おもちゃを半分こできたり、転んだお友達に駆け寄ったり。日々成長する我が子の姿を見て、その優しい心にハッとさせられる瞬間ってありますよね。でも、毎日のバタバタとした生活の中では、そんな小さな思いやりのサインをつい見逃してしまいがちです。私たち親も、もっとその優しさに気づいて、言葉にして伝えてあげたいと思うことはありませんか。
今回ご紹介する『I SEE YOU CARE』は、そんな幼児期の日常にあふれる「思いやり」の瞬間を切り取り、温かく肯定してくれる英語絵本です。バンクストリート教育大学の「2025年ベスト・チルドレンズ・ブック」にも選出されるなど、専門家からも高い評価を受けており、子どもの自己肯定感を育む言葉がたっぷり詰まっています。
ここでは、『I SEE YOU CARE』のあらすじのほか、英語学習のポイント、読み聞かせ動画などを掲載しています。
『I SEE YOU CARE』の基本情報
| タイトル | I See You Care (I See You Board Books) |
|---|---|
| 著者 | Deborah Farmer Kris |
| イラスト | Jane Massey |
| 出版社 | Free Spirit Publishing |
| 対象年齢(目安) | 1歳〜3歳 |
あらすじ
物語は、小さな子どもが過ごす日常の数時間の中で繰り広げられます。おやつを半分こにしたり、ほうきを持ってお掃除を手伝ったり、お花に水をあげたり。子どもが自然に行う小さなアクション一つひとつに、大人が「見ているよ」「あなたは優しいね」と温かい言葉をかけていきます。
また、転んでしまった赤ちゃんに駆け寄る姿や、嵐を怖がるぬいぐるみのくまさんをぎゅっと抱きしめる姿など、誰かを思いやる行動がテンポの良いライム(韻)に乗せて描かれます。
全6巻からなる「I See You」シリーズの1冊である本作は、子どもが本来持っている思いやりや親切心を大人がしっかり見つけ、認めてあげることの大切さを教えてくれるストーリーです。
英語学習のポイント
1. I see you ~(〜しているね、〜しているのを見ているよ)
子どもの行動を認め、肯定するときに使える便利な表現です。「I see you」の後に動詞の原形を続けることで、「あなたが〜していることに気づいているよ」という愛情を伝えることができます。
- I see you ~
- 〜しているね、〜しているのを見ているよ
- I see you share.(分け合っているね。)
- I see you care.(思いやりの心があるんだね。)
2. Clean it up(お片付けをする、きれいにする)
日常のお手伝いやお片付けの場面で非常によく使われるフレーズです。「clean up」で「片付ける」「きれいにする」という意味になり、間に「it(それ)」を挟むことで、散らかったものなどを指して片付けるように促すことができます。
- Clean it up
- お片付けをする、きれいにする
- Clean it up.(きれいにお掃除。)
- Let’s clean it up together.(一緒にお片付けしよう。)
3. Night night(おやすみなさい)
幼児向けの「おやすみなさい」の挨拶として、家庭で日常的に使われる可愛らしい表現です。「Good night」よりも柔らかく、親しみを込めて寝かしつけの際に使われます。
- Night night
- おやすみなさい
- You say “Night night.”(「おやすみなさい」って言ったね。)
- Night night, sleep tight.(おやすみ、ぐっすり眠ってね。)
読み聞かせ動画
日本語訳(全文)
One for baby, one for bear.
I see you share.
赤ちゃんにひとつ、くまさんにひとつ。
分け合っているね。
Grab a broom. Clean it up.
I see you care.
ほうきを持って、きれいにお掃除。
思いやりの心があるんだね。
Friendly puppy says hello.
You give a gentle pat.
人懐っこい子犬がごあいさつ。
やさしくなでてあげたね。
Drooping flowers need a drink.
You feed them just like that.
しおれたお花が水を欲しがってる。
そうやってお水をあげたね。
Baby falls.
Run to help!
Your heart is kind.
赤ちゃんが転んじゃった。
駆け寄って助けて!
あなたは本当にやさしいね。
Going slow, holding hands.
No one’s left behind.
ゆっくり歩こう、手をつないで。
誰も置いていかないよ。
Draw a picture.
Make a card.
Your artwork glows.
絵を描いて。
カードを作って。
あなたの作品は輝いているね。
Wave at neighbors.
Smile at friends.
Your goodness shows.
ご近所さんに手を振って。
お友達ににっこり笑って。
あなたのよさが伝わってくるよ。
Loud storm.
Bear is scared!
Squeeze teddy tight.
大きな嵐の音。
くまさんが怖がってる!
ぬいぐるみをぎゅっと抱きしめて。
Tuck bear in.
Gentle kiss.
You say “Night night.”
くまさんをお布団に入れて。
やさしくキス。
「おやすみなさい」って言ったね。
I see you help. I see you care.
I see your spirit shine.
Your heart is bright and beautiful.
I’m lucky you are mine.
助け合う姿も、思いやる姿も見ているよ。
あなたの心が輝いているのも。
あなたの心は明るくて美しい。
あなたと一緒にいられて幸せだよ。
まとめ
絵本を閉じると、ふと我が子の日常のささいな行動がいとおしく感じられるのではないでしょうか。子どもは毎日、私たちが気づかないほどたくさんの「やさしさ」を周りに振りまいています。親として、そんな小さな思いやりを拾い上げ、「見ているよ」「あなたの心は素敵だね」と言葉にして伝えていくことは、何よりの心の栄養になります。この絵本を通して、親子でたっぷりと愛情を伝え合い、寝室に穏やかな笑顔が広がる時間が持てますように。