英語絵本を選ぼうと思ったとき、「どんな本から始めたらいいの?」「小学生なら、もう少し長いお話のほうがいいのかな?」と迷うことがありますよね。
でも、英語に触れ始めたばかりなら、年齢よりも今どのくらい英語の音や言葉に親しんでいるかを大切にしたいところです。
わが家でも、最初は短い英文が繰り返される絵本から始め、何度も聞いたり、声に出したりしながら、少しずつ長い物語へ進んでいきました。
ここでは、幼児から小学生の英語初心者に向けて、絵本選びのポイントと、家庭で読み聞かせや音読を楽しむ工夫を紹介します。
この記事でわかること
- 初めての英語絵本を選ぶときのポイント
- 繰り返しや韻を楽しめる絵本の具体例
- 短い絵本から物語へ進む目安
- わが家で続けた読み聞かせと音声の使い方
最初の英語絵本は、絵の魅力と短い英文から選ぼう
私が最初の絵本選びで大切にしたいと思うのは、ページを開いた瞬間の絵の魅力です。
色や形が印象的で、英語が全部わからなくても、絵を見るだけで何が起きているか想像できる。そんな絵本は、英語が初めての子にも入りやすいものです。
英文にも、選ぶときの目安があります。
- 短い文:一度に聞く言葉の量が少ない
- 繰り返し:同じフレーズが何度も出てくる
- 少しだけ変わる表現:動物や色など、一部分だけが入れ替わる
- 韻やリズム:声に出すこと自体が楽しい
例えば、同じ質問が何度も出てきて、答えの動物だけが変わる絵本なら、子どもも次の言葉を予想しやすくなります。
最初からすべての英文を覚えたり、自分で読めたりする必要はありません。
短い絵本を何度も聞き、気に入った言葉を声に出す。まずは、その繰り返しを楽しめることが大切です。
反対に、まだ英語の音に慣れていないうちから文字の多い絵本へ進むと、物語の面白さを味わう前に疲れてしまうこともあります。
少し物足りないくらいの絵本でも、子どもが楽しそうに声を出しているなら、それはよい出発点になると思います。
声に出すのが楽しくなる初級の英語絵本
ここからは、初めの段階で取り入れやすい絵本を紹介します。
どれも同じ種類の「簡単さ」ではありません。繰り返しを楽しむ本、絵の変化を楽しむ本、歌や掛け合いを楽しむ本と、それぞれに違った魅力があります。
Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?|繰り返しの入り口に
鮮やかな色の動物たちが次々に登場する、エリック・カールの絵本です。
同じ質問と答えの形が繰り返され、登場する動物や色だけが変わっていきます。絵を見ながら次の言葉を予想できるので、親子で一緒に声を出すのにぴったり。
わが家が通っていた英語スクールでも、初期の代表的な教材として使われていました。
絵の魅力、短い英文、繰り返し、音のリズムがそろった、最初の一冊として有力な候補です。
▶ Brown Bear, Brown Bear, What Do You See? のあらすじと読み聞かせ
Go Away, Big Green Monster!|絵を見ながら英語で遊ぼう
ページをめくるたびに、モンスターの顔が少しずつできあがり、今度はパーツが消えていく仕掛け絵本です。
色や顔のパーツを表す言葉が、目の前の絵とつながるのが魅力。「Go away!」という言葉をモンスターに向かって一緒に言うのも楽しいですね。
少し難しい形容詞も登場するので、全部の単語を覚えようとしなくても大丈夫。まずは絵の変化と繰り返しの声かけを楽しむ使い方が向いています。
▶ Go Away, Big Green Monster! の紹介と読み聞かせ
Pete the Cat: I Love My White Shoes|歌とストーリーを楽しもう
青いねこのピートが歩くたびに、白い靴の色が変わっていくお話です。
同じ言葉や歌が繰り返されますが、今度はどんな色になるのかという物語の楽しみもあります。
繰り返しだけの絵本には少し飽きてきた子にも、試してみたい一冊です。
読み聞かせに加えて歌で楽しめるので、最初は歌を聞き、慣れてきたら親子で一緒に歌ってみるのもいいですね。
▶ Pete the Cat: I Love My White Shoes の紹介と読み聞かせ
Don’t Let the Pigeon Drive the Bus!|絵本の登場人物に返事をしてみよう
バスを運転したがるハトが、あの手この手で読者を説得しようとする絵本です。
親がハトのセリフを読んで、子どもが「No!」と返事をする。そんな掛け合いができるのが面白いところ。
文章量はやや増えますが、最初から全部を読ませなくても楽しめます。英語を声に出して参加する、という使い方に向いています。
▶ Don’t Let the Pigeon Drive the Bus! のあらすじと英語表現
物語が気になり始めたら、少し長い絵本にも挑戦
短いフレーズの繰り返しに慣れてきたら、少しずつ物語のある絵本にも進んでみましょう。
ただ、ここで急に文章量を増やす必要はありません。
次の展開が想像できるお話や、文章の一部が繰り返されるお話なら、少し長くなっても楽しみやすいことがあります。
The Great Big Enormous Turnip|知っている昔話を英語で
日本でもおなじみの『おおきなかぶ』。登場人物が次々に増え、みんなでかぶを引っぱります。
物語の流れを知っている子なら、英語が全部わからなくても、絵を見ながら先の展開を想像しやすいのがいいところ。
登場人物が増えるたびに似た表現が繰り返されるので、少し長いお話への橋渡しにもなります。
親子で引っぱる動作をまねしながら読むのも楽しそうですね。
▶ The Great Big Enormous Turnip の繰り返し表現と読み聞かせ
The Gruffalo|韻のある英語で物語の世界へ
小さなネズミが知恵を使って危険を切り抜けていく、ユーモアたっぷりのお話です。
短い初級絵本と比べると文章量が多くなりますが、韻を踏んだリズミカルな英文が魅力。
最初から子ども自身が全文を読むのではなく、まずは親の読み聞かせや朗読音声で、お話を楽しむところから始めるとよいでしょう。
お気に入りのフレーズが見つかったら、そこだけ声に出してみるのもおすすめです。
次の絵本へ進む目安は?
ページ数だけで判断せず、子どもの様子を見てみましょう。
- 同じフレーズを自分からまねするようになった
- 次のページや物語の続きが気になっている
- 「また読んで」と自分から絵本を持ってくる
こんな反応が見られたら、少し長い絵本を試してみてもよさそうです。途中で集中が切れるなら、短い絵本に戻ったり、親が読んであげたりしても構いません。
もっといろいろな作品を比較したい方は、人気の英語絵本おすすめ15選も参考にしてみてください。
わが家で続けた、読み聞かせと音声の楽しみ方
わが家では、親が絵本を読むこともあれば、付属の音声や読み聞かせの音声を何度も聞かせることもありました。
大切にしていたのは、子ども自身が聞いた英語を声に出す機会をつくることです。
最初は、気に入った言葉だけをまねする。それが楽しくなってきたら、少しずつ長いフレーズにも挑戦する。
同じ絵本を何度も聞くうちに、親が読む前に子どもの口から次の言葉が出てくることもあります。
当時は週1回通っていた英語スクールで発表の機会もあり、16ページの絵本を丸ごと暗記して発表する課題にも取り組んでいました。
もちろん、普通の家庭でそこまで暗唱する必要はありません。
ただ、本人が面白がって夢中になると、何度も繰り返して聞いた英語が、自然に口から出てくるようになる。そんな経験がありました。
英語の韻やリズムを楽しむという点では、『One Fish, Two Fish, Red Fish, Blue Fish』も印象に残っています。以前、英語の暗唱課題に取り組んだときの様子は、こちらの記事に残しています。
絵本とは別に、英語の音声を楽しむ時間も
わが家では、読み聞かせや絵本を声に出して読む時間とは別に、子ども向けの英語ポッドキャストなどを流していました。
絵本の時間には、絵を見ながら言葉を意識する。別の遊び時間には、音だけで英語のお話やリズムに触れる。
この二つを組み合わせ、時期によっては1日合計1時間ほど英語に触れる時間を設けていました。
これはあくまでわが家の取り組み方です。毎日1時間が必要ということでも、長く聞かせれば必ず英語が話せるようになるということでもありません。
家庭の生活リズムに合わせて、無理なく続けられる形を見つけたいですね。
暗唱と、文字を自分で読むことは別の力です
絵本を丸ごと覚えて言えるようになっても、初めて見る英単語を文字から読めるとは限りません。
英語の音やフレーズに親しんだら、文字と音を結びつける練習も少しずつ取り入れていきましょう。わが家で実際に取り組んだ方法は、英単語が読めない小学生にどう教える?で紹介しています。
最初から難しい絵本に挑戦しなくても大丈夫。
絵が楽しくて、文章が短くて、何度も声に出したくなる。そんな一冊から始めてみてください。
難しい絵本を読むことより、簡単な絵本を何度も楽しめるようになること。
その積み重ねが、次の物語に進むときの支えになってくれると思います。