単語や熟語をひとつひとつ暗記していく作業って、英語学習がちょっと苦手な方にとってはなかなか大変なことですよね。教科書ととにらめっこするよりも、楽しいストーリーの中で自然に言葉に触れられたらどんなに楽でしょうか。
今回ご紹介する『How to Catch a Groundhog』は、アメリカで親しまれている「グラウンドホッグデー」をテーマにした大人気シリーズの絵本です。ドタバタ劇を楽しみながら、日常会話で使えるイディオムや頻出フレーズがたくさん学べますよ。
ここでは『How to Catch a Groundhog』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本の基本情報
| タイトル | How to Catch a Groundhog |
|---|---|
| 著者・イラスト | Alice Walstead / Andy Elkerton |
| 出版社 | Sourcebooks Wonderland |
| 対象年齢(目安) | 4〜10歳 |
絵本のあらすじ
公園で元気に遊んでいた子どもたちが、うっかりグラウンドホッグ(ウッドチャック)を起こして逃がしてしまいました。なんと明日は、冬がいつ終わるかを占う大切な「グラウンドホッグデー」です。
彼を捕まえて戻さないと、街のみんながいつ春が来るのか分からなくなってしまいます。焦った子どもたちは知恵を絞り、さまざまな仕掛けを作って追いかけますが、すばしっこいグラウンドホッグに振り回されてばかりです。果たして無事に捕まえて、無事に春の訪れを知ることができるのでしょうか。
英語学習のポイント
絵本の中には、日常のコミュニケーションでもそのまま使える実用的な表現が詰まっています。ここでは、特に覚えておきたい3つのポイントをピックアップして解説しますね。
① 気持ちや状態を表す重要イディオム「chilled to my bones」
「chilled to my bones」は、体の芯まで冷え切っている状態を表すとても豊かな英語表現です。直訳すると「骨まで冷やされた」となりますが、寒さが体に染み込んでいる様子が目に浮かびますよね。
日本の冬でも「今日は寒くて体の芯まで冷えるね」なんて会話をよくするかと思いますが、まさにその感覚をぴったり表せる便利なフレーズなんです。
- chilled to my bones → 体の芯まで冷え切っている
- “I’m chilled to my bones deep inside.” → 体の芯まで冷え切っています。
- “After walking in the snow, I was chilled to my bones.” → 雪の中を歩いた後、体の芯まで冷え切ってしまいました。
② 日常会話で役立つイディオム「passing through」
「passing through」は「通りかかる」や「立ち寄る」という意味を持つ、日常会話の頻出フレーズです。どこかへ向かう途中でたまたまその場所を通過するような場面でよく使われます。
旅行先で「ここに住んでいるんですか?」と聞かれた時に「いえ、ただ立ち寄っただけです」と答えたい時など、覚えておくとサッと使える便利な表現ですよ。
- passing through → 通りかかる、立ち寄る
- “Pretty sure he was just passing through.” → きっとただ通りかかっただけなんだろうね。
- “We are just passing through this town on our way to Osaka.” → 大阪へ向かう途中で、この街にちょっと立ち寄っているだけです。
③ 機会を逃さないための日常表現「in time」
「in time」は「間に合って」という意味の非常に基本的な表現ですが、会話の中でとても頻繁に使われます。締め切りや約束の時刻、あるいは何かのイベントに遅れずに間に合ったという状況をシンプルに伝えることができます。
似た表現の「on time(時間通りに)」よりも「ギリギリセーフで間に合った!」というニュアンスを含めて使いやすいのが特徴ですね。
- in time → 間に合って
- “That’s amazing, we got him in time.” → すごい、間に合って捕まえられたよ。
- “I arrived at the station just in time for the last train.” → 終電にギリギリ間に合って駅に到着しました。
おすすめの読み聞かせ動画
文章の音読や発音の確認には、動画を活用するのがおすすめです。実際の読み聞かせの雰囲気を味わいながら、親子で一緒に声に出して楽しんでみてくださいね。
絵本の日本語訳
ここからは絵本本文の英文と日本語訳です。ストーリーの展開を追いながら、英語独特のリズムや表現をじっくり味わってみましょう。
There are places to ride and to run.
It’s the perfect place for flag football, not to mention some cool silly fun.
自転車に乗ったり走ったりできる場所があります。
最高に愉快なおふざけはもちろん、フラッグフットボールにも絶好の場所です。
Someone better start running right now, but avoid the kid eating stick cheese.
誰か今すぐ走り出したほうがいいけれど、ストックチーズを食べている子にはぶつからないでね。
It didn’t sound great.
Was it wood that snapped with a crack?
Brown fur just bolted out of that hole.
Must have thought it was under attack.
嫌な音がしたね。
バキッと折れたのは木だったのかな?
茶色い毛皮があの穴から飛び出してきたよ。
攻撃されたと思ったに違いないね。
We just scared the town’s groundhog from his private home just beneath.
私たちは、すぐ下にあるプライベートな家から、この街のグラウンドホッグを脅かしてしまったばかりです。
Will a shadow fall outside the den?
We need him to answer this riddle.
We know winter ends, but not when.
巣穴の外に影は落ちるかな?
彼にこの謎を解き明かしてもらう必要があります。
冬が終わることは分かっているけれど、それがいつなのかは分かりません。
Dislike surprises, there is no doubt.
To catch him, we must be gentle.
This guy sees his shadow and freaks out.
びっくりするのが嫌いなのは間違いありません。
彼を捕まえるには、優しくしなければなりません。
このやつは自分の影を見てパニックになるんだ。
Now that we have searched all around, let’s face it, he could be anywhere.
あたり一面を探し回った今、現実を受け入れよう、彼はどこにでもいる可能性があるんだ。
Maybe we all need to spread out.
Wish we knew more about nature.
Does anyone know what this sign is about?
みんなで手分けして探す必要があるかもしれないね。
自然についてもっと知っていたらよかったのに。
この看板が何について書かれているか知っている人はいる?
Need to find him to end this cold quick.
I feel the wind across my backside!
この寒さを早く終わらせるために、彼を見つけなければならない。
背中に風を感じるよ!
There’s something inside of that trap!
That’s amazing, we got him in time.
Thank goodness, I could use a nap.
あの仕掛けの中に何かいるぞ!
すごい、間に合って捕まえられたよ。
よかった、これでひと休みできるよ。
Pretty sure he was just passing through.
It is time to bring out our best traps that our groundhog can’t claw or chew.
きっとただ通りかかっただけなんだろうね。
グラウンドホッグがひっかいたり噛んだりできない、最高の仕掛けを持ち出す時だ。
Sure hope he comes back by morning.
Right now, wishing we hadn’t intruded.
朝までに戻ってきてくれるといいな。
今はただ、邪魔しなければよかったと思っているよ。
He might be back, let’s have a peek, using light and no sound, just in case.
If he’s there, we don’t want him to freak!
戻っているかもしれないから、念のため明かりを使って音を立てずに覗いてみよう。
もしそこにいても、びっくりさせたくないからね!
See you next year!!
また来年会おうね!!
まとめ
絵本『How to Catch a Groundhog』は、アメリカの伝統行事であるグラウンドホッグデーを楽しく知りながら、日常会話でそのまま使える活きた英語を学べる魅力的な一冊です。
物語に出てくるイディオムや頻出フレーズを意識しながら読み進めることで、自然な表現がどんどん身についていきますよ。ぜひお子様との読み聞かせタイムに取り入れて、楽しく英語に親しんでみてくださいね。