小さな子どもと一緒にキッチンで料理やパン作りをしていると、材料を混ぜた瞬間に色が変わったり膨らんだりして、目を輝かせる瞬間はありませんか。
実は料理やお菓子作りって、子どもたちにとって一番身近でワクワクする「科学実験」そのものなんですよね。キッチンでの小さな成功や発見は、子どもたちの知的好奇心を刺激する絶好のチャンスとなります。
今回ご紹介する『Libby Loves Science』は、そんな実験とお菓子作りの楽しさがぎゅっと詰まった英語絵本です。失敗にも負けずに工夫する主人公の姿から、科学の面白さはもちろん、おうちでの英語学習や表現の幅を広げるきっかけを感じられますよ。
ここでは『Libby Loves Science』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本の基本情報
| タイトル | Libby Loves Science |
|---|---|
| 著者 | Kimberly Derting / Shelli R. Johannes |
| イラスト | Joelle Murray |
| 出版社 | HarperCollins |
| 対象年齢(目安) | 4〜8歳(I Can Read! Level 3) |
あらすじ
リビーは混ぜたり測ったりするのが大好きな、科学熱心な女の子です。ある日、学校の秋祭りで科学ブースを担当することになったリビーと友達のフィン、ローザは、一番人気のブースを目指して大張り切り。
巨大シャボン玉やふわふわのスライム、そして大仕掛けの重曹ロケットを準備してお祭りに臨みます。ところが、本番でロケットの実験が大失敗!ブースは大ピンチを迎えてしまいます。
がっかりするリビーたちでしたが、先生のアドバイスをきっかけに、みんなで手作りのアイスクリームを作るスペシャルなパーティーを計画することになります。身近な材料を使って自分たちで解決策を見つけ出していく、前向きで心温まるストーリーとなっています。
英語学習のポイント
① 『in charge of 〜』で覚える「〜を担当している」の表現
学校や仕事、イベントなどで「自分が何かを担当している」と言いたいときにとてもよく使われる定番のイディオムです。責任を持って任されている状態を表すことができます。
これを分かりやすく言うなら、「〜の係だよ」とか「〜を任されているよ」という感じです。子ども同士のお手伝いやクラスの係活動でも役立ちそうですね。
- in charge of 〜 → 〜を担当している、〜の責任者である
- “We are in charge of the science booth.” → 私たちのクラスが科学ブースを担当することになりました。
- “Who is in charge of this project?” → このプロジェクトの担当者は誰ですか?
② 『lead to 〜』で伝える「〜につながる・引き起こす」の表現
ある行動や出来事が、次の結果や発見へと結びついていく様子を表す大切なフレーズです。失敗や努力が何かに繋がるというポジティブな場面でも大活躍します。
言い換えるなら、「〇〇という結果にたどり着く」といったイメージになります。途中のプロセスが未来を作ることを優しく示してくれる表現と言えるでしょう。
- lead to 〜 → 〜につながる、〜を引き起こす
- “Mistakes can lead to discoveries.” → 失敗は発見につながることもあります。
- “Hard work will lead to success.” → 努力は成功へとつながっていきます。
③ 『the 比較級, the 比較級』で表現する「〜すればするほど…になる」のコツ
「大きければ大きいほど良い」や「早ければ早いほど良い」といった、変化や度合いの強調を伝えたいときに便利な文法パターンです。会話にちょっとしたリズムと深みを与えてくれます。
文法用語で考えると難しく感じますが、「〇〇なほど、ますます△△になる」と覚えておけば簡単です。日常会話でもパッと使えるようになるとカッコいいですね。
- The 比較級 …, the 比較級 … → 〜であればあるほど、ますます…だ
- “The bigger, the better.” → 大きければ大きいほどいいですね。
- “The sooner, the better.” → 早ければ早いほど助かります。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
She loved mixing, pouring, measuring, and stirring.
彼女は混ぜたり、注いだり、測ったり、かき混ぜたりするのが大好きでした。
“Rainbow pancakes taste way better than plain ones,” she told her family.
And sometimes it was true!
「レインボーパンケーキはプレーンのよりずっと美味しいよ」と彼女は家族に言いました。
そして時々、それは本当でした!
Libby loved chemistry because it is all about mixing, pouring, measuring, and stirring.
化学は混ぜたり、注いだり、測ったり、かき混ぜたりすることばかりなので、リビーは化学が大好きでした。
“Uh oh,” said Libby. “Looks like ours reacted too much.”
「あちゃあ」とリビーは言いました。「私たちの、反応しすぎちゃったみたい。」
And sometimes making mistakes was way more fun than cleaning up.
そして時々、失敗することは後片付けをするよりもずっと楽しかったのです。
“We are in charge of the science booth at our school’s fall festival,” he said.
「私たちのクラスが学校の秋祭りでの科学ブースを担当することになりました」と先生は言いました。
The fall festival was fun, and Libby liked the science booth the best!
秋祭りは楽しくて、リビーは科学ブースが一番好きでした!
“This year, the booth that gets the most visitors and collects the most tickets wins an ice cream party,” said Mr. Darwin.
“We need volunteers to run our booth.”
「今年は、最も多くの来場者を集め、最も多くチケットを集めたブースがアイスクリームパーティーを獲得できます」とダーウィン先生は言いました。
「ブースを運営してくれるボランティアが必要です。」
“We’ll do it,” said Libby.
「私たちがやります!」とリビーは言いました。
“We absolutely need to win,” said Libby. “Just imagine an ice cream party.”
“I love ice cream,” said Rosa.
「絶対に勝たなきゃ」とリビーは言いました。「アイスクリームパーティーを想像してみてよ。」
「私、アイスクリーム大好き」とローザは言いました。
“I think we can do really fun experiments that everyone will want to try,” Libby said.
「みんながやってみたくなるような、すごく楽しい実験ができると思うな」とリビーは言いました。
“I have tons of art supplies,” said Finn. “We can make our booth really stand out.”
「工作の道具ならたくさんあるよ」とフィンは言いました。「僕たちのブースをすごく目立たせることができるよ。」
They made a list of possibilities and voted for their three favorites.
候補のリストを作り、お気に入りの3つに投票しました。
Rosa wanted to mix fluffy slime.
And Libby chose to launch a rocket.
“I can’t wait for the festival,” she said.
ローザはふわふわのスライムを混ぜたいと思いました。
そしてリビーはロケットを打ち上げることに決めました。
「お祭りが待ちきれないな」と彼女は言いました。
Libby, Finn, and Rosa got there early to help Mr. Darwin set up the science booth.
リビー、フィン、ローザは、ダーウィン先生の科学ブース設営を手伝うために早く到着しました。
Libby brought baking soda, vinegar, and empty water bottles.
They decorated the booth with posters, signs, and science stuff.
リビーは重曹、酢、そして空のペットボトルを持ってきました。
彼らはポスターや看板、科学の道具でブースを飾り付けました。
The dunk tank was a huge hit.
But the face painting team was the one to beat.
The festival was crowded with friends and family and teachers having fun.
ダンク・タンクは大ヒットでした。
しかし、打ち負かすべき一番のライバルはフェイスペインティングのチームでした。
お祭りは、楽しんでいる友達や家族、先生たちで賑わっていました。
“Maybe everyone thinks science is boring,” said Rosa.
“Science is never boring,” Libby said. “We just need to show them chemistry is fun.”
「みんな科学は退屈だと思ってるのかも」とローザは言いました。
「科学が退屈なわけないよ」とリビーは言いました。「化学が楽しいってことを見せてあげればいいんだよ。」
“The bigger, the better,” said Rosa.
Finn filled the kiddie pool with water while Rosa mixed in the soap.
「大きければ大きいほどいいね」とローザは言いました。
ローザが洗剤を混ぜている間、フィンは子供用プールに水を張りました。
“Yep, it makes bubbles a bajillion times stronger,” said Finn.
「そう、これでシャボン玉が何兆倍も強くなるんだ」とフィンは言いました。
“Extra glitter equals extra sparkle,” added Finn.
「ラメを増やせば、輝きも増すよ」とフィンが付け加えました。
“That’s what makes it extra squishy,” said Rosa.
「それがめちゃくちゃプニプニにする秘密なの」とローザは言いました。
“Our rocket will be out of this world,” said Finn.
“We’ll win for sure.”
“If we use extra baking soda, the rocket might go even higher,” said Libby.
“Science is a blast,” said Rosa.
「僕たちのロケットはとびきりすごいぞ」とフィンは言いました。
「絶対に勝てるよ。」
「重曹をもっと使えば、ロケットはもっと高く飛ぶかもしれないよ」とリビーは言いました。
「科学って最高に楽しいね」とローザは言いました。
When the bottle filled up, the rocket zoomed high into the air.
Whussshhh!
ボトルがいっぱいになると、ロケットは空高く勢いよく飛んでいきました。
シュシューッ!
It sprayed all over the kids waiting in line.
It sprayed way more than Libby predicted.
Everyone got soaking wet and ran away.
列に並んでいた子供たちみんなにかかってしまいました。
リビーの予想を遥かに超えて飛び散りました。
みんなびしょ濡れになって逃げていきました。
“I don’t think we have enough tickets.”
“I’m sorry,” said Libby. “I thought the rocket would be awesome.”
“At least we got a big reaction,” said Rosa.
「チケットが足りないと思うな。」
「ごめんなさい」とリビーは言いました。「ロケットが最高にカッコいいと思ったの。」
「少なくとも大きな反応(リアクション)は得られたよ」とローザは言いました。
“The ice cream party goes to the art club,” she said. “Their face painting booth won by a landslide.”
Everyone cheered.
Even Libby, who felt she’d let her science class down.
「アイスクリームパーティーを獲得したのは美術部です」と校長先生は言いました。「彼らのフェイスペインティングブースが圧勝でした。」
みんな大歓声をあげました。
自分の科学クラスをがっかりさせてしまったと感じていたリビーでさえも。
“You three did a great job on the booth,” he said.
“But we didn’t win the ice cream party,” mumbled Libby.
「君たち3人はブースで素晴らしい仕事をしてくれましたよ」と先生は言いました。
「でもアイスクリームパーティーは獲得できなかったです」とリビーはボソボソと言いました。
“Maybe we can have our own party,” Rosa said.
“What kind of party?” Finn asked.
「自分たちだけのパーティーを開くのはどうかな」とローザは言いました。
「どんなパーティー?」とフィンは尋ねました。
Libby jumped up. “And I know exactly what we need.”
リビーは飛び起きました。「何が必要か正確に分かってるよ。」
Rosa borrowed sugar from the teacher’s lounge.
Finn ran to the cafeteria for ice, vanilla, and milk.
Mr. Darwin grabbed rock salt and freezer bags from his supply cabinet.
ローザは職員室から砂糖を借りてきました。
フィンは氷、バニラ、牛乳を取りにカフェテリアへ走っていきました。
ダーウィン先生は備品棚から岩塩とジッパー付き保存袋を取り出しました。
She even added lots of colors because rainbow ice cream usually tastes better than plain.
レインボーアイスクリームはだいたいプレーンより美味しいので、色もたくさん加えました。
“Sometimes the best reactions aren’t always the first reaction,” Mr. Darwin said.
“Because ice cream is cool,” said Rosa.
“Yeah,” said Libby, “and science is cool, too!”
「時には、最高の反応(リアクション)が最初の反応とは限らないのです」とダーウィン先生は言いました。
「アイスクリームは冷たい(かっこいい)からね」とローザは言いました。
「うん」とリビーは言いました。「それに、科学もすごくクールだもんね!」
まとめ
『Libby Loves Science』は、実験やお菓子作りという身近な体験を通して、科学の楽しさや失敗を恐れないポジティブな姿勢を教えてくれる素敵な絵本です。
作中に登場する会話フレーズや化学用語も、ストーリーと一緒に読むことで自然と頭に入ってきますよ。ぜひお子さまと一緒に、英語で科学の楽しさを体験してみてくださいね。