梅雨の時期に入り、雨が何日も続いて外遊びができない日が重なると、子供たちもリビングでおもちゃを散らかしたまま退屈そうにゴロゴロ。私たち親も、つい「また片付けないで……」とため息が出てしまいがちですよね。そんな少しどんよりした気分になりやすい季節にこそ親子で読みたいのが、いつでも元気いっぱいの女の子が主人公の絵本『Little Miss Sunshine』です。大雪が降り続いてみんなが不機嫌になっている街を、彼女の明るさとちょっとしたユーモアで笑顔に変えていく温かいストーリーは、読むだけでこちらの心まで晴れやかにしてくれます。ここでは、Little Miss Sunshineのあらすじのほか、英語学習 of the points、読み聞かせ動画などを掲載しています。
『Little Miss Sunshine』の基本情報
| タイトル | Little Miss Sunshine |
|---|---|
| 著者 | Roger Hargreaves |
| イラスト | Roger Hargreaves |
| 出版社 | Penguin Random House |
| 対象年齢(目安) | 3〜7歳 |
あらすじ
何日も雪が降り続き、冷たい風が吹き荒れるグレーの空の下。街の人々はみんな、滑って転びながら不機嫌そうに歩いていました。そんな中、唯一いつも通りの笑顔で「なんて素晴らしい朝かしら!」と元気いっぱいに過ごしているのが、リトル・ミス・サンシャインです。
彼女はドライブをしながら、出会う友達を次々と元気づけていきます。心配性で家から出られないミスター・ウォーリーにはソリをプレゼントし、家が洪水になることを怖がる食いしん坊のミスター・グリーディーには「お庭で釣りができてフィッシュ&チップスが食べられるわよ!」とユーモアで返し、お気に入りの帽子が濡れるのを嫌がるおしゃれなリトル・ミス・スプレンディッドには「つららがあなたの瞳のように素敵に輝いているわ」と声をかけます。
しかし、一人ずつ元気づけるのには時間がかかることに気づいた彼女は、ある作戦を思いつきます。それは、手がものすごく長い友達のミスター・ティクル(くすぐり屋)と協力して、みんなをくすぐって笑わせること!一斉に笑い出した友達はそのまま雪合戦を始め、冷たい雪の日を思いっきり楽しむ方法を学ぶのでした。
英語学習のポイント
「心配」「食いしん坊」「元気」など、人の性格や様子を表す英単語
物語には個性豊かなキャラクターがたくさん登場し、それぞれの性格がそのまま名前になっています。これらは日常で子供の様子を表現するときにもぴったり使えます。
- cheerful(元気いっぱいな、陽気な)
- 元気いっぱいな、陽気な
- She is always cheerful in the morning.(彼女は朝いつも元気いっぱいです。)
- worry / worried(心配する、心配そうな)
- 心配する、心配そうな
- Don’t worry about it! Everything will be fine.(心配しないで!全部うまくいくよ。)
- greedy(欲張りな、食いしん坊な)
- 欲張りな、食いしん坊な
- My dog is so greedy when it comes to snacks.(うちの犬はおやつのことになると本当に食いしん坊です。)
- splendid(素敵な、素晴らしい、お洒落な)
- 素敵な、素晴らしい、お洒落な
- You look splendid in that new dress!(その新しいドレス、とっても素敵ね!)
「もうすぐ〜になる」「〜が温めてくれる」といった季節や状態の変化を伝えるフレーズ
凍えている郵便配達員にリトル・ミス・サンシャインがかけた温かい言葉から、変化を前向きに伝える英語を学べます。
- It’ll soon be ~
- もうすぐ〜になるよ
- It’ll soon be dinner time, so let’s clean up.(もうすぐ夕食の時間だから、お片付けしようね。)
- It’ll soon be bedtime.(もうすぐ寝る時間だよ。)
- warm someone up
- 人を温める
- This hot cocoa will warm you up.(この温かいココアを飲めば体が温まるよ。)
- Let’s run to warm ourselves up.(体を温めるために走ろう!)
「くすぐる」「どっと笑い出す」など、親子のスキンシップや感情の動きを伝える言葉
物語のクライマックスで活躍する、体や感情の動きを表すユーモラスな言葉は、親子で実際に遊びながら使うのに最適です。
- tickle
- 〜をくすぐる
- I’m going to tickle you!(くすぐっちゃうぞ!)
- He is very ticklish.(彼はとてもくすぐったがり屋です。)
- burst out laughing
- どっと笑い出す、吹き出す
- The kids burst out laughing at the silly joke.(子供たちはそのおかしなジョークを聞いてどっと笑い出した。)
- slip and slide
- 滑ったり転んだりする
- Be careful not to slip and slide on the wet floor.(濡れた床で滑って転ばないように気をつけてね。)
読み聞かせ動画
日本語訳(全文)
It had been snowing for days and weeks. Snow covered everything. The sky was gray, the wind was cold and the sun hadn’t been seen for a long time.
何日も、何週間も雪が降り続いていました。雪があらゆるものを覆い尽くしていました。空は灰色で、風は冷たく、太陽はもう長い間姿を見せていませんでした。
The roads were blocked so all the buses were late and everyone slipped and slid as they went about their business under the grey sky.
道路は塞がれていたためバスはどれも遅れ、誰もが灰色の空の下、滑ったり転んだりしながら用事を済ませに出かけていました。
Little Miss Sunshine was the only person who was still cheerful. “What a beautiful morning!” she said to Mr. Stamp the postman. “G..g…g..Good m..m.. morning, Little Miss Sunshine,” shivered the poor, frozen postman.
リトル・ミス・サンシャインだけが、相変わらず元気いっぱいの唯一の人物でした。「なんて素晴らしい朝かしら!」彼女は郵便配達員のミスター・スタンプに言いました。「お、お、お、おはよう、リトル・ミス・サンシャイン」可哀想に凍えきった郵便配達員はガタガタ震えながら言いました。
Plop! A big lump of snow slid off the roof and landed right on top of the postman’s head. Brrrr! “Don’t worry!” said Little Miss Sunshine happily. “It’ll soon be spring and the sun will warm you up!”
ボトッ!屋根から大きな雪の塊が滑り落ちてきて、郵便配達員の頭の真上に命中しました。ブルブル!「心配しないで!」リトル・ミス・サンシャインは楽しそうに言いました。「もうすぐ春になって、太陽が温めてくれるわよ!」
“The snow is so beautiful,” said Little Miss Sunshine, as she went for a drive. “Why is everyone so fed up? They should be enjoying themselves. I must find a way to make them smile again.”
「雪って本当にきれいね」リトル・ミス・サンシャインはドライブに出かけながら言いました。「どうしてみんなそんなにうんざりしているのかしら?楽しめばいいのに。もう一度みんなを笑顔にする方法を見つけなくちゃ」
The first person she met was Mr. Worry. “I’m very worried,” he said. “How can I get about with all this snow? I’m worried that I will have to stay in the house all day.” “Take this sledge,” said Little Miss Sunshine, “and do try to stop worrying!” “Oh, thank you,” said Mr Worry, smiling. “This is marvellous!” And off he slid!
彼女が最初に出会ったのはミスター・ウォーリー(心配性)でした。「とても心配なんだ」と彼は言いました。「この大雪の中でどうやって移動すればいいんだい?一日中家の中に閉じこもらなきゃいけないんじゃないかと心配でたまらないよ」「このソリを使ってみて」リトル・ミス・サンシャインは言いました。「それから、心配するのをやめるようにしてみて!」「おぉ、ありがとう」ミスター・ウォーリーは微笑みながら言いました。「これは素晴らしい!」そして彼はソリで滑っていきました!
Mr. Greedy was also worried about the weather. “When this snow melts, my house will be flooded! And what will become of all my stores of food? Everything will be ruined!” “If your house is flooded,” replied Little Miss Sunshine, “you’ll be able to sail around your house in a fishing boat and catch fish for tea. Just imagine…fish and chips! How delicious!” “Fish and chips – my favourite!” said Mr. Greedy, grinning.
ミスター・グリーディー(食いしん坊)も天気のことを心配していました。「この雪が溶けたら、僕の家は洪水になってしまう!それに、ため込んである食べ物の蓄えはどうなってしまうんだ?全部台無しになってしまう!」「もし家が洪水になったら」リトル・ミス・サンシャインは答えました。「漁船で家の周りを航海して、夕食の魚を釣ることができるわよ。想像してみて…フィッシュ・アンド・チップスよ!なんて美味しそうなんでしょう!」「フィッシュ・アンド・チップス、僕の大好物だ!」ミスター・グリーディーはニヤリと笑って言いました。
The next person Little Miss Sunshine met was Little Miss Splendid. “Oh me, oh my,” exclaimed Little Miss Splendid. “My splendid hat will be ruined!” “But Little Miss Splendid,” said Little Miss Sunshine, “the icicles shine like your eyes. They are utterly splendid.” “Do you really think so?” smiled Little Miss Splendid, delighted by the flattery.
リトル・ミス・サンシャインが次に出会ったのは、リトル・ミス・スプレンディッド(お洒落)でした。「おやおや、なんてことでしょう」リトル・ミス・スプレンディッドは叫びました。「私の素敵なお帽子が台無しになってしまうわ!」「でもリトル・ミス・スプレンディッド」リトル・ミス・サンシャインは言いました。「つららがあなたの瞳のように輝いているわ。すっかり素敵じゃない」「本当にそう思う?」リトル・ミス・スプレンディッドはお世辞に大喜びして微笑みました。
Little Miss Sunshine realized that it was going to take her a long time to cheer everyone up one by one, but she had a plan. She asked her good friend Mr. Tickle to help her…
リトル・ミス・サンシャインは、一人ずつ元気づけていくには長い時間がかかると気づきましたが、ある計画を思いつきました。彼女は仲良しのミスター・ティクル(くすぐり屋)に手伝ってくれるよう頼みました…
From up on a rooftop, they spied on all their grumpy friends. Things were getting worse and worse.
屋根の上から、二人は不機嫌そうな友達みんなの様子をうかがいました。状況はどんどん悪くなる一方でした。
Mr. Tickle reached down his extraordinarily long arms and… Ha ha! Ho ho! Hee hee! Everyone burst out laughing.
ミスター・ティクルは並外れて長い腕を下に伸ばして…ハハハ!ホホホ!ヒヒヒ!みんな一斉に笑い出しました。
And that’s when the snowball fight began! Soon the grey sky and the cold wind were forgotten.
And that’s when the snowball fight began! そして、まさにその時に雪合戦が始まったのです!すぐに灰色の空も冷たい風も忘れ去られてしまいました。
Mr. Bump, who was forever falling over, was grinning an enormous grin. “I can fall in the snow and not hurt myself at all!” he cried.
いつも転んでばかりいるミスター・バンプ(ドジ)は、満面の笑みを浮かべていました。「雪の中に転んでも、ちっとも痛くないや!」彼は叫びました。
Little Miss Late, who was always late for everything, found a very quick way of getting around!
何にでもいつも遅れてしまうリトル・ミス・レイト(遅刻)は、とても素早く移動する方法を見つけました!
Everyone thanked Little Miss Sunshine and Mr. Tickle for teaching them how to enjoy the snow. So remember, next time you are cold and the sky is grey. Don’t be fed up, because somebody might just reach down from above and… ..tickle you.
みんなは、雪の楽しみ方を教えてくれたリトル・ミス・サンシャインとミスター・ティクルに感謝しました。だから覚えておいて、今度あなたが寒くて空が灰色のとき。うんざりしないで、だって誰かが上から手を伸ばしてきて… ..あなたをくすぐるかもしれないから。
まとめ
雨や雪の日、予定通りに進まない毎日に少しうんざりしてしまうことは誰にでもあるものです。けれど『Little Miss Sunshine』が教えてくれるのは、ほんの少しの「見方の変化」と、誰かをクスッと笑わせるユーモアがあれば、どんよりした景色さえ楽しいアトラクションに変わるということ。子供と一緒に笑い合ってくすぐり合えば、冷え込んだリビングも一瞬で温かい場所に早変わりするかもしれません。今日はお子さんと一緒に、絵本の世界を全身で楽しんでみませんか。