「せっかく英語の絵本を買ったけれど、子供にどうやって意味を教えたらいいんだろう?」「読み聞かせをする前に、ちゃんとした日本語訳を知っておきたい」
そんなふうに悩んでいませんか?英語の絵本は絵を見ているだけでも楽しいですが、やっぱりストーリーや言葉の意味もしっかり伝えたいですよね。特に『Night Monkey Day Monkey』のような、言葉遊びや対比が面白い絵本ならなおさらです。
この記事では、そんなママ・パパのために、この絵本の全訳とあらすじ、そして読み聞かせのポイントを詳しくまとめました。これを読めば、自信を持って子供と一緒に絵本の世界を楽しめるようになりますよ。
ここでは『Night Monkey Day Monkey』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本『Night Monkey Day Monkey』の基本情報
| タイトル | Night Monkey Day Monkey |
|---|---|
| 著者・イラスト | Julia Donaldson (作) / Lucy Richards (絵) |
| 出版社 | Egmont Books など |
| 対象年齢(目安) | 3歳〜6歳 |
あらすじ
舞台は深いジャングル。そこには、夜に活動する「ヨザル(Night Monkey)」と、昼に活動する「昼ザル(Day Monkey)」が住んでいました。
ある日、ヨザルは昼ザルの元へ、昼ザルはヨザルの元へと遊びに行きます。しかし、お互いの世界は驚きでいっぱい!昼ザルにとって夜の闇やホタルは不気味なものに見え、ヨザルにとって昼間の明るい太陽や蝶々は奇妙なものに映ります。
「お月様がバナナに見える?」「蛾が化粧をしてる?」
お互いの勘違いを笑い合いながら、二人は少しずつ相手の世界を知っていきます。そして、昼と夜が混じり合う夕暮れ時、二人は仲良くバナナを分け合い、友情を深めるのでした。
英語学習のポイント
1. 「反対語」を楽しく学べる
この絵本の最大の魅力は、Day(昼)とNight(夜)の対比です。明るい(Bright)と暗い(Dark)、太陽(Sun)と月(Moon)など、対になる言葉がたくさん登場します。物語を通して、自然と英語の反対語の感覚を身につけることができます。
2. リズムの良い「韻(ライミング)」
作者のジュリア・ドナルドソンは、韻を踏んだ文章の名手です。この絵本でも、心地よいリズムで物語が進んでいきます。
- “Look!” said the Monkey hundreds of wise winkling and blinking and bright.
- Night Monkey laughed and said. “Don’t be daft, They’re fireflies that flash in the night.”
このように、”bright” と “night” など、文末で音が揃っている箇所がたくさんあります。声に出して読むことで、英語特有のリズム感を養えます。
3. 勘違いから生まれるユーモアな表現
昼ザルとヨザルは、お互いの世界を知らないため、面白い勘違いをします。例えば、ホタルを「火のついたハエ」と間違えたり、蝶々を「化粧をした蛾」と言ったり。
- “Moths wearing make-up!” (化粧をした蛾だ!)
- “Don’t be daft, They’re beautiful butterflies.” (バカ言わないで、きれいな蝶々だよ)
「Don’t be daft(バカ言わないで/ふざけないで)」というフレーズが繰り返し使われており、会話の掛け合いを楽しむことができます。
読み聞かせ動画
日本語訳(全文)
The moon shone down on the jungle.
Night monkey climbed up the tree.
月がジャングルに降り注ぎました。
ヨザルが木に登っていきました。
She clambered and lcap to where Day Monkey slept.
And whispered, “You can’t catch me.”
彼女はよじ登り、昼ザルが眠っている場所へと飛び移りました。
そして、「私を捕まえられないでしょ」とささやきました。
Day monkey woke up and chased her.
But lost his grip on the back.
He landed, cross, on a bed of moss.
Complaining, “It’s much too dark.”
昼ザルは目を覚まし、彼女を追いかけました。
しかし、背中をつかみ損ねてしまいました。
彼は苔の生えたベッドに、不機嫌そうに真っ逆さまに着地しました。
「暗すぎるよ」と文句を言いながら。
“Look!” said the Monkey hundreds of wise winkling and blinking and bright.
Night Monkey laughed and said. “Don’t be daft, They’re fireflies that flash in the night.”
「見て!」と昼ザルは言いました。「何百もの賢者たちがウィンクしたり、まばたきしたり、光ってる!」
ヨザルは笑って言いました。「バカ言わないで、あれは夜に光るホタルよ。」
”Help” said a Monkey “Flying mice!
Or maybe I’m wrong and they’re rats.”
Night Monkey laughed and said, “Don’t be daft,
Hsven’t you friend of hats?”
「助けて」と昼ザル。「空飛ぶネズミだ!
それとも、僕の勘違いでドブネズミかな。」
ヨザルは笑って言いました。「バカ言わないで、
コウモリ(bats)を知らないの?」(※原文の”hats”は”bats”の誤植の可能性がありますが、文脈的にコウモリを指しています)
“Stop!” said Day Monkey.
“Listen to that! There sawing the tree into logs.”
Night Monkey laughed and said,
Don’t be daft, It’s only a chorus of frogs.”
「やめて!」と昼ザルは言いました。
「あれを聞いて!誰かが木を丸太に切っている音だ。」
ヨザルは笑って言いました、
「バカ言わないで、あれはただのカエルの合唱よ。」
“Hey!” said Day Monkey, “There’s a banana! how does it manage to fly?”
Night Monkey laughed and said, “Don’t be daft, That banana’s the moon in the sky.”
「ねえ!」と昼ザルは言いました。「バナナだ!どうやって空を飛んでるんだ?」
ヨザルは笑って言いました、「バカ言わないで、あのバナナは空のお月様よ。」
Day Monkey yawned and rubbed his eyes.
“Maybe I’m dreaming,” he said.
“Night-time is creepy and I’m feeling sleepy.
I’m going back to bed.”
昼ザルはあくびをして目をこすりました。
「たぶん僕は夢を見ているんだ」と彼は言いました。
「夜は不気味だし、眠くなってきたよ。
僕はベッドに戻るよ。」
The sun shone down the next morning.
Day Monkey slid down the tree.
He slithered and lcapt to where Night Monkey slept And whispered, “You can’t catch me!”
翌朝、太陽が降り注ぎました。
昼ザルは木を滑り降りました。
彼はヨザルが眠っている場所へ滑り込み、飛び移って、「僕を捕まえられないでしょ!」とささやきました。
Night Monkey woke up and chased him,
Screwing her eyes up right.
She came to rest in an empty nest,
Complaining, “It’s much too bright!”
ヨザルは目を覚まして彼を追いかけましたが、
目を細めてしまいました。
彼女は空っぽの巣で一休みし、
「眩しすぎるわ!」と文句を言いました。
“Look!” said Night Monkey. “Moths wearing make-up!
why are they in disguise?”
Day Monkey laughed and said, “Don’t be daft,
They’re beautiful butterflies.”
「見て!」とヨザル。「蛾がお化粧してる!
どうして変装しているの?」
昼ザルは笑って言いました、「バカ言わないで。
あれはきれいな蝶々だよ。」
“Help!” said Night Monkey. “Look at those giants Swinging about in the trees.”
Day Monkey laughed and said, Don’t be daft.
Those giants are chimpanzees.”
「助けて!」とヨザルが言いました。「巨人が木の上で揺れているのを見て。」
昼ザルは笑って言いました、「バカ言わないで。
あの巨人たちはチンパンジーだよ。」
“Stop!” said Night Monkey. “Screeching owls, The colour of peas and carrots!”
Day Monkey laughed and said, Don’t be daft, Haven’t you heard of parrot?”
「やめて!」とヨザルが言いました。「金切り声を上げるフクロウよ、豆とニンジンの色をしてる!」
昼ザルは笑って言いました。「バカ言わないで、オウム(parrot)を知らないのかい?」
“Hey!” said Night Monkey. Naughty black monkeys!
Can’t they keep out of our way?”
Day Monkey laughed and said, Don’t be daft,
Our shadows are here to stay.”
「ねえ!」とヨザルが言いました。「いたずらな黒いお猿さんたち!
私たちの邪魔をしないでくれないかしら?」
昼ザルは笑って言いました、「バカ言わないで。
あれは僕たちの影だよ、ずっと一緒さ。」
Night Monkey yawned and rubbed her eyes.
“Maybe I’m dreaming.” she said.
“Daytime is crazy and I’m feeling lazy, I’m going back to bed.”
ヨザルはあくびをして、目をこすりました。
「たぶん私は夢を見ているのね」と彼女は言いました。
「お昼の世界はなんだかおかしいし、体がだるいわ。私はベッドに戻るわ。」
Now Night Monkey sleeps in the daylight
And a Monkey sleeps in the night,
But now and again at sunrise
When it isn’t quite dark or light.
今では、ヨザルは昼間に眠り、
昼ザルは夜に眠ります。
でも、時々、日の出の頃、
暗くもなく明るくもない時間に。
They share a bunch of bananas
Half way up tree.
Day Monkey calls it breakfast.
Night Monkey calls it tea.
二人はバナナの束を分け合います、
木の真ん中あたりで。
昼ザルはそれを「朝食」と呼び、
ヨザルはそれを「お茶(夕食)」と呼ぶのです。
まとめ
『Night Monkey Day Monkey』は、ただ楽しいだけでなく、お互いの違いを認め合うことの大切さを教えてくれる素敵な絵本です。日本語訳とあらすじを知った上で読み聞かせをすれば、子供たちの理解もぐっと深まるはずです。
「昼と夜」という身近な反対語や、英語のリズムを楽しみながら、ぜひ親子でこの優しい世界に触れてみてくださいね。