おしくらまんじゅうの真ん中から、小さな声が聞こえてきました。
「友達に助けを求めようよ」と、みんなの中で一番小さなピップスクイークが言いました。
The snow hairs heaved and huffed,
and the walruses pride and puffed, but they didn’t budge one bit.
What a penguin muddle!
ノウサギたちが力を振り絞って息を荒らし、
セイウチたちも胸を張って息を吹きかけましたが、少しも動きませんでした。
なんてペンギンの大混乱でしょう!
“What will we do?” cried the panicked Penguins.
“I’ve got an idea,” said Pipsqueak,
and he pointed to a place far, far away…
「どうしよう?」とパニックになったペンギンたちが叫びました。
「いい考えがあるよ」とピップスクイークが言い、
ずっと、ずっと遠くの場所を指さしました…
The Penguins set off across the Great and gleaming ocean.
They traveled by Iceberg Express…
Albatross Airways…
And whale rail…
until finally they came to a shining City.
ペンギンたちは輝く大きな海を越えて出発しました。
彼らは氷山特急や…
アホウドリ航空…
秘めたるクジラ鉄道で旅をして…
ついに光り輝く街に到着しました。
“There’s got to be someone who can help us here,” said Pipsqueak.
「ここならきっと僕たちを助けてくれる人がいるはずだよ」とピップスクイークが言いました。
The streets were filled with thousands of different animals from all over the world.
The penguin searched high and low for someone who could lend a paw, hoof, or flipper.
通りは世界中から集まった何千ものさまざまな動物たちでいっぱいでした。
ペンギンたちは、前足やひづめ、ヒレを貸してくれる誰かをあちこち探しました。
But the baker’s warm Donuts didn’t defrost them.
the barber shop claws couldn’t crack them.
and The Beetles bowling balls bounced right off them.
What a penguin struggle!
けれど、パン屋の温かいドーナツでも解凍できませんでした。
床屋のはさみ爪でも割ることができませんでした。
そして、カブトムシたちのボーリングの球も跳ね返されてしまいました。
なんてペンギンの大苦戦でしょう!
Just when the pinguins were feeling lumpier and grumpier than ever and ready to give up.
Pipsqueak had another idea.
“Look at the poster, everyone! We can ask the Doctopus for help.”
ペンギンたちがこれまで以上にゴツゴツして不機嫌になり、今にもあきらめそうになったそのとき。
ピップスクイークがまた別のアイデアを思いつきました。
「みんな、ポスターを見て!ドクトパス(タコ先生)に助けを求められるよ」
The Penguins pulled and puffed and shuffled and scuffled as fast as they could, but they were still too slow.
“We’ll never get there before it closes,” they said.
“Never fear!” said their new animal friends…
ペンギンたちはできる限り急いで引っ張り、息を弾ませ、足をもがいて進みましたが、それでも遅すぎました。
「閉まるまでに絶対にたどり着けないよ」と彼らは言いました。
「心配しないで!」と新しい動物の友達が言いました…
“we’ll get you there.”
The Penguins raced through the city streets to get to the Doctopus in time. Wee-oo! Wee-oo!
「僕たちが連れて行ってあげるよ」
ペンギンたちはドクトパスのもとへ時間通りに到着するため、街の通りを駆け抜けました。ピーポー!ピーポー!
The Doctopus was about to leave his office when The Penguin Pack pushed in.
“You have to help us, Doc!” the Penguins cried, “we’re frozen stiff!”
ドクトパスが診察室を出ようとしたまさにそのとき、ペンギン・パックが押し入ってきました。
「先生、助けてください!」とペンギンたちは叫びました。「カチコチに凍りついちゃったんです!」
The Doctopus listened with a little smile as they told their story.
“Bless my tentacles,” he said,
“I think you’ve solved this penguin puzzle on your own. The answer is right at your feet!”
ドクトパスは彼らの話を聞きながら、にっこりと微笑みました。
「おやおや、驚いたな」と彼は言いました。
「このペンギンの謎は自分たちで解決したようだよ。答えはまさに君たちの足元にある!」
The Penguins couldn’t believe their eyes.
After all their Adventures, their penguin huddle had melted into a penguin puddle.
“We’re free! Yippe!” they sang.
ペンギンたちは自分の目を疑いました。
あらゆる冒険を経て、彼らのペンギン・ハドル(おしくらまんじゅう)は溶けてペンギンの水たまり(パドル)になっていたのです。
「自由になったぞ!やったー!」と彼らは歌いました。
But when the dancing was done, poor Pipsqueak wasn’t happy anymore.
“I loved our penguin huddle. We were squished and squeezed and lumpy and grumpy,
but we were close too. And now that it’s gone, I miss it.”
しかし、ダンスが終わると、かわいそうなピップスクイークはもう嬉しそうではありませんでした。
「ぼく、みんなでやったペンギン・ハドルが大好きだったな。ぎゅうぎゅう押し合って、ゴツゴツして不機嫌だったけど、
とっても仲良しだった。それがなくなっちゃって、なんだか寂しいよ」
They made a penguin promise.
“Whenever the night is cold,” said one.
“we’ll always be here to keep you safe and warm.”
“Wherever you go,” said another, “you will always have friends who can help you.”
“We might not have our penguin huddle, but you can always have…”
“a penguin cuddle.”
彼らはペンギンの約束を交わしました。
「夜が冷たいときはいつでも」と一羽が言いました。
「君を安全に温かく保つために、ぼくたちはいつでもここにいるよ」
「君がどこへ行っても」と別のペンギンが言いました。「助けてくれる友達がいつもいるんだよ」
「ペンギン・ハドルはもうないかもしれないけれど、君にはいつだって…」
「ペンギンのハグ(抱きしめ合い)があるよ」

まとめ

みんなで力を合わせてトラブルを乗り越える面白さと、仲間同士のあたたかい温もりを感じられる『Penguin Huddle』。

韻を踏んだリズムの良い言葉遣いもたくさん詰まっているので、声に出して読むだけでも心がウキウキしてきますね。

ぜひご家庭での読み聞かせに取り入れて、お子さんと一緒にペンギンたちの可愛らしくて賑やかな冒険を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ランキング参加中です。
応援が更新の励みになります!
にほんブログ村 英語ブログ 親子英語へ
にほんブログ村

広告