日差しが強くなってくると、外に出て季節の風を感じたくなりますよね。
子どもと一緒に夏の思い出を作りたいけれど、おうち時間や読み聞かせで夏らしさを感じるにはどうしたらいいかしらと悩むこともあるのではないでしょうか。
そんなときにぴったりなのが、夏のワクワク感がたっぷり詰まった英語絵本です。
今回は、ねずみのマウスとミンカが公園でピクニックを満喫する素敵な絵本をご紹介しますね。ここでは『Mouse’s First Summer』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本の基本情報
| タイトル | Mouse’s First Summer |
|---|---|
| 著者・イラスト | Lauren Thompson / Buket Erdogan |
| 出版社 | Simon & Schuster Books for Young Readers |
| 対象年齢(目安) | 2歳〜6歳 |
あらすじ
ある晴れた夏の日、ねずみのマウスとミンカは公園へピクニックに出かけます。
みずみずしいスイカを食べたり、草の上をごロゴロ転がったり、空高く凧揚げをしたりと、夏の楽しい遊びがいっぱいです。
レモネードを飲んだりピーナッツバターサンドを作ったりして過ごすうちに、外は少しずつ暗くなっていきます。
夜になるとチカチカとホタルが光り出し、そして空には大きな音とともに色鮮やかな花火が打ち上がります。
初めて経験する夏の刺激と喜びに満ちた、心あたたまるストーリーとなっていますよ。
英語学習のポイント
① 動詞+前置詞で気持ちを伝える「Hold on」のマスター
絵本の中で、凧が風に乗って舞い上がるときにミンカが「Hold on」と声をかける場面があります。
このフレーズは「しっかり掴まっていてね」という意味で使われていますが、日常会話でも本当によく耳にする万能なイディオムなんですね。
これをわかりやすく言うと、相手の手や体、あるいは状況をその場に「つなぎ止めておく」ようなイメージとなります。
物理的に何かを掴むときだけでなく、電話で「少々お待ちください」と言うときや、慌てている相手に「ちょっと待って!」と伝えるときにもそのまま使えますよ。
- Hold on → しっかり掴まる、待つ
- “Hold on tight to the monkey bars.” → ウンテイにしっかり掴まっていてね。
- “Hold on, I forgot my phone inside.” → ちょっと待って、部屋にスマホを忘れてきちゃった。
② 相手に配慮しながら通り道をあける「Out of the way」
行進するアリたちを見つけたとき、ミンカが「Out of the way」と言う場面が出てきます。
これは「道をあけて」「どいてね」という意味を持つ熟語で、公園や家の中で子どもたちが遊んでいるときにも大活躍する表現ですね。
言い換えるなら、「進行方向から外れた場所へ移動する」という状態を表しています。
少し強めに聞こえることもありますが、小さな子どもに対して「そこ危ないからどいてね」と優しく声をかける際にもよく使われる自然なフレーズなんですよ。
- Out of the way → 邪魔にならない場所へ、道をあけて
- “Please move your toys out of the way.” → おもちゃをどけて道をあけてね。
- “Get out of the way, the bike is coming!” → 自転車が来るから、横に避けてね!
③ 疑問文を使って好奇心を促す「What’s … ?」のパターン
絵本全体を通して、主人公のマウスは「What’s over here?(ここには何があるんだろう?)」や「What’s up there?(あそこには何があるのかな?)」と何度も問いかけます。
この「What’s + 場所を表す語句」という形は、子どもの好奇心を引き出すのに最高の文法パターンです。
難しい文法用語を使わずに説明するなら、「視線を向けた先にある宝物を一緒に探すための言葉」という感じでしょうか。
お散歩中や公園遊びのときに、親御さんが「What’s down there?(足元になにかあるよ?)」と語りかけてあげるだけで、身近な英語のやり取りが自然と生まれますよ。
- What’s over here? / What’s up there? → ここ/あそこに何があるのかな?
- “What’s under that big leaf?” → あの大きな葉っぱの下には何があるのかな?
- “What’s inside this magic box?” → この魔法の箱の中には何が入っているんだろう?
おすすめの読み聞かせ動画
日本語訳
Mouse and Minka came along to play!
マウスとミンカが遊びにやってきた!
off went Minka.
“Wait for me,” said Mouse.
ミンカが駆けていく。
「待ってよ」とマウスが言った。
Drippy, sweet, wet, red watermelon.
“Tasty,” said Minka.
汁がたれて、甘くて、みずみずしい、赤いスイカ。
「おいしいね」とミンカが言った。
Marching, munching, bold black ants.
“Out of the way,” said Minka.
行進して、むしゃむしゃ食べる、たくましい黒アリたち。
「どいてどいて」とミンカが言った。
Tipsy, tumbly, tickly green grass,
“Whee!” said Minka.
ゆらゆら、ころころ、くくぐったい緑の草。
「わーい!」とミンカが言った。
Oh, so high, bright blue sky.
“Oooh!” said Minka.
わあ、とっても高い、明るい青空。
「うわあ!」とミンカが言った。
Fluttery, float and orange kite.
“Hold on,” said Minka.
パタパタ、ふわふわ浮かぶオレンジ色の凧。
「しっかりつかまって」とミンカが言った。
Sweet, tart sip, yellow lemonade.
“Ooops,” said Minka.
甘くて甘酸っぱい、ちびちび飲む黄色いレモネード。
「おっと」とミンカが言った。
Nibbly crumb.
Soft white bread…
and sticky, smooth brown peanut butter…
and jiggly drip, purple jelly.
“Yum,” said Minka.
かじりかけのパンくず。
やわらかい白いパン……
そしてねっとり、なめらかな茶色のピーナッツバター……
そしてぷるぷる、たれ落ちる紫色のジャム。
「おいしい!」とミンカが言った。
Wink, blink, fireflies glowing.
“Try to catch one,” said Minka.
チカチカ、ピカピカ輝くホタル。
「一匹捕まえてみて」とミンカが言った。
“What’s that?” wondered Mouse.
Fireworks fly, every color in the sky.
“Hooray!” said Minka.
“Hooray for summer, Mouse!”
「あれは何だろう?」とマウスは思った。
花火が上がり、空いっぱいに広がるあらゆる色。
「ばんざーい!」とミンカが言った。
「夏にばんざい、マウス!」
まとめ
『Mouse’s First Summer』は、夏の素晴らしい体験を可愛らしいイラストと一緒に味わえる素敵な一冊です。
絵本を通して「Hold on」や「Out of the way」といった日常会話の表現に触れることで、お子様との普段の会話にも自然と英語を取り入れやすくなりますね。
ぜひこの夏は絵本を開いて、親子でワクワクするようなピクニック気分を楽しんでみてくださいね。